
2019年2月24日(日)、乃木坂46の歴史にまた新たな1ページが刻まれた。『乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY4 西野七瀬 卒業コンサート』。
2月21日(木)~24日(日)の4日間、各日5万人、トータル20万人を動員した『乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE』。1日だけで50万の応募があったDAY4(DAY1~DAY3の合計が50万応募)は、乃木坂46の7歳の誕生日と絶対的エースとも言われた西野七瀬の門出の両方をお祝いしたいというファンで会場は超満員。今日来られないファンのために「西野七瀬 卒業コンサート」生中継ライブビューイングも行われ、全国218館で10万人ものファンで埋め尽くされた。
西野七瀬は2011年8月21日のグループ結成から本日までの“2690日”乃木坂46として活動してきたが、いよいよ本日その活動にピリオドを打つということで、京セラドーム大阪は始まる前から多くの西野七瀬タオルで埋め尽くされ、今か今かと開演を待ちわびていた。



そんな中お決まりの「Overture」からスタート。西野のオーディション時の映像から始まり、ステージについに西野が登場し、自身がセンターを務めた「気づいたら片想い」をゆっくりとアカペラで歌い出す。他のメンバーもそれに続くように登場すると、そこからライブがスタート。よく“儚い”と形容されることの多い西野だが、まさにそんな彼女にふさわしいライブの始まりだった。
そのまま「今、話したい誰かがいる」「夏のFree&Easy」等のキラーチューンで会場のファンは全力で西野カラーの緑色のペンライトを振った。特に「夏のFree&Easy」では西野が会場の中央を3Dフライングによって空中パフォーマンスし、会場は西野に大歓声を送っていた。
『7th YEAR BIRTHDAY LIVE』は4日間で乃木坂46の楽曲トータル177曲を披露することがコンセプトとなっているが、DAY4は西野がセンターを務めた曲が固められており、どれも乃木坂46ファンにとっては神曲ばかりで、会場の盛り上がりもひとしおだ。



また、今回は空中パフォーマンスが多彩に組み込まれていて、「魚たちのLOVE SONG」ではメンバーがステージ上方から壁を歩いて降りたり、地上25mまでステージが上がったりと、京セラドーム大阪という大会場でどの席でも100%楽しめる演出が盛りだくさんだ。
ライブ中盤、「ひとりよがり」「隙間」「遠回りの愛情」「きっかけ」と、バラードナンバーが続くと、プライベートでも仲の良い高山一実や斉藤優里、94年組の同い年、中田花奈等、西野との思い出の深さに涙するメンバーが。桜井もその後のMCで「本当になあちゃんは誰からも愛されているよね」と話していたことから、メンバーの西野への愛、そしてどれほどの想いで今日のライブに臨んでいるかがファンにも伝わったに違いない。



ライブは後半戦へ突入。大ヒットナンバー「インフルエンサー」やアンダー曲で名曲との呼び声の高い「My rule」等で会場を盛り上げると、その後、会場には西野が高校生の時にふとした落書きで誕生したと言われる、耳かきについている梵天と言われるフワフワの部分をモチーフにしたキャラクターのどいやさんがバルーンとなり登場し「スカイダイビング」をパフォーマンス。西野を乗せて会場を縦横無尽に浮遊し、どいやさんのぬいぐるみを投げる演出でファンは大盛り上がりとなった。
あっという間の“儚い”時間も終わりを迎える。西野がセンターを務めた曲「いつかできるから今日できる」で本編は終了。
いつもであればここで通常のアンコールが巻き起こるが、この日は「七瀬コール」が会場を包んだ。誰が決めたわけでもない。会場が西野にエールとアンコールを送ったのだ。
「アンコールありがとうございます。七瀬っていう声がすごい聞こえてきて、みんなと盛り上がってました。何を話せば良いか難しいけど、直前まで卒業ライブかな?って感じだったんですけど、出る前に心がぐーってなって、喉がきゅーって絞められて、自分の中の乃木坂が知らない間に例えようのない大事なものになってたんだなってライブが始まる寸前に気付かされました。たくさんの方が力を貸してくれて活動できている私たちで、この経験や感情は他の仕事にも生きると思うんですよ。だから乃木坂7年間で覚えた教訓を大切にしたいです。感謝しかないです。本当にありがとうございます」



決して人に伝えることが上手いわけではない西野だが、考えて考えてゆっくりと発されたその一言一言は、そこにいる全ての人々を感動させるには十分だった。
そして西野最新ソロ曲「つづく」をしっとりと歌い上げると、涙を浮かべたメンバー達も登場。「シンクロニシティ」「ダンケシェーン」と乃木坂46の代名詞とも言えるナンバーを披露すると、最後は西野のラストシングル「帰り道は遠回りしたくなる」をパフォーマンス。ミュージックビデオ内で紙に“ありがとう”と掲げる演出を踏襲し、会場は“ありがとう”と紙を掲げるファンで埋め尽くされた。
こうして乃木坂46から絶対的エースは巣立って行った。
乃木坂46は2019年4月17日に通算4枚目のアルバムを約2年振りにリリースする。さらに『真夏の全国ツアー2019』も7月のナゴヤドームを皮切りに、ラストは5年連続となる明治神宮野球場で行うという発表もされたばかり。4期生も加わった乃木坂46新体制は更なる期待が寄せられる。





セットリスト
0. Overture
1. 気づいたら片想い
2. 今、話したい誰かがいる
3. ロマンスのスタート
4. 夏のFree&Easy
5. ごめんね ずっと・・・
6. 自分じゃない感じ
7. トキトキメキメキ
8. 春のメロディー
9. Another Ghost
10. 魚たちのLOVE SONG
11. 失恋お掃除人
12. 君は僕と会わない方がよかったのかな
13. 命は美しい
14. 何もできずにそばにいる
15. 羽根の記憶
16. 設定温度
17. 傾斜する
18. 強がる蕾
19. 転がった鐘を鳴らせ!
20. 他の星から
21. ショパンの嘘つき
22. Rewindあの日
23. 生まれたままで
24. 吐息のメソッド
25. 僕がいる場所
26. ひとりよがり
27. 隙間
28. 遠回りの愛情
29. きっかけ
30. 心のモノローグ
31. インフルエンサー
32. 別れ際もっと好きになる
33. 嫉妬の権利
34. かき氷の片想い
35. 無口なライオン
36. やさしさなら間に合ってる
37. やさしさとは
38. My rule
39. せっかちなかたつむり
40. スカイダイビング
41. 会いたかったかもしれない
42. いつかできるから今日できる
<ENCORE 1>
1. つづく
2. シンクロニシティ
3. ダンケシェーン
4. 帰り道は遠回りしたくなる
<ENCORE 2>
1. 光合成希望
リリース情報
4th Album
『タイトル未定』
2019.04.17リリース
ツアー情報
【乃木坂46「真夏の全国ツアー2019」】
2019年7月3日(水)~4日(木)ナゴヤドーム
2019年7月20日(土)~21日(日)ヤフオク!ドーム
2019年8月14日(水)~15日(木)京セラドーム大阪
2019年8月30日(金)~9月1日(日)明治神宮野球場
■乃木坂46 オフィシャルサイト