全世界225カ国以上で放送されている超人気の恋愛リアリティ番組「The Bachelor」の日本版「バチェラー・ジャパン」シーズン2Amazon Prime Videoにて独占配信中)が、いよいよクライマックスに突入だ。
ハンサム&高収入&凄い経歴という王子様的なハイスペック独身男性ひとりをめぐって20人の女性が争奪戦を繰り広げる婚活サバイバル番組
婚活サバイバル「バチェラー・ジャパン」が面白すぎて地獄。ついに「シーズン2」最終決戦

まだ観てない人がいてはもったいない。
ということで、ネタバレ無しで、「バチェラー・ジャパン」シーズン2が、他の恋愛リアリティ番組と何が違うのかを解説しよう。
婚活サバイバル「バチェラー・ジャパン」が面白すぎて地獄。ついに「シーズン2」最終決戦
カクテルパーティーの後に緊迫のローズセレモニーがはじまる

「結婚相手を見つける」のがゴール


この番組の凄いところは、ガチ感である。
「恋愛リアリティ番組なんてしょせんヤラセでしょ」というスレた考えを持っていたが、「バチェラー・ジャパン」はそうはいかぬ。
いきなり非現実的なほどの豪華な場所に女性20名が次々とリムジンで乗り付けて、バチェラーと出会うのだ。
登場する全員が素敵な女を演じなければならない場だ。素の自分ではない。
状況はリアリティ・ショーではなく、超ゴージャス・ショー。
リアルさを「恋愛」に集中させた。
ゴールが「ちょっとつきあってみます」ではない。「結婚相手を見つける」のがゴールなのだ。
なにしろ、後半には、双方の実家へ行き、両親に挨拶し、結婚について真剣に語る。
恋愛ごっこ的なリアリティ・ショーはいくつもあるが、ここまでくると極限下の恋愛人体実験に近い。
ゴージャスな場所で、リアルで濃密な恋愛が繰り広げられる。
婚活サバイバル「バチェラー・ジャパン」が面白すぎて地獄。ついに「シーズン2」最終決戦
バチェラーの小柳津林太郎

シーズン2のバチェラーは、小柳津林太郎(おやいづりんたろう)。
ニューヨーク育ちの36歳、某有名IT企業の幹部だ。
とにかく立ち振舞、喋り、判断が、めちゃめちゃイケメン。

なにしろ20人の女性とイッキに恋愛するという極限状況に落とされる。
ハーレムというよりも、男としての地獄の試験
20人の女性から惚れられる男でありつづけなければならない。
どうあがいても、ボロがでる状況だ。
ところが、デートしてもデートしても、ボロをださない。乗り越えていく。
番組が進めば進むほど、男も惚れるすごいヤツだっていうのが判ってくる。
婚活サバイバル「バチェラー・ジャパン」が面白すぎて地獄。ついに「シーズン2」最終決戦
沖縄のビーチも貸し切りで、グループデート

ファンタジーみたいな完璧なデート


豪華デートは、バチェラーの見どころのひとつだ。
ヘリコプターで東京の夜景を眺めて花火までぶちあげる、プライベートジェットで女性の実家上空まで行く、水族館貸し切りデートでイルカショー堪能など。
かつ、このデートでのバチェラー小柳津林太郎の女性さばきの巧さ。
次々と別の女性とデートする極限状況でありながら、それぞれのデートが特別なものであると女性に感じさせる。
途中、女性から「友達みたいな感じ」と言われ「友達じゃねぇーし」と激する波乱もあるのだが、フォローも含めて、立ち振舞のパーフェクトさ。
デートマニュアルとして勉強になると言いたいところだが、こんなに完璧なデートは、そうそうできないだろう。
ファンタジーの世界じゃなかろうかというほどの豪華さとロマンチックさである(なにしろ、行くところ行くところみんな貸し切りだから)。
婚活サバイバル「バチェラー・ジャパン」が面白すぎて地獄。ついに「シーズン2」最終決戦
ヘリコプターで東京の夜景を眺め、打ち上げ花火を上から見るデートへ

夢のデートやカクテルパーティーが終わると、各エピソードの最後に行われるローズセレモニー
バチェラーはひとりずつ女性の名を呼び、ひとりひとりにローズを渡す。
もちろんバラの数は、毎回減っていく。何人かの女性は脱落し、別れを告げることになる。
それを繰り返し、最後、ひとりの女性にローズを渡してプロポーズする。
というのが、「バチェラー」の大きな構造。

