スター・ウォーズ、何回ぐらいフォースと共にあったのか オープニングの長さ1位は「フォースの覚醒」
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5月4日は何の日だろうか。みどりの日、ゴールデン・ウィーク、子どもの日の前日などさまざまな答えがありそうだが、一部の映画ファンにとってはこの日と言えばあれしかない。


そう、スター・ウォーズの日である。

「そうなの?」という方のために一応解説しておくと、これは英語の「5月4日 / May 4th」と、スター・ウォーズ屈指の名セリフである「フォースと共にあらんことを / May the force be with you」をひっかけたもので、いわゆる英語のシャレであり、毎年世界中のスター・ウォーズ・ファンが心をひとつにする大切な日だ。

そういうわけで今回はそんなファンの方々に届けるべく、SF映画の名シリーズ「スター・ウォーズ」にまつわるデータを見ていきたいと思う。

スター・ウォーズ、何回ぐらいフォースと共にあったのか


まず調査したのはファンであれば誰もが知っている、あの名セリフにまつわるデータだ。スター・ウォーズには有名なセリフがいくつかあるか、その中でもずば抜けて知名度が高いのが「フォースと共にあらんことを」というセリフである。

これは「神と共にあらんことを」という英語の挨拶をもじったもので「武運を祈る」に近い言葉だ。大事な戦闘に出る際によく使われるため「スター・ウォーズといえばこのセリフ」というファンも多い。

では、そんな大事な名セリフは、実際どれくらい映画で使われているのだろうか?

今回はスター・ウォーズ・シリーズの中でも特に「正史」と呼ばれるエピソード1からエピソード8までの映画を元に「May the force be with you」というセリフがどれくらい使われているのを調べてみた。
スター・ウォーズ、何回ぐらいフォースと共にあったのか オープニングの長さ1位は「フォースの覚醒」
スター・ウォーズ、何回くらいフォースと共にあったのか(C)エキサイト

1 ファントム・メナス 4回
2 クローンの攻撃 3回
3 シスの復讐 5回
4 新たなる希望 2回
5 帝国の逆襲 1回
6 ジェダイの帰還 0回
7 フォースの覚醒 1回
8 最後のジェダイ 0回


いかがだろうか。私個人としては「スター・ウォーズ、意外とフォースと共になかったんだな...」というのが今の正直な気持ちである。

なお、一応解説しておくと、フォースとは“目に見えない力”のことだ。フォースを使えば、未来を予知したり、手に触れずにモノを動かすことが可能になるが、フォースを感じ取れるのはジェダイ(ライトセーバーとフォースを使い、銀河系の平和を守る騎士)ら一部に限られている。

そして、エピソード1「ファントム・メナス」からエピソード3「シスの復讐」までは、ジェダイがこれでもかと出てくるため、何かといえばフォースと共にある傾向にある。
というより、エピソード3ぐらいまでは手を伸ばせば届きそうなモノすらフォースでガンガン取り寄せている。あまりにもカジュアルに使われるフォースを観て「フォース、めちゃくちゃ便利なのでは?」と思ったファンもきっと少なくないはずだ。

しかしながら、その肝心のジェダイ達が、エピソード4「新たなる希望」以降はほとんど出てこなくなってしまう。ネタバレになるので詳しい内容は書かないが、エピソード8に至ってはサブタイトルが「最後のジェダイ」だ。このあたりからなんとなく何が起きたかを察して欲しい。

つまり、エピソード4以降はジェダイの数が少なくなり、フォースと共にあるジェダイ自体がいろんな諸事情により減ってしまう。結果としてこの「スター・ウォーズ、意外とフォースと共になかった問題」が誕生しているようである。

スター・ウォーズ、何分ぐらいライトセーバーが出てくるのか


では次に、フォースと並んでスター・ウォーズの代名詞となっているライトセーバーについて見てみよう。

ライトセーバーとは、ジェダイら専用の武器であり、ひとことで言えば「蛍光灯みたいな棒」である。(なお、威力はかなり強い)

