ポータブルバッテリーの需要が増加したことで、大容量のポータブル電源にも注目する機会が増えている。日常的に使用するようなケースは滅多にないが、特に地方での災害発生時には、命綱として機能することもある。また、モバイルバッテリーでは不可能な出力を実現できるので、アウトドアでの光源確保、娯楽の拡充などにも向いている。今回は、幅広い用途に向いているポータブル電源のおすすめ製品を紹介する。

SmartTap PowerArQ



容量:626Wh / 174,000mAh
価格:69,000円(税込み、以下同)
対応出力:AC出力(1口)、シガーソケット(1口)、DC出力(2口)、USBポート(3口)
重さ:6kg

SmartTapのポータブル電源「PowerArQ」は、174000mAhを蓄えられる大容量さが特徴。日本の電気用品安全法、国連が定める輸送勧告試験、アメリカの北米無線通信規格などの複数の規格に合格しており、安全に使用できる。AC出力では最大で500Wまで対応できるため、理論上はモニタ一体型のデスクトップパソコンや4Kテレビを繋げることも可能だ。4種類のカラーバリエーションもあるので、より自分好みのPowerArQを選べる。



Seneo s262



容量:222Wh / 60,000mAh
価格:18,800円
対応出力:AC出力(2口)、シガーソケット(1口)、DC出力(4口)、USBポート(4口)
重さ:2.25kg

SeneoのS262は、ポータブル電源にしてはやや容量が少なめ。だが、USB Type-Cでの出力、ソーラーチャージでの充電対応、2口のAC電源を搭載するなど、抜群の利便性を誇っている。ペットボトル1本分の重さなので、持ち運びに便利な点もメリットの1つ。

サングッド コンパクトバッテリー



容量:155Wh / 42,000mAh
価格:21,000円
対応出力:AC出力(2口)、DC出力(3口)、USBポート(4口)
重さ:1.7kg
サングッドのコンパクトバッテリーには、各種出力だけでなく、LEDライトも搭載している。通常のライトとしての機能だけでなく、SOS点滅も自動で行ってくれるので、山岳部などで万が一アクシデントに遭った時にも活躍してくれる。サイズはティッシュケース4個分、重量は2kg以下なので、持ち運び時のストレスも軽減できる。

Anker PowerHouse



価格:49,800円
容量:434Wh / 120,600mAh
対応出力:AC出力(1口)、DC出力(1口)、USBポート(4口)
重さ:4.2kg
バッテリー業界参入後、破竹の勢いで勢力を拡大し続けているAnkerは、ポータブル電源の中でもロングセラーの「PowerHouse」を販売している。熊本地震の発生後、当時発売される前だったPowerHouseが無償で提供されており、一般へ流通する前に被災地で活躍した実績を持つ。
ちなみに2019年発売のAnker PowerHouse 200は、容量が約半分になった代わりに、30Wの出力に対応したUSB-Cコネクタが新たに搭載された。小型化の実現により、持ち運びもより便利になった。



MATECH GiantCell+



価格:12,980円
容量:220Wh / 61,200mAh
対応出力:DC出力(1口)、USBポート(5口)
重さ:2.3kg
ノートパソコンの充電が可能な小型のポータブルバッテリーを手掛けるMATECHは、大きな長方形のモバイルバッテリー「GiantCell+」を販売している。GiantCell+単体ではAC電源での出力に対応していないが、シガーソケットを経由して変換を行えば、130W以下のコンセントに対応できる。
同じく別売りアクセサリが必要だが、ソーラーパネルからの充電も可能。ボディはアルミニウム合金で作られているので、耐久性にも優れている。

日立オートパーツ&サービス PS-64000



価格:130,000円
容量:237Wh / 64,000mAh
対応出力:AC出力(1口)、シガーソケット(1口)、USBポート(2口)
重さ:4.8kg
日立グループが手掛けるポータブルバッテリーの「PS-64000」は、上がってしまった車のバッテリーを直せるジャンプスターターを搭載した、珍しいポータブル電源。大型トラックに搭載されているような、17000ccのエンジンを動かせる能力を備え持っている。
バッテリー容量と価格だけをチェックすると比較的高額の製品に見えるが、他社製品には搭載されていない機能は魅力的。長時間の運転を頻繁に行う人などには、ありがたいアイテムになるのではないだろうか。

まとめ


一口にポータブル電源と言っても、ソーラーパネルから充電できるもの、コンセントの差込口が2つあるものなど、数多くの種類が販売されている。地震や豪雨などの災害で注目されることの多い電源周りのガジェットだが、その利便性の高さを活かして、キャンプなどのアウトドアをより楽しむアイテムとしても活用してほしい。