
結成10周年目を迎える唄とアコーディオンの姉妹ユニット“チャラン・ポ・ランタン”。
10周年目突入記念として11月23(金・祝)に東京NHKホールでメモリアルライブを開催した。
本公演はチャラン・ポ・ランタン史上もっとも大きい会場でのライブとなり、チャラン・ポ・ランタン独特のストーリーのある内容となっていた。

結成10周年を迎える彼女たちのこれからを楽しみにしているファンの熱気に包まれたNHKホール。ストーリーテラーとなる幼い声がチャラン・ポ・ランタンの世界へ観客を誘うと、インディーズデビュー曲である「親知らずのタンゴ」を姉妹2人だけで演奏するところから本編が始まった。多くの歓声が2人へ浴びせられると、幕が上がりチャラン・ポ・ランタン史上最多の11人編成という記念公演ならではのビッグバンドが登場した。さらにいきなり披露したのはこの日初披露となる新曲「脱走」。観客は身体を揺らしたり、手を叩いたりと各々の楽しみ方で楽曲を堪能した。

その他にも、『おかあさんといっしょ』に楽曲提供をした「ゾクゾクうんどうかい」やインディーズ時代の楽曲も多く組み込んだメドレー、さらにはメジャーデビュー盤の楽曲「ただ、それだけも。」も披露。さらに、先日発表になったももがヒロインを務める映画『麻雀放浪記2020』(2019年4月5日全国ロードショー/監督:白石和彌、主演::斎藤工)を試写でみた小春がインスパイアされて書いたという曲も初披露した。

彼女たちの10年間を駆け抜けるような本編の最後には、まさに10周年目を物語るような「季節は廻る」を披露し幕を閉じた。
会場では本編終了と同時に、10周年を祝うファンのアンコールが鳴り響き、応える形で姉・小春が登場。小春が一人でアコーディオンを引き上げ、「アコーディオンだから今まで続けることができた」「一人でやっていくと思っていたのに、10年間続けて今日本当にたくさんのスタッフと仲間がいてくれている。それは妹のおかげ。

感動に包まれる会場に、緞帳が開き「愛の讃歌」を歌うももが登場。真っ赤なドレスをきて歌いあげたと思うと、突然ももが上に吊られ、いつしかその真っ赤なドレスはまるでサーカステントのような形になり、さらにその中から各メンバーが一人ひとり現れ、まさかのももの下からカーテンコールが行われるというチャランポらしい演出を披露。赤い銀テープが会場中に放たれ、まさに“大拍乱会”というタイトルの名を表すような大きな拍手と歓声が沸き上がり、幕は閉じた。

10周年目突入記念公演として行われた今回、これからのチャラン・ポ・ランタンの行く先と大きな野望が見れたチャランポにとっても節目となるライブになったに違いない。
さらにこの日、来年のライブハウスツアー2019の開催が発表された。さらに、2019年新春にはオリジナルアルバムも発売決定。オリジナルアルバムを引っさげた、いままでとは違うチャラン・ポ・ランタンがここで目撃できるという。

■チャラン・ポ・ランタン オフィシャルサイト