
──そのまま勝ち抜いてメジャーデビューでしたよね。
TAMA:ええ、ええ。それでデビューライブが渋谷のO-WESTで。
HIROSHI:事務所の入り口にね、「CASCADE デビューライブ O-WEST、5秒でソールドアウト!」って書いてあって。5秒でソールドアウトしないでしょ、電話かけるだけでも5秒じゃかかりませんから、と思った(笑)。
TAMA:俺、自分でかけてみた、電話を。なんか知らんけど、ほんまかなあと思って。だってワンマンライブって言っても、持ち曲を全部やっても20分くらいしかないんですよ。それで映像か何かを流したと思いますけどね。
──あまり現実感がない感じでした?
HIROSHI:他人事ではなかったですけど、なんかよくわからないっていうのが正直なところでした。「僕らの何が好きで、こんなにお客さんが熱狂してるんだろ」って。でもステージの上にいる時は楽しいし、まあいっかみたいな。
TAMA:親に「デビューするみたい」って電話しても、信じてくれなかったですもん。「なにそれ、変な人に騙されんときや」って言われた(笑)。
HIROSHI:うちも、それに近かったわ(笑)。
TAMA:やっと信じてもらえたのは『YELLOW YELLOW FIRE』(1997年)が出た時。いろんなとこに貼られたポスターを見て、オカンが「これ、うちの息子ですねん」って。
HIROSHI・MASASHI:あはははははは。
TAMA:そしたら相手にあんまりびっくりされて、「うそうそ、今の嘘」って言ったらしい(笑)。で、「今日な、『YELLOW YELLOW MONKEY』やったっけ、貼ってあったで、ポスター」「いや、FIREやから……」って。