超特急がシュワっと爽快に夏本番を連れてきた! 3度目のサマステ出演は熱狂が例年を更新/レポート
撮影/深野輝美

■超特急/【テレビ朝日・六本木夏祭り2018 コカ・コーラ SUMMER STATION 音楽ライブ】レポート
2018.07.23(MON) at SUMMER STATION LIVEアリーナ(六本木ヒルズアリーナ)
(※画像12点)

2018年7月23日。特別に“アツい”夏を、超特急が連れてきた。
それは、今回で3年連続での出演となる『テレビ朝日・六本木夏祭り2018 コカ・コーラ SUMMER STATION 音楽ライブ』、通称サマステでのこと。

開演時間が迫ると大型ビジョンにメンバーが映し出され、六本木ヒルズアリーナに詰めかけた幸運な8号車(超特急ファンの愛称)は大きな歓声をあげた。恒例の「発車」を告げるベルが鳴り、8号車たちは自然と「超特急! 超特急!」と大声でコール。
超特急がシュワっと爽快に夏本番を連れてきた! 3度目のサマステ出演は熱狂が例年を更新/レポート
撮影/深野輝美

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撮影/深野輝美

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その熱意を受け止めたユーキが、「お前ら! 楽しむ準備、できてんのかっ」と叫び、6人は弾けるようにステージへと躍り出た。彼らが1曲目に選んだのは前向きなエネルギーと高揚感に満ちたアップチューン「OVER DRIVE」。サビでカイが「お前ら、声出せるか!」と呼びかけ、8号車を牽引。8号車もその想いに応えようと懸命に声を出し、ペンライトを振った。曲終わりにはタクヤがタカシの肩を抱いて仲良しアピール。こんなちょっとした“じゃれあい”もまた、8号車にはたまらない光景だろう。

リョウガが「汗かく準備、できてるか。痩せるぞ~」とユーモアと愛情たっぷりに8号車に声をかけ、2曲目、鉄板の夏ソング「Summer love」へとなだれ込む。軽やかに踊るダンサーとタカシの甘い歌声に、暑さも忘れてうっとり。
観客へ捧げられたタカシの「I love you,baby?」にハートを射抜かれた8号車の黄色い声が会場にこだました。
超特急がシュワっと爽快に夏本番を連れてきた! 3度目のサマステ出演は熱狂が例年を更新/レポート
撮影/深野輝美

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かと思えば、リョウガの変顔から「越えてアバンチュール」へ。変幻自在で摩訶不思議な魅力をまとったこの曲も、ライブに欠かせないナンバーの1つ。全員でヘドバンをしたかと思えば、コミカルな振り付けを見せたりと変化球が得意な超特急らしさが満載だ。メンバーが1人ずつハイジャンプを決めるなど、密かにハイカロリーな曲でもある。

その後も間髪入れずにライブを展開。4曲目にはなんと、新曲「Booster」を8号車にプレゼント。ヒップホップ調のトラックに合わせて、ユーキとカイ、リョウガがラップし始め、度肝を抜かれたファンも少なくなかったよう。カッコいいトラックに合わせて切れ味鋭く踊る5人のメインダンサーたち(ユーキはバック宙まで披露)。この曲ではダンサーのラップという新しい魅力が、タカシの歌声に5色の彩りを添えた。

4曲を立て続けに歌い、踊りきった6人はようやくMCコーナーでひと息。実はこの日、関東では41.1度の日本国内最高気温記録を更新。
その熱波の余韻が残る中、6人は全力でパフォーマンスするのだから暑さはいかほどだったろうか。
超特急がシュワっと爽快に夏本番を連れてきた! 3度目のサマステ出演は熱狂が例年を更新/レポート
撮影/深野輝美

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撮影/深野輝美

だが、あくまでもリョウガは爽やかに「僕たちの夏が始まりました!」と挨拶。恒例の自己紹介では息のあった掛け合いで8号車との交流を図った。かと思えば、昨年のサマステを振り返り「なぜ、『ドラえもん』のモノマネしちゃったんだろう。完全に黒歴史」とカイが苦笑い。カッコつけすぎないところも超特急が愛されるポイントだろう。

