連続テレビ小説「なつぞら」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

第3週「なつよ、これが青春だ」 13話(4月15日・月 放送 演出・木村隆文)視聴記録


「子牛が立った」  
「世の中は乳搾りと草刈りだけでできてるわけじゃないの」という夕見子のセリフの「草刈り」が草刈正雄と直結してしまうほど、すっかり草刈正雄演じるおじいさん・泰樹が人気の「なつぞら」。おじいさんの生き方に心打たれる視聴者続出のなか、いよいよ広瀬すずの登場。馬に乗って登場、その後、仮死状態だった逆子を救うという大活躍だった。
ヒロインというかヒーローみたい。
昭和30年(1955年)の初夏。9年の月日が流れ、なつは18歳(広瀬すず)になった。泰樹が富山から北海道にひとりやって来た年と同じという重なりも胸アツだ。

すっかり柴田家の子供として溶け込んだなつだが、苗字は奥原のままで、亡くなった父母、生き別れの兄妹のことを思い続けている。
農業高校での学びを生かして牛の難産に母子ともに助けることに成功する。
出産シーンはロープで足を引っ張る動き、人工呼吸、足を左右に動かすところ、指で牛に乳を飲ませる仕草など臨場感たっぷり。
「子牛が立った」は「クララが立った」のパロディなのかはわからないし、どこまで本物でどこまで人形なのかもわからないほどリアルだし、生まれたての濡れた仔牛はほんとうにかわいかった。

農業高校の新キャラたち  
農業高校は男子生徒ばかり。女子はなつと居村良子だけ。そのなかで、なつは優秀そうだ(なにしろ学んだ知識を総動員して牛の難産を助けたくらいだ)。
同じく18歳に成長した雪次郎。
国語の先生の柄本佑などなど、農業高校編(?)も楽しそう。
居村良子役の富田望生は「3年A組〜今から皆さんは、人質です」でもコメディリリーフとして活躍した。
広瀬すずとは「チア☆ダン」や「SUNNY強い気持ち・強い愛」など共演作品が多い。
それにしても、成長した天陽(吉沢亮)、照男(清原翔)、雪次郎(山田裕貴)とイケメンさんばかりで、スイーツ映画のようだ。とにかく端正なお顔の吉沢、すっと背が高く爽やかな清原、眼力の山田と眼福である。

第3週「なつよ、これが青春だ」(4月13日・月〜)あらすじ


昭和30 年初夏、なつは牧場を手伝いつつ、農業高校に通っていた。ある朝、母牛が産気づき、泰樹は出産の準備をするが、生まれた仔牛は息絶えようとしていた。動揺する泰樹たちの前で、なつは思わぬ行動で仔牛の命を救う。一方、柴田家では酪農の経営をめぐり、泰樹と剛男がぶつかっていた。家族の仲違いに悩むなつは同級生の雪次郎(山田裕貴)に相談すると、演劇部顧問・倉田先生(柄本佑)を紹介される。倉田のアドバイスは意外なものだった!
「なつぞら」13話。広瀬すず人工呼吸実行の朝、子牛が立った。吉沢亮ほかイケメンもいっぱい

第15回(4月17日・水 放送)あらすじ


泰樹(草刈正雄)と剛男(藤木直人)の間には、農協が貸した天陽家の牛のことで、ただならぬ空気が流れていた。農協に勤める剛男は、なつを味方につけようとするが、剛男の真意をつかめないなつは、微妙な反応をしてしまう。すると、泰樹が突然口火をきった「剛男が農協で進めている、牛を貸し、酪農家を牛耳るやり方には賛同しない」。そのひと言で、泰樹と剛男は真っ向から対立してしまう…。


15話、ここが気になる。


◯牧歌的な世界だけではなく、農協と酪農家との生々しい関係が描かれる???

