
2007年より始まった、FM OH!(FM OSAKA)が「飲酒運転撲滅」を唱えるプロジェクト、STOP! DRUNK DRIVING PROJECT=SDD PROJECT。プロジェクトの中心となる『LIVE SDD 2019』が2月23日(土)に大阪城ホールで開催した。
プロジェクトは12年目を迎え、SDDに賛同し、プロジェクトに参加している人(SDDメッセンジャー)は、約180万人にのぼった。応募総数約21万通から選ばれた1万1,000人を迎え開催された『LIVE SDD 2019』は、プロジェクトリーダーのSTARDUST REVUE、TRFを中心にSDDに賛同した11組のアーティストによる熱いライブやメッセージ、『LIVE SDD』ならではの豪華なコラボステージを展開。会場にいる1万1,000人だけでなく、全国にいる約180万人のSDDメッセンジャーとともに、全国へ飲酒運転撲滅のメッセージを発信した。
開演前に、オープニングアクトとして全国約180万人のSDDメッセンジャーの投票によって“LIVE SDD メッセンジャーズ・アーティスト”に選ばれたPortoneonとDREAM MAKERの2組が1曲ずつ披露。『LIVE SDD 2019』スタートに向けて、一気に会場の熱量を上げた。


『LIVE SDD 2019』トップを飾ったのは、2年ぶりの出演となる家入レオ。翌日に同じく大阪城ホールで単独ライブを控えている彼女がこの日1曲目に持ってきたのは「僕たちの未来」。爽やかに会場と一体となり歌い上げた後、「ずっと、ふたりで」、そして最新曲「この世界で」を伸びやかな歌声で披露し、場内を魅了した。


続いてchayが登場し、ドラマ主題歌ともなった大ヒット曲「あなたに恋をしてみました」を披露。曲間にはステージをぐるりと360度囲む観客に手を振りながら「すごい!」と何度も呟き、感謝の言葉を伝えた。そして、「“幸せ”は誰かが決めるものじゃないし、自分の心の中で決めるものなんじゃないかなと思いながら作った曲です」と紹介した後、「それでしあわせ」をやさしく歌い上げた。


大きな歓声と共にステージに姿を現したのは、昨年12月にデビューしたFANTASTICS from EXILE TRIBE。
「WHAT A WONDER」からキレキレのパフォーマンスを披露した後、「僕たちFANTASTICSも、SDDの意味を音楽を通して皆様にしっかり伝えていくことができたらなと思っておりますので、よろしくおねがいします!」と挨拶。その後デビュー曲「OVER DRIVE」を披露、会場を沸かせた。曲終わりには、ボーカルで大阪出身の中島颯太が「誰かのために自分が勇気を持って一歩踏み出して、こうやって会場でも一体となれたことが本当に光栄。これからこの想いを広げていきたいと思います」と、SDDメッセンジャーへメッセージを述べた。


続いて、「春夏秋冬。」からハジ→のステージがスタート。「さっきめちゃめちゃキャーキャー言ってた人なんなんですか!?俺のことも考えなさいよー!」と自虐混じりに場を和ませた後、このLIVE SDD について「みんなで幸せになるには、お互い守らなきゃいけないルールや約束があると思う。それをみんなで守っていこう、(飲酒運転はダメだよと)声に出していこうよ、という日。」と語り、「僕個人的には、みなさんにとってまた会いたい人になれたらいいなと思ってもう一曲披露します!」という言葉とともに「おまえに。」を披露。想いのこもった歌いぶりに観客は思わず聴き入っていた。


全国のこどもたちが、こどもたちの目線、言葉で飲酒運転撲滅への思いを書道で表現する『SDD 全国こども書道コンクール』。7年目の開催となり、今年も全国4地区で最優秀賞に選ばれた4名と作品が紹介され、「個性豊かな作品が沢山集まりました」という書道家で毎年このコンクールで審査員を務める森大衛の言葉通り、こどもたちからの力強いメッセージが発信された。7年目の開催となった今年も、大阪から全国に発信するプロジェクトのさらなる拡がりを見せた。
そんな書道コンクールに続いたのは、リオ・パラリンピック閉会式にも出演した義足のダンサー、大前光市のパフォーマンス。


その後のMCではDJが今回の『LIVE SDD』ハウスバンドを務める面々を紹介。バンマス、キーボード・コーラスに磯貝サイモン、ドラムにレミオロメンの神宮寺治、ベースにandropの前田恭介、ギターに和楽器バンド 町屋、そしてコーラスに田中雪子という、豪華メンバーに観客からは大きな拍手が沸き起こった。
そして次に登場したのはSDDプロジェクト・プロジェクトリーダーのSTARDUST REVUE。「これから歌う歌は僕らにとっていちばん有名な歌だけど、最近はいろんな人がカバーしてくれて、あるいはカラオケで歌われて、俺が歌っても『あ、STARDUST REVUE も歌ってたのね』って(言われる)。僕たちの歌だよ」と、メロディにのりながら茶目っ気たっぷりに曲紹介をした後「木蘭の涙」をアコースティックで披露。その後、「どんな夜明けを見たいのか、どんな明日にしたいのか、自分で決めなければならない」という言葉に続き、昨年リリースされた「世界はいつでも夜明け前」を披露した。


