同番組ではこれまでにモテ髪師やマジシャン、探偵、ヨガインストラクターといった、さまざまな業種の著名人をゲストに招き、トークを展開してきた。
特別篇ということで、通常のスタジオを飛び出し、各メンバーそれぞれが異なるロケ地へ。なかにはメンバーが所縁のあるスポットも出てきたり……。エキサイトミュージックではそんなロケ現場に密着。下記にて対談内容の一部をお届けする。
山中拓也×SKY-HI ―ボーカル対談―

山中拓也(以下、山中)と対談するのは、プライベートでも親交の深いSKY-HIだ。互いのSNSに登場することもあり、また今回の収録の前日も会っていたという仲のいいふたり。時折、SKY-HIが関西弁を交えて話すと、すかさずツッコミに回る山中の姿がみられ、彼らの近い関係性がわかる収録であった。
最初の話題は“出会い”について。共通のミュージシャンの紹介で知り合ったというふたり。「最初はクールな印象だったけど……」と山中がSKY-HIの第一印象と、現在の印象を語ると、SKY-HIもそれに対して少し照れながら回答。ふたりの出会いの場所となったロックフェスでの出来事やSKY-HIのロックバンドとの関わり合いについてなど、このふたりの対談だからこそ聞けるであろう興味深い内容も次々に明かされた。
今回のテーマとなる“ボーカリスト”に関しては、互いに喉の手術の経験もあることから、復帰までを振り返りつつ、歌い方の変化や現在ライブで工夫していることなどを語り合う。ロックバンドのボーカルと、パフォーマンスグループAAAのメンバーで、ソロとしても活動しているシンガー。音楽のジャンルは違えど、同じパートとして互いがリスペクトする部分や共感する部分、そして切磋琢磨し合っている部分も多い両者だからこそ語られる、貴重なトークが繰り広げれられた。

最後に「自身にとってSKY-HIはどんな存在?」と山中からの質問に、自身の考えやAAAの日高光啓としてステージに立つ時との違いなどを明かした。一方、SKY-HIが山中に同じ質問を聞き返すと、「(同番組のゲストへの恒例質問を)まさか自分も聞かれる日が来るとは」と戸惑いつつも、バンドに対する想いや今後の展望を語った。彼らの熱い本音の部分が垣間見れたトークは必見だ。
鈴木重伸×KOHKI(BRAHMAN)―ギター対談―

鈴木重伸(以下、鈴木)の対談相手はBRAHMANでギターを務めるKOHKI。ロケ場所はふたりが初めて話した日に訪れたという居酒屋だ。思い出のあるこのロケ地で、どんなトークを繰り広げるのか。
鈴木とKOHKIの出会いはLUNATIC.Festのギター会。互いに人見知りのせいか、出会った当初はなかなか話せなかったという。そこから出会ったきっかけの話や互いの印象などの話題へ。KOHKIが初対面の人に持たれる第一印象を話すと、初対面の人とのコミュニケーションについては鈴木も共感する部分があるようで、人見知り(?)ならではのあるある話も盛り上がっていた。

そしてパート別の話題では、バンドやギターを始めたきっかけや、ふたりのルーツとなったもの、最初にコピーした楽曲など、さまざまな話に花を咲かせていく。ギタリストとしての転機となった話題では、鈴木が究極の決断をした話を打ち明けるシーンも。KOHKIも転機になったことを明かしていたが、20年以上活動しているバンドの先輩として、経験を通して語る言葉の数々はどれも実に興味深いものであった。
最後にKOHKIがBRAHMANは自分にとってどんな存在かを語り、また、鈴木もオーラルに加入した当初を振り返りつつ、今後の決意を明かした。義務でやっているわけでもなく、辛いこともたくさんあるなかで、変わらず好きでいられるもの=バンド。そんなバンドに対しての魅力をふたりは熱く語りあっていた。
あきらかにあきら×Hiro(Crossfaith)―ベース対談―

あきらかにあきら(以下、あきら)の対談相手はCrossfaithでベースを務めるHiro。公私ともに交流のあるふたりが対談する場所は、あきらの友人が営むピンズワッペンの専門店だ。メンバー所縁の地ということで、アットホームな雰囲気が感じられる現場であった。
ふたりの出会いは3年前。野外フェスに出演する前日に一緒に飲んだことがきっかけで仲が深まったといい、その当時起きたエピソードや互いのバンドについての印象を語り合った。あきらは当時から、さまざまな共通点が多いことからHiroの存在が気になっていたと打ち明ける。一方、Hiroのあきらに対する印象は“真面目な人”。
パート別の話では、ふたりがベースに興味をもったきっかけから、ベーシストとして訪れた転機、そしてHiroは海外公演から影響を受けたことなどの話を広げていく。海外公演について、あきらから聞かれたHiroは海外ツアーで感じた日本との違いを持論を踏まえて話していた姿も印象強く残っている。

終盤では「Crossfaithはどんな存在?」との質問に対して、少し恥ずかしそうに悩むものの、とあるものに例えて回答したHiro。その理由を話すと共感したあきらは自身の考えと比較しながら、オーラルが自分にとってどんな場所かを話していた。収録の感想であきらが「普段ふたりで飲んでいるときのような雰囲気だった」と言っていたように、彼らのリラックスした、素の部分が垣間見える対談であった。
中西雅哉×真矢(LUNA SEA)―ドラム対談―

中西雅哉(以下、中西)の対談相手はドラマーの大先輩、LUNA SEA・真矢だ。中西がバンドの拠点が変わっても肌身離さず持っているというLUNA SEAのライブDVDの話題から対談がスタートした。
中西と真矢が実際に交流があったのは2018年のLUNATIC.Fest。オーラルが初出演を果たした同フェスで、真矢はオーラルを意識するようになったといい、バンドの印象を語った。対談前、中西は大先輩を前に若干緊張している様子だったが、真矢のフラットな話し方に徐々に打ち解けていく姿も印象的だった。
そしてパートの話では、ふたりがドラムを始めたきっかけから始まり、真矢は大黒摩季とのステージで訪れた転機を語ったり、中西は“より自然体になれた”というバンドメンバーの存在を熱く語り合う。バンドの未来についての話題になると、真矢は話のなかで見えてきた中西のメンバーに対する想いを褒めつつ、先輩バンドとしてアドバイスを送っていた。

最後に真矢がLUNA SEA、中西がオーラルへの想いを語り、対談を締めくくった。その回答には実に興味深いものがあった。
今回、初めて同番組の収録現場に潜入したが、通常の番組では見ることができない4人の姿を見ることのできた、とても貴重な体験だった。それは対談相手が今回のゲストだからこそ、惹き出すことのできた彼らの新たな魅力。ファンはもちろん、この記事がきっかけでオーラルに興味をもった方もきっと彼らの本質がわかる、そんな特別編だった。ぜひ放送を楽しみにしてほしい。
※スペースシャワーTVでは12月1日に開局記念を迎えるにあったって、11月23日から12月1日の1週間にかけてレギュラー番組の特別篇を放送する「カーニバルウィーク」を実施。毎日日替わりで放送するオリジナル番組を無料放送する
取材・文/日野綾
<放送概要>
オーラル・ジョブズ -パート別研修 SPECIAL TALK-
11月28日(水)23:30~24:30 ※無料放送