和やかな空気に包まれたところで、リョウガが「ほっと一息つけるような曲」と紹介したのは「rifrain」。アコースティックなサウンドが優しいメロウなナンバーに聴き入る8号車の頭上を、夕暮れの風が涼やかに吹き抜けていった。

続く「We Can Do It!」でホットに再燃。ハードなビートに合わせてしなやかに踊る6人。歌詞に合わせてそれぞれがセクシーなポーズを決めると、ひときわ甲高い歓声が沸き起こったのは言うまでもない。エレクトロとヒップホップがクロスするダンスチューン「Turn Up」では、統率の取れたフォーメーションで魅了した。

超特急がシュワっと爽快に夏本番を連れてきた! 3度目のサマステ出演は熱狂が例年を更新/レポート
撮影/深野輝美


超特急がシュワっと爽快に夏本番を連れてきた! 3度目のサマステ出演は熱狂が例年を更新/レポート
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次いで、ユーキが「みんな、タオルの準備はいいか? ブン回していこうぜ!」と呼びかけ、陽気なサマーアンセム「浮つきWAVES」へ。タオルを振り回しながら大声で「BIG WAVE!」と叫び合うだけで心が通い合い、一体感が味わえる。

と、ここで6人が得意な“小芝居”を仕掛けてきた。タカシが「喉カラカラ、もう歌われへん」と泣き言をつぶやくと、タクヤが「じゃあ、飲んじゃう?」と誘う。すると、にわかにステージへ氷入りのバケツに入ったキンキンに冷えたコカ・コーラの差し入れが到着。カメラに向かって1人ずつ決めゼリフを吐き、コカ・コーラを飲むというサービス精神溢れる一幕となった。ちゃっかりと「CMお待ちしてまーす」とアピールも忘れないあたりに、地道に活動してきた超特急の雑草魂が垣間見えた気がした。とはいえ、あれだけ灼熱の中で必死のパフォーマンスをしていた彼らにとって、冷えたコカ・コーラ本当に救世主だったかもしれない。
超特急がシュワっと爽快に夏本番を連れてきた! 3度目のサマステ出演は熱狂が例年を更新/レポート
撮影/深野輝美

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撮影/深野輝美

イベントライブもいよいよ佳境。キャッチーで前向きな応援ソング「HOPE STEP JUMP」で8号車とともに歌い、ラストの「SAY NO」に差し掛かると、ユースケが「最後は一緒に騒ぎたい!」とさらに一体感を味わえるよう呼びかけた。タカシの「騒げー!」の号令で、この日一番の大きな声を上げ、ペンライトを振った8号車。曲が終わると右手を上げてゆらゆらと海藻のように振りながら、そのまま後退するというシュールかつユニークな退場した6人に、思わず笑顔になりながらも8号車はすぐさま「アンコール」をねだった。


熱い声に引き戻されるように、再登壇した6人。このライブの直前まで特番『超特急のenjoy3時間SP!!!』の収録を行っていたことを告げると、会場全員は大喜び。カイは、7月28日からスタートするドラマ『ヒモメン』をインフォメーション。その主題歌となる「Jesus」が「(先に見たドラマ関係者によれば)ドラマにバッチリはまってると聞きました。今日はその『Jesus』を初披露しちゃいます! 一緒に踊れるところは踊って」とサプライズ。キャッチーなメロディから始まりマントラのようなフレーズ、ラップまでをごちゃ混ぜにしたカオスで斬新なナンバーは、まさに超特急らしさの極み。本楽曲のインタビューをした折、「今までにない歌詞で新しい超特急を見せられた」とも語っており、「Jesus」で超特急はさらに世界観を押し広げることができたようだ。

たっぷりの汗をかき、夏を満喫した6人と8号者。彼らのアツいアツい季節は、まだ始まったばかりのようだ。
(取材・文/橘川有子)

≪セットリスト≫
1. OVER DRIVE
2. Summer love
3. 越えてアバンチュール
4. Booster
5. refrain
6. We Can Do It!
7. Turn Up
8. 浮つきWAVES
9. HOPE STEP JUMP
10. SAY NO
<ENCORE>
1. Jesus

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