A.B.C-Z五関晃一、初の単独主演舞台『奇子』開幕を前にジャニーさんからのダメ出し明かす

戦後直後の東北の農村地帯を舞台にした、大地主一族の遺産相続をめぐる骨肉の争いを描く、舞台『奇子』。現在上演中の今作の主演は、五関晃一(A.B.C-Z)。
五関が単独で舞台の主演を務めるのは、これが初となる。

開幕当日、公開ゲネプロと会見が行われ、五関と梶原 善、そして演出の中屋敷法仁が出席し、記者の質問に答えた。

初の単独主演について聞かれた五関は「お話をいただいた時は手放しで喜んでいたんですが、“手塚治虫生誕90周年”の舞台になると聞いたり、原作を読んではだんだんプレッシャーを感じるようになって。でも、中屋敷さん、共演者のみんなやスタッフさんたちに助けられました」と振り返った。

A.B.C-Z五関晃一、初の単独主演舞台『奇子』開幕を前にジャニーさんからのダメ出し明かす

そして、「原作とはストーリーの進め方が違うので、より一人ひとりの欲がどんどん押し寄せてくる感じ」と本舞台を称し、「作品の時代背景もそうですし、登場人物が持っている欲が、最初はファンタジーに感じてしまったくらいかけ離れていて、その感情をよりリアルに突き詰めていくのは大変でしたね」と話した。稽古中は、演出の中屋敷氏によく相談していたそうだ。

五関の印象を聞かれた中屋敷氏は「五関くんの一番いいところは、まったく文句を言わないところ(笑)。僕のめちゃくちゃな演出を、苦労を苦労と思わず、ノリノリでやってくれて。逆に(梶原)善さんは困った顔をしていました(笑)」と笑わせた。

A.B.C-Z五関晃一、初の単独主演舞台『奇子』開幕を前にジャニーさんからのダメ出し明かす

さらに中屋敷は「好きな俳優さんが僕の好きな演出で『奇子』の舞台をやってくれるなんて、夢みたいです。五関くんが本当にカッコよくて、(プレビュー公演が終わってから)早く東京公演が観たくて仕方なかったです」と、五関を絶賛していた。

そして、今月9日に死去したジャニー喜多川氏が今回の初の単独主演をどう思うか聞かれた五関は、「喜んでくれると思います。
だから、ダメ出しをされないよう頑張ります」と決意を語り、どんなところをダメ出しされそうかとの質問には、「YOU、ちっちゃいよ!」と、背のことばかりを指摘されていたと、嬉しそうに思い出を話した。

舞台『奇子』は7月28日(日)まで東京公演が行われ、8月3・4日には大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。

A.B.C-Z五関晃一、初の単独主演舞台『奇子』開幕を前にジャニーさんからのダメ出し明かす

A.B.C-Z五関晃一、初の単独主演舞台『奇子』開幕を前にジャニーさんからのダメ出し明かす

A.B.C-Z五関晃一、初の単独主演舞台『奇子』開幕を前にジャニーさんからのダメ出し明かす

A.B.C-Z五関晃一、初の単独主演舞台『奇子』開幕を前にジャニーさんからのダメ出し明かす

A.B.C-Z五関晃一、初の単独主演舞台『奇子』開幕を前にジャニーさんからのダメ出し明かす

公演概要


手塚治虫生誕90周年記念事業 PARCOプロデュース2019
舞台『奇子』

原作:手塚治虫
上演台本・演出:中屋敷法仁

出演:五関晃一(A.B.C-Z)
三津谷 亮 味方良介 駒井 蓮 深谷由梨香 松本妃代 相原雪月花/中村まこと 梶原 善

【東京公演】
日程:2019年7月19日(金)~7月28日(日)
会場:紀伊國屋ホール

入場料金:8,500円(全席指定・税込)
問い合わせ:キョードーインフォメーション(TEL. 0570-200-888/10:00-18:00)

【大阪公演】
日程:2019年8月3日(土)~8月4日(日)
会場:サンケイホールブリーゼ

入場料金:8,500円(全席指定・税込)
問い合わせ:パルコステージ(TEL. 03-3477-5858/月~土 11:00-19:00、日・祝 11:00-15:00)

企画協力:手塚プロダクション
製作:パルコ
企画制作:パルコ/ゴーチ・ブラザーズ/ニベル

青森県で500年の歴史を誇る大地主・天外一族。村では絶大な富と権力を誇っていたが、終戦後の農地改正法により、その勢いは静かに衰えつつあった。
太平洋戦争から復員した仁朗が帰ると、家には奇子という妹が生まれていた。それは父・作右衛門と兄嫁・すえの間に生まれた私生児だった。兄の市朗が、遺産ほしさに妻であるすえを差し出したというのだ。

「うちは異常な家だ!狂ってるんだ!」

そんな仁朗も、しかし、GHQのスパイとして仲間を売って生き延びて来た。
組織の命令により、さらなる陰謀に加担していく仁朗。
仁朗の犯した罪、一族の犯した罪=奇子が複雑に絡み合い、やがて奇子は土蔵の地下に閉じ込められ、死んだことにされる。それから十数年後、末弟・伺朗は強く反発している。

「うちの家系はまるで汚物溜だ。犬か猫みてぇに混ざり合って、そのつど、金と権力でもみ消したんだ…」

さらに十一年後、地下で育てられ続けてきた奇子は、伺朗により地上へと出される。
隠微した罪や過去が、次々に暴かれ、やがて一族を滅ぼすことになる。地方旧家の愛欲、戦後歴史の闇を描く因果の物語。



■舞台『奇子』 特設サイト
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