
毎年恒例の全国ツアー『LIVE TOUR 2020 MIRROR BALL』を皮切りに、現在放送中のNHK 連続テレビ小説『エール』で、オペラ「ドン・ジョバンニ」や「故郷」を美声で披露するプリンス・佐藤久志役を熱演。また、今夏スタートの夏ドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系/水曜午後10時放送)では、ミステリアスな多喜川薫役を演じるなど、今年も大活躍の山崎育三郎。
新型コロナウイルスの影響によりミュージカル『エリザベート』公演中止から約3か月。山崎育三郎が、7月18日(土)、ストリーミングサービスを利用した生配信ライブ『山崎育三郎 Special Live “YOU & I” 〜 ねぇ、僕だよ? みんなのプリンス 〜』を初めて開催した。

昼公演を「マチネ」、夜公演を「ソワレ」とし、内容を変えて2回の公演を開催。「マチネ」は、開演と同時に黒のタキシードに身を包んだ育三郎が画面に現れ、オリジナル曲「Congratulations」で封切り。ピアノとバイオリンが演奏するステージを正面に、コの字型に右と左に志向を凝らした、高級ホテルを思わせる豪華なステージでパフォーマンスが始まった。
初めての無観客ライブに、はじめは「違和感だらけ」と戸惑いの笑みも浮かべたが、 タブレットのチャットに寄せられるコメントに、「みんなのメッセージを見ながらだと、がんばれる!」と、一気に山崎育三郎の世界を作り上げた。

現在放送は休止中だが、NHK朝の連続テレビ小説『エール』に佐藤久志役で出演している育三郎は、「久志メドレー」と題し、「故郷」を含む3曲をメドレーで披露。するとチャットでは、「いっくんの声が好きすぎる」「泣く…」「永遠に聴いてられる」など、物凄い勢いでコメントが続いた。


育三郎は客がいないことを逆手に取り、「事前にみなさんの“反応”をご用意させていただきました!」と、拍手の音やベルのキラキラ音、「いっくーん」と黄色い声援など効果音を、タブレットで鳴らして笑わせてみせた。
ミュージカル楽曲を中心に、「ひまわりの約束」などカバー曲、オリジナル楽曲など、全12曲を披露。本編の最後には、今年公演が中止になったミュージカル「エリザベート」から、「愛と死の輪舞」で圧巻の歌声を披露し、最後はオリジナル曲「smile」で、ポップなサウンドで締めくくるという、山崎育三郎にしか表現できない、幅の広いエンターテイメントを披露した。


夜公演「ソワレ」でも、佐藤久志メドレー、リクエストコーナー、ミュージカル楽曲を中心にパフォーマンス。
「初めての配信ライブでしたからどうなるかと思いましたが、これはこれで楽しい」と充足感を漂わせ、「みんなが見てくれてるって信じてますし、コメントもたくさんいただいてね。はじめはドキドキだったけど、みんなに見てもらえて幸せで。このような状況だけど、絶対みんな負けないで、何かあったら、オレに連絡して」と笑わせた。

「まだまだ大変な状況が続くと思いますが、あきらめないで、絶対明るい未来が待ってるから、みんなで幸せになろう」と、最後は声を詰まらせ涙をぬぐい、言葉にならなかった。思いが込み上げていた。
視聴者は、育三郎のパフォーマンスで楽しい週末の時間を過ごすとともに、今この時代に、ちょっとだけ自分を振り返ってみる、そんな気付きの時となったのではないだろうか。


なお、10月3日、4日に、ファンクラブイベントをヒューリックホール東京で行うことを発表。詳細は後日発表される。
■山崎育三郎 オフィシャルサイト