登場人物とキャスト 登場順


奥原なつ 広瀬すず 幼少期 粟野咲莉…主人公。戦争で父母を亡くし、兄と妹と別れ、剛男に連れられて北海道に引き取られてきた。生活を保障してもらう代わりに酪農の手伝いをする。父の描いた家族の絵を大切にもっている。生きるために感情を押し殺してきたが、柴田家、とりわけ泰樹と触れ合うことで、素直に感情を出せるようになっていく。これからは酪農の時代だと考え、十勝農業高校で学んでいる。
佐々岡信哉 工藤阿須加 幼少期 三谷麟太郎…空襲のとき、なつを助ける。
柴田剛男 藤木直人…柴田家の婿養子。なつの父の戦友で、戦災孤児となったなつを十勝に連れて来た。妻を「ふじこちゃん」と呼ぶときがある。
柴田富士子 松嶋菜々子…剛男の妻。
開拓で苦労してきたので、ひとに優しい。
柴田照男 清原翔(13 回から) 幼少期 岡島遼太郎…柴田家長男。搾乳をさせてもらえない代わりに薪割りを頑張っていたが、なつが来たことを機にようやく搾乳させてもらえた。
柴田夕見子 福地桃子(13回から)幼少期 荒川梨杏…柴田家長女。勉強が好き。牛乳嫌い。同い年のなつに嫉妬を覚えたが、剛男に説得されてなつを受け入れる。
柴田明美 平尾菜々花(13回から) 幼少期 吉田萌果…柴田家次女。
柴田泰樹 草刈正雄…柴田家当主。頑固者で幼いなつにも容赦なく厳しく接するが、意地悪ではなく、彼の人生哲学に基づいたもの。他人に頼らず己の力で人生を切り拓くことを心情としている。甘いものが好き。

奥原咲太郎 幼少期 渡邉蒼…なつの兄。タップダンスが得意で、米兵にかわいがられていた。孤児院にいる。
奥原千遥 幼少期 田中乃愛…なつの妹。親戚に引き取られている。

2回
焼け跡にいたおばあさん北林早苗…情にほだされなつたちに食べ物を分ける。演じている北林は朝ドラ第1作め「娘と私」の娘・麻里の少女時代役を演じた。
戸村悠吉小林隆…柴田牧場で働いている。
戸村菊介音尾琢真…悠吉の息子。嫁募集中。

4回
小畑とよ 高畑淳子…帯広在住。泰樹の昔なじみ。
口の減らない元気な人。
小畑雪之助 安田顕…とよの息子。菓子店・雪月の店主。菓子作りに情熱を注ぐ。
小畑妙子 仙道敦子…雪之助の妻。
小畑雪次郎 山田裕貴(13回から登場) 幼少期 吉成翔太郎…雪之助、妙子の長男。十勝農業高校に通っている。

5回
山田天陽 吉沢亮 幼少期 荒井雄斗…音問別小学校でなつと同級生になる。東京からやって来た。絵が上手。馬が好き。
大作 増田怜雄…音問別小学校の生徒。

実幸 鈴木翼…音問別小学校の生徒。
さち 伍藤はのん…音問別小学校の生徒。
山田正治 戸次重幸…天陽の父。東京から北海道にやって来たが土地が悪く、農業ができず、郵便局で働いている。泰樹の協力を得て、土地を蘇らせる。

8回
山田陽平 市村涼風…天陽の兄。絵がうまい。

9回
なつの父 内村光良…日本橋で料理人をしていた。絵が上手。家族のことを思いながら戦死した。

10回
花村和子 岩崎ひろみ…音問別小学校の教師。 
校長先生 大塚洋…音問別小学校の校長先生。
山田タミ 小林綾子…天陽の母。

13回
居村良子 富田望生…十勝農業高校の生徒。
村松 近江谷太朗…十勝農業高校の先生。
倉田隆一 柄本佑…十勝農業高校の国語の先生。


脚本:大森寿美男
演出:木村隆文 田中正ほか
音楽:橋本由香利
キャスト:広瀬すず 松嶋菜々子 藤木直人 岡田将生 比嘉愛未 工藤阿須加 吉沢亮 安田顕 仙道敦子 音尾琢真 戸次重幸 山口智子 柄本佑 小林綾子 高畑淳子 草刈正雄ほか
語り:内村光良
主題歌:スピッツ「優しいあの子」
題字:刈谷仁美
タイトルバック:刈谷仁美  舘野仁美 藤野真里 秋山健太郎 今泉ひろみ 泉津井陽一
アニメーション時代考証:小田部羊一 
アニメーション監修:舘野仁美
アニメーション制作:ササユリ 東映アニメーション

制作統括:磯智明 福岡利武
(木俣冬)
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