続いてSkoop On Somebodyがステージに登場し、「sha la la」からSTARDUSUT REVUEとのコラボステージがスタート。STARDUST REVUE 根本要がかねてより出演オファーをしていたというSkoop On Somebody。ボーカルのTAKEは『LIVE SDD』、そして楽曲について「これ以上(飲酒運転で)傷つく人が減ってほしい。大事な人を思い浮かべながら聴いてほしいと思います」と語り、続けて「祈り」を想いたっぷりに力強く歌い上げた。終盤では根本と一緒に歌う場面も。


続けて根本の「次の人もまたまたすごい歌声を聞かせてくれます!」という呼びかけに応え、ステージに大黒摩季が登場。「熱くなれ」で勢いよく始まったこのコラボステージに、客席は先Hおどまでのしっとりとした雰囲気とはまた違った空気に。「大黒摩季でテンション上げて、準備運動していただければと思います!」とにこやかに観客に呼びかけると、手拍子と共に新曲「LOVE MUSCLE」をハイテンションで披露。3曲目の「ら・ら・ら」ではサビを観客と一緒に歌い上げ、一気に会場を一つにした。



そんなコラボステージは、STARDUST REVUE、大黒摩季、そしてSkoop On Somebodyの3組でのスペシャルステージへ突入。「いつもの、SDDでは必ず歌おうという曲を。初めての方も、儀式ということで」という根本の言葉とともに、「愛の歌」スペシャルコラボレーションがスタートした。圧倒的な歌唱力を誇る3組の歌声が会場中に響き渡り、会場全体で一体となってサビを歌い上げた。重厚感溢れるハーモニーに、観客からは大きな拍手が巻き起こった。

ここでステージはライブを小休止し、プロジェクトリーダーのSTARDUST REVUEとTRFが登場。2017年から実施している「SDD 音楽奨学金制度」に選ばれた奨学生の紹介に移った。
続いて黄色い歓声が巻き起こる中ステージに登場したのは、メインダンサー&バックボーカルグループ、超特急。歓声につつまれながら「need you」を甘やかに披露した後、「ライブが僕たち超特急の核となる部分だと思っているので、ライブを通してこのイベントに貢献できたら。この時間だけでも“8 号車”の一員としてこのライブに参加していただけたら!」と気合たっぷりに語ると、2曲目「バッタマン」に突入。1曲目とはガラリと雰囲気を変えたテンションMAXなパフォーマンスを披露。観客に両手を上げるよう煽り、会場全体が“8号車”になったような一体感が生まれた。



ステージ転換中には、「よしもとラジオ高校~らじこー」出演中の漫才コンビ、見取り図とトットが会場に現れ、観客へのゲリラインタビューを敢行。その中で見取り図が「今日は僕らの先輩も来てるんです!」と客席にいたハイヒール・モモコを紹介すると、会場からは大きな歓声が。12年目を迎えたSDDプロジェクトに関して「大阪は悪いところがいっぱいあるけど、飲酒運転だけはゼロやでって言われるようにしたいなと思います!」とコメントした。
次に登場したのはジェニーハイ。



次に登場したのは、SDDプロジェクト・プロジェクトリーダーのTRF。「BOY MEETS GIRL」「EZ DO DANCE」「survival dAnce ~no no cry more」と、誰もが知る名曲3曲を続けて披露し、会場のボルテージは一気に上昇。「これからもメッセンジャーとしてずっと、ずっと一緒に頑張っていこうね!」という力強い掛け声とともに、圧巻のステージを見せた。
ここで、バックヤードから生放送中の『LIVE SDD STUDIO 2019』と会場が繋がり、小倉智昭、家入レオ、chayが番組に登場。今日のライブの感想を語った。
そして、この日の大トリは3年ぶり5回目の出演となるゆず。今回は『LIVE SDD』初となる“SDD シンフォニック・オーケストラ”を従えてのパフォーマンスを披露。美しいオーケストラの旋律に乗せて1曲目に「虹」、そして、オーケストラとのコラボでまた違う魅力が引き出された「夏色」を披露。「3年ぶりだけど、また『LIVE SDD』に参加できて本当に嬉しい。


「180万人のSDDメッセンジャーの力と想いを一つにして、子どもたちの明るい未来のために、飲酒運転がなくなるまでメッセージを伝え続けましょう」という小倉智昭の言葉の後、舞台はエンディングへ。SAM(TRF)と大前光市のダンスと共に、「SDD 全国こども書道コンクール」で受賞した子どもたちの書道パフォーマンスがスタート。今年はプロジェクションマッピングも使用するなど、新たな演出も見られた。
その後出演者全員が登壇して「Heal the World」を大合唱。今年は曲終盤にて観客の写真撮影をOK にし、SNSからもメッセージを発信してほしいと呼びかけ、『LIVE SDD 2019』は幕を閉じた。
この『LIVE SDD 2019』の模様は、FM OH!では3月15日(金)12:00~16:55、 BSフジで3月23日、30日(土)25:00~25:55、ケイ・オプティコム『eo 光テレビ』で3月16日(土)21:00~22:30(※以降リピート放送あり)に放映される。