では、かの有名なライトセーバーは、どれくらい各エピソードで見ることが出来るのだろうか?
スター・ウォーズ、何回ぐらいフォースと共にあったのか オープニングの長さ1位は「フォースの覚醒」
スター・ウォーズ、何分くらいライトセーバーが出てくるのか(C)エキサイト

1 ファントム・メナス 8分
2 クローンの攻撃 14分
3 シスの復讐 21分
4 新たなる希望 5分
5 帝国の逆襲 5分
6 ジェダイの帰還 7分
7 フォースの覚醒 6分
8 最後のジェダイ 7分


シリーズを通して、最もライトセーバーが出てくるのはエピソード3「シスの復讐」。これは、いくつかの因縁の対決が描かれていることもあり、ぶっちぎりでライトセーバー戦が多い。ジェダイに憧れて蛍光灯や手頃な棒を「ブォン」と叫びながら振り回して叱られた人は私以外にもいると思うが、もし多少なりとも剣術の参考にするのであればエピソード3がおすすめである。

また、全体としてはやはりジェダイが大量に出てくるエピソード1からエピソード3までに、ライトセーバーでの闘いが集中しているようである。
一般的にスター・ウォーズはライトセーバーで闘う映画だと思われているが、意外と宇宙船での撃ち合いや、ロボットの闘い等も多いため、ライトセーバー戦も作品によっては少なめになっているのが実情のようだ。

スター・ウォーズ、オープニングが一番長いのはどれか


それでは最後に、スター・ウォーズの特徴でもある、あの「長すぎるオープニング」について調べてみたい。

スター・ウォーズを見たことがなくても、壮大なBGMとともに流れるあのテロップはきっと見たことがあるだろう。映画が始まる前に、いまの銀河系の状況を簡単にまとめてくれるこちらのテロップだが、そんなスター・ウォーズ名物のオープニングが最も長いのはどの作品なのだろうか?
スター・ウォーズ、何回ぐらいフォースと共にあったのか オープニングの長さ1位は「フォースの覚醒」
スター・ウォーズ、オープニングが一番長いのはどれか(C)エキサイト

1 ファントム・メナス 78単語
2 クローンの攻撃 80単語
3 シスの復讐 75単語
4 新たなる希望 83単語
5 帝国の逆襲 81単語
6 ジェダイの帰還 78単語
7 フォースの覚醒 88単語
8 最後のジェダイ 76単語


※いずれも英語オリジナル本文の単語数

最も長いのはエピソード7「フォースの覚醒」。2015年から始まった最新シリーズの1作目だ。これは、その前の時代を描いたエピソード6「ジェダイの帰還」で見事勝利したレイア姫たちが、またしても窮地に追い込まれるところから始まる作品で「あれだけ快勝したのに、どうしてまた追い込まれるの...?」というファンのささやかな疑問に丁寧に回答してくれているオープニングだ。

逆に最も短いのはエピソード3「シスの復讐」。こちらはシンプルに「今から戦争です」という内容で、実際に映画自体も戦闘シーンが多いので、オープニングから入り込みやすく、初心者に優しい作品だろう。

また、個人的にオススメなのはエピソード1「ファントム・メナス」のオープニングだ。なぜか1分ほどで、銀河系の税制度の仕組みと、それに対する不満をサクッと説明してくるというかなりチャレンジングなオープニングで、初めて観た時は「結局、いま誰がどこで何を...?」という疑問とともに本編に突入することになった。ある意味でファンを信じ切っているオープニングだとも言えるので、ぜひ機会があれば観て欲しい。

というわけで、今回の調査はここまでである。
12月にエピソード9となる最新作「ライズ・オブ・スカイウォカー(原題)」で完結編となるスター・ウォーズ(※正式にはEP1〜EP9において中心にいたスカイウォーカー・サーガが完結する)。作品数の多さから「今更どこから観ればいいのか...」という方もいるかもしれないが、個人的にはシリーズを通してクオリティにブレのない稀有な作品だと思っているので、ぜひ気になる作品から手にとって欲しいと思う。5月4日、ぜひ皆さまもフォースと共にあらんことを!

■まいしろ
社会の荒波から逃げ回ってる意識低めのエンタメ系マーケターです。音楽の分析記事・エンタメ業界のことをよく書きます。

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