一生懸命働いてコツコツ貯めたお金。しっかり銀行に預金してあるけど利息なんて微々たるもの。
大手メガバンクに100万円を普通預金で預けておいて、1年後に得られる金利は10円です。

「周りのみんなは株だ、投資だ、仮想通貨だとお金を増やすようなことを言うけど、よく分からない」「株は毎日のように上下動するから気になって仕事にならない」「大損したくないから怖くて手を出せない」

資産形成に興味はあるけど踏み出せない人もいるのではないでしょうか。

必ず儲かる投資というのは存在しません。どの投資でも必ずリスクは存在します。

「リスクは低く、リターンはたくさん欲しい」誰しもそう思うでしょう。

今回紹介するのは宝くじ気分で当選を期待して応募する「ローリスクで儲かる確率が高い」といわれる「IPO投資」です。

IPO(アイピーオー)投資とは何なのか?


IPO投資の仕組みを図解!宝くじ感覚でやれるローリスク投資の決定版


企業が私達のような一般の投資家から資金を集めるために株式を公開して売り出すためには、証券取引所へ上場する必要があります。

このような今まで上場していない会社の株を株式市場で売買できるようにすることをIPO(Initial Public Offering:新規株式公開)と呼びます。

上場することで知名度が上がる。企業としての信頼が増すなどのメリットもあります。

近所の小さな「株式会社」の株を買いたいと言っても簡単には買えません。これは株式公開していないからで、その会社の株は親族など限られた人しか持っていません。

株式公開されると証券会社などを通して自由に売買できます。
企業も一般投資家から資金を調達できるので新しい設備を購入したり、事業を拡大したりと会社を大きくするための活動ができるようになります。

なぜIPO投資は儲かる可能性が高いのか


2003~2007年頃、IPOブームと呼ばれるものがありました。その頃に比べると下火にはなっているものの現在でも年間100社近い企業が上場しています。

上場する企業というのは様々な条件をクリアした、ある意味注目される勢いのある企業ということです。

IPO投資の仕組みを図解!宝くじ感覚でやれるローリスク投資の決定版


IPOでは上場前に証券会社が「買いたい人いませんか」と投資家に募集をかけます。上場前に購入した価格と上場後の価格の差で儲けるのがIPO投資の基本的戦略です。

当然全ての企業の価格が上場時に上がるわけではありませんが、2015年~2017年は価格が上がった企業が上場した企業全体の8割以上です。このことからも儲かる確率が高いと感じませんか。

上場した時の価格(初値)がどうなるのかは「企業名 IPO 初値予想」などのキーワードで検索すると色々と予想が出てくるので自分で判断する必要があります。価格が下がりそうな企業は最初から応募しないこともコツの一つです。

しかしなかなか当選しない


IPO投資の仕組みを図解!宝くじ感覚でやれるローリスク投資の決定版


人気がある企業はみんなが応募するので落選することも多いです。というかほぼ当選しません。

そこで「なんだ、当たらないのか。応募するだけ手間だな」と思わないでほしいのです。


宝くじ感覚で当選を期待する投資と考えて見てはどうでしょう。

宝くじは一枚数百円で買わなければなりませんがIPO投資の応募にお金はかかりません。申し込みに必要な証券会社もインターネット口座を開設すれば仕事が終わった後の空いた時間で応募できます。それほどハードルは高くないのです。


IPOは結局儲かるのか?我が家の実績を紹介


年間100社近い新規上場企業を複数の証券会社から応募するとなれば、インターネットからの応募とはいえかなりの手間で、全く当たらないのではやるだけ無駄です。

私は数年前からIPO投資をしていて記録を付けていますので当選数と利益を紹介します。

下は2015~2017年の私のIPO当選数と利益です。私の妻も同じように証券会社の口座を開設していますので2人で申し込んでの合算した我が家の利益となります。

2015年・・・7案件当選  利益 +583,700円
2016年・・・11案件当選 利益 +534,400円
2017年・・・5案件当選  利益 +1,027,500円


上場する企業は年間100社未満ですが10社を超える証券会社の口座を開設して申し込んでいます。全ての証券会社から毎回申し込めるわけではなく「この案件はこの証券会社とこの証券会社が取り扱う」といったように都度違います。

上の金額は単純に買った価格と売った価格の差ですので、ここから証券会社の手数料と税金が引かれます。

このように落選がほとんどですが応募し続ければ当たることもあるのです。

IPO投資の仕組みを図解!宝くじ感覚でやれるローリスク投資の決定版


2016年が11案件も当選しているのに利益が低いのは、当選して買った価格よりも上場した時の価格が低くて損をした案件があるからです。
これを公募割れといいます。

予想では公募割れしそうだったのですが無視して買った結果です。IPO投資は100%儲かるわけではなく、公募割れしてしまうこともある点は注意が必要です。

IPO投資する際の基本的なコツ


・主幹事(しゅかんじ)というメインの証券会社は必ず申し込む


IPO投資の仕組みを図解!宝くじ感覚でやれるローリスク投資の決定版

IPOでは当選本数が決まっています。いくつかの証券会社で取り扱うことになるのですが必ず主幹事という案件を仕切る証券会社がその中にあります。単純に割り振られる本数が一番多いのが主幹事であることが多いので必ず申し込みましょう。

・証券会社の口座を多く開設する・家族がいれば家族も開設する


IPO投資の仕組みを図解!宝くじ感覚でやれるローリスク投資の決定版

証券会社を多く開設すれば、取り扱っているのに口座がないから申し込めないということを防ぐことができます。また家族も口座開設して応募する人が倍なら単純に当選確率も2倍になります。

・資金を貯める

これはコツではないのですが、当然ある程度は自力で資金を貯める必要があります。
資金を口座に入金しなくても申し込める証券会社はありますが、せっかく当選しても購入する資金がないとチャンスを逃してしまいます。また最初から資金を入金していないと応募すらできない証券会社もあります。

まとめ


IPO投資は情報を集めれば公募割れしそうな案件を購入することを事前に防げる確率が高く、上場後にすぐに売ってしまえば株価の動きを心配することもありません。

最初は慣れないので応募するのに時間がかかってしまいますが、何度も申し込むと要領が分かってスムーズに応募できるようになります。

最初はある程度資金を貯める必要はありますが、投資初心者のかたも宝くじを買うような気持ちで当選を夢見て応募してみてはいかがでしょうか。

(Mono)
編集部おすすめ