【JO1メンバー分析・河野純喜】人一倍努力し、苦手を楽しめる“テンションMAX!”男
(c)LAPONE ENTERTAINMENT

一流企業「楽天」の内定を辞退してオーディションに参加

8月26日に2ndシングル『STARGAZER』をリリースする11人組グローバルボーイズグループJO1(ジェイオーワン)は、6000人が応募したオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生した。

6000人の中から、101人が放送される本選に出演。アイドル経験者、プロダンサー、有名YouTuber、社会人、フリーター、現役高校生など、さまざまなバックグラウンドを持つ若者たちが厳しいトレーナーの下で切磋琢磨しながら次々と評価をクリアしていく様は、さながら甲子園のような汗と涙の青春物語。
評価ごとに脱落していく仲間を涙で見送りながら、ファイナルに残った20人の中から最終順位9位でJO1としてのデビューを掴んだのが、奈良県出身の22歳、河野純喜(こうのじゅんき)だ。

アイドルを目指して経験を積んでいる者も多い中、河野純喜は歌もダンスも本格的なトレーニングを受けたことのない状態で参加。名門、同志社大学に通っていた彼は、オーディションと並行して就活も行っており、一流企業である楽天の内定が出ていたというのに、なんとそれを辞退しての参加だったというのは驚きだ。

学業だけでなく、高校時代には、進学校ながら奈良県代表として全国高校サッカー選手権に出場。また、大学時代も社会人サッカーチームに所属し、全国クラブチームサッカー選手権関西大会で優勝しているという、文武両道、本気(ガチ)のアスリートでもある。その経験を活かし、ゲスト出演した「ジャンクSPORTS」(フジテレビ)でも、華麗なドリブルを披露した。


フィットネスクラブでのアルバイト経験もあり、「大胸筋が自慢」というほど筋肉はバキバキ。『PRODUCE 101 JAPAN』初回のクラス分けには、JO1リーダーとなった「麗しの筋肉お兄さん」こと與那城奨と同じ筋肉自慢の「シックスパックス」チームで「ワタリドリ」(ALEXANDROS)をパフォーマンスし、未経験にもかかわらずBクラスという上位でスタートを切った。

トレーナー陣から「メインボーカルをはれる」と太鼓判を押された歌の実力

JO1では、メインボーカルを務める歌の要。中音から高音へ延びるパワフルボイスが河野の武器だ。突き抜けるような力強さの中に、ちょっとザラッとしたひっかかりのある声は、一度聴いたら忘れられなくなる。おそらく彼の場合、歌のうまさに加えて、人を引き付ける天性の声質がメインボーカルとしての強みになっているのだろう。
そんな彼の歌が未経験だったなんて、ちょっと信じられないスペックだ。

レベル分けテストで、「101人の中で一番といえるくらい、歌うことが大好きです!」と宣言した彼が、トレーナー陣から「メインボーカルをはれる」と太鼓判をもらったことは、彼の自信につながっただろう。


河野は決して、天才ではない。今や黒歴史としてテレビで紹介されることもある金城碧海と河野のオーディションのダンス映像は、本当に素人レベル。それがわずか数ヶ月で見違えるようなうまさとなり、アイドルというプロになった。『PRODUCE 101 JAPAN』を見ていた人ならわかるように、彼はできないことを人の何倍もの練習で克服してきたのだ。
彼自身も苦手だからこそ楽しんでやるのが苦手を克服する秘訣だと語っていたが、「好きこそ物の上手なれ」を信条に、挑戦すること、そして苦手を楽しむことが今の彼を作った。

そして河野といえば、「テンションMAX!」でもおなじみ。その底抜けの明るさが、JO1というグループの良いバイブスを生み出している。デビュー公約を果たすために、豆原一成が真冬に滝行を行った様子が配信番組『JO1 HOUSE』(GYAO!)で見られるが、頑張っている豆原を見て、たまらず「自分も!」と冷たい水の中に入ってしまうのも、そのテンション故の男気。

【JO1メンバー分析・河野純喜】人一倍努力し、苦手を楽しめる“テンションMAX!”男
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テンションMAXぶりは、共同生活をしている宿舎でも変わらないようで、「純喜くんが大声で歌の練習をしていてうるさい」とか、「純喜くんが朝、起きた瞬間からドカドカ音する」など、メンバーたちはちょっと困っているようだ。

しかし、そんな河野の姿を見ているだけでこちらも元気になれる。
それは、アイドルにとって大事な要素なのではないだろうか。

メインボーカルとして、そしてムードメーカーとして、存在感を日に日に増している河野純喜。彼の高音は、JO1のカラーとして定着した。パフォーマンスを重ね、そしてこれから実現するであろうライブを重ねて、ますます進化するであろう彼のボーカルに期待したい。
(坂本ゆかり)

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Profile

JO1(ジェイオーワン)


I.O.I、Wanna One、IZ*ONE、X1らを輩出してきた韓国のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101』の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生した、豆原一成、川尻蓮、川西拓実、大平祥生、鶴房汐恩、白岩瑠姫、佐藤景瑚、木全翔也、河野純喜、金城碧海、與那城奨の11人からなるボーイズグループ。

2020年3月4日にリリースしたデビューシングル『PROTOSTAR』が発売初週に32.7万枚を売り上げ、「オリコン週間シングルランキング」(3/16付)で初登場1位を獲得。iTunes総合チャートでは香港や台湾など5カ国で1位を総なめにするなど、一躍スターダムにのし上がった。


8月26日には2ndシングル『STARGAZER』を発表する。

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