この過酷な構造に加えて、今回のバチェラーは、ちゃんとテーマを設定してデートをし、どの女性がクリアしたかをはっきりと判定した。
デートのたびにサプライズローズを渡すかどうかをしっかり決断する。
誰を選び、誰を落としたか、その理由、そのときの気持ちをしっかりと言語化して語るのだ。
婚活サバイバルであることが、小柳津林太郎の誠実さと冷静さで、はっきりと示された。
「真実の愛」という言葉まで飛び出し女性との関係が進む。

嫉妬、陰口、足の引っ張りあい


そのために、より一層、闘う女性たちの本性と欲望と嫉妬が渦巻く展開に。
「ライバルはいない」
「どうしたらジャマできる?」
「ローズ持って帰らなかったら、ぷぷぷって感じです」
「見習ってボディータッチ……できるかな……」
「バチェラーがだめだったらもう結婚しないと思います」
「持ってるスペック違うし」
「まだドレスしか褒められてないですから」
「他の女の子なんてどうでもいいんですよね」
「あずあずを選ぶような人であってほしくない」
「真剣に真剣に結婚、考えてるのに」
「キスぐらいでピーチクパーチク」
嫉妬、陰口、足の引っ張りあい、ときに友情。
目の前で他の女と好きな男性がいちゃいちゃしたり、デートに行ったり。
女性2人同時にデートして、最後に選ばれなかった側は即退場の2on1デートなど、「そこまでやるか!」って過酷な試練もある。
精神的にキツイ状況下で、女性(というか人間)の本性と欲望がムキダシになる。
エピソードの後半になればなるほど、共同生活的な連帯感が生じて、何かが起こると誰かが泣き、怒る、キレる。怒鳴り合いの大喧嘩が勃発する。
観る側も感情移入しているので、小柳津さんが泣く様子にもらい泣きしたりする。
婚活サバイバル「バチェラー・ジャパン」が面白すぎて地獄。ついに「シーズン2」最終決戦
好きな男性が目の前で他の女性といちゃいちゃするのを見せつけられて絶句。一番左が百面相の福良真莉果

女性陣のキャラも濃い。
表情が豊かすぎて、考えていることを隠すことができない百面相の福良真莉果
珍妙な求愛ダンスを踊ってバチェラーに「すごい勇気のある人」と褒められる西村由花
究極の自信過剰か虚勢かモデルの若尾綾香
サプライズローズをもらってから豹変する野田あず沙
バチェラーの母も、「そんじょそこらの女性にはアプローチしてほしくないですね」なんて語ってて、これまた強敵キャラの存在感大。
婚活サバイバル「バチェラー・ジャパン」が面白すぎて地獄。ついに「シーズン2」最終決戦
イラスト/米光一成

婚活サバイバル「バチェラー・ジャパン」が面白すぎて地獄。ついに「シーズン2」最終決戦
バチェラーと美女20名の壮絶な婚活サバイバル


スタジオトークが抜群


最初はイヤな女だと思っていたが彼女がそうせざるを得なかった背景がゆっくりと判ってきたり、高飛車だった女が心を開いて涙を見せたり、それぞれの女性のキャラクターの奥底がどんどん判ってくるところも醍醐味だ。
その濃いキャラクターの裏側を見抜かんと外野でトークするのが、今田耕司・藤森慎吾・指原莉乃の三人。
「はやく喧嘩してほしい」「絶対、悪いやつ」「計算ですよ」「ずるいんですよ」
恋愛の裏側を語らせるとピカイチの指原さんが、ぐいぐい喋って、今田さん、藤森さんに、突っ込まれたり、逆に男ふたりをタジタジにするほどぐいぐい喋り倒したり。
外側からの視点で解説するスタジオトークが、番組の随所に入って、楽しさが増す。

そして、最終回直前と、最終回後に観ることができる『最終回直前トークスペシャル〜「負け女」達がホンネを全部話します〜』『最終回トークスペシャル〜二人が結ばれたワケ〜』が最高。
脱落した女性陣が、ひな壇にせいぞろいする。
名場面、珍場面をふりかえり、「あのときはこうだった」「裏側ではこんなことが起こっていた」と暴露合戦が巻き起こる。
さらに彼女たちの前にバチェラーが登場し、言いたい放題。
ここでも、笑い、怒り、泣き、女性たちの感情が渦巻く。

シーズン2最終回が配信スタート


6月29日(金)、いよいよ「バチェラー・ジャパン」シーズン2最終回が配信スタートした。
まだ観てない人は、イッキに観るといいよ。(テキスト&イラスト/米光一成

「バチェラー・ジャパン」シーズン2を視聴する

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