
『リゼるるListen』最初で最後の番組イベント
にじさんじの人気バーチャルライバー(VTuber)のリゼ・ヘルエスタと鈴原るるがパーソナリティを務める文化放送超!A&G+のラジオ『リゼるるListen』が、5月29日(土)に番組イベント『にじさんじアワーFestival リゼるるListen』をZepp Hanedaで開催する。残念ながら、6月27日(日)の放送で番組終了となるため、これが最初で最後の番組イベント。ファンならば絶対に見逃せない公演となりそうだ。エキレビ!の「リゼるる」対談後編では、3月に発売された番組テーマソングCD『LINK・LINK』の思い出や、イベントへの思いなどを語ってもらった。
【インタビュー前編】にじさんじ リゼ・ヘルエスタ&鈴原るるのラジオが番組イベントを開催「夢が二つ同時にかなうなんて」
気づいたら苦手意識がだいぶなくなっていた
──先ほど(前編で)、『リゼるるListen』の パーソナリティーを1年間も続けてきたことで、フリートークへの苦手意識が薄まったと仰っていましたが、他にもプラスの変化を感じることはありますか?リゼ いろいろあると思うけど、特に新しいことに物怖じしなくなったとは感じています。「ラジオのパーソナリティをやりませんか」と声をかけていただいたとき、最初は苦手を克服したいと思って挑戦することにしたのですが、今は、るるちゃんと楽しくラジオをできている。この体験のおかげで、苦手だと思っていることも頑張ると、楽しくできるようになるかもしれないというポジティブな考え方ができるようになったと思います。
るる 私も雑談は本当に苦手だったから、以前は、自分の配信では全然してなかったんです。でも、『リゼるるListen』が始まってからは、もっと喋れるようになりたいからちゃんと強化しようと思って、雑談配信を増やしました。それまでは、本当にゲームばっかりで、半年ぐらい雑談配信をしてなかったりしたんですけど。
リゼ わかる(笑)。そうなっちゃうよね。
るる でも、気づいたら苦手意識がだいぶなくなっていて。雑談配信の頻度も上がってました。
リゼ うんうん。そういうイメージある。

るる え〜。でも、私もリゼ様と一緒にラジオをやってるからこそ、リゼ様がやっているものを私もやるようになったりしてます。例えば、RPGの実況とかって、レベル上げをする間はずっと同じような画面だったりするじゃないですか。そういうとき、私はうまく喋れないから、苦手だなと思ってあまりやってこなかったんです。でも、リゼ様のRPG実況は見ていて楽しいし、リゼ様からも「RPG、楽しいよ」という話を聞いたりすると、「やってみようかな」と思えたりします。
昨年、一緒に3Dモデルを使ってコラボ配信したのですが、普段の私はあまり3Dを使ったりしないんです。でも、リゼ様と一緒だから「こういうことをやりたい」という欲やアイデアが出てきたりして。いろいろと幅が広がっていると思います。
リゼ すごいな、るるちゃん。
るる 私、けっこう変わったと思う。でも、リゼ様は、もともといろいろなお仕事をやってたけど、『リゼるるListen』が始まってからは、さらにいろいろなお仕事をやってるイメージがある。最近だと、テレビにも出ていたし! 普段の配信はもちろん、イベントやコラボもいっぱい頑張っているのを見てると、私ももっと頑張ろうって気持ちになるんだ。
リゼ 本当? 配信を頑張ってることに関しては、るるちゃんには全然及ばないと思うよ。まあ、スタミナの差の問題もあるかもだけど(笑)。でも、るるちゃんに、そんな風に思ってもらえるのは嬉しいな。
電気ビリビリ『マリカ』は絶対に実現したい
──ちなみに、鈴原さんは、リゼさんが出演したTV番組『超人女子戦士 ガリベンガーV』の放送は見ましたか?るる もちろん見ました。収録前のリゼ様の控室にスタッフさんが行く動画も見ました!
リゼ 動画まで(笑)。
るる リゼ様、緊張してるって言いながら、饒舌に話すなあって(笑)。
リゼ 本当によく見てくれてるな〜。緊張してるとき特有の私のあの感じ、見覚えがあったでしょ(笑)。
るる めちゃくちゃ饒舌になってたね(笑)。
リゼ 黙ると不安になる病が出てるんだと思う(笑)。
──リゼさんは、コラボ企画などで「緊張してる」と言ってるときも、黙ってしまうことはなくガンガンしゃべれるので、「そんなに緊張してないのでは?」と思うことも多いです。
リゼ 視聴者さんにも、「全然、しゃべれるじゃん」みたいなことはよく言われますが、あれは緊張をしているんです(笑)。
るる 私もリゼ様と最初にしゃべったときに、すごくしゃべってくれてたから「これでコミュ障って言ってたら、本当にコミュ障の人がびっくりしちゃうよ」って思った(笑)。でも、最近は「リゼ様のこれは、頑張ろうとしてくれてるんだ」とか、わかるようになってきた気がする。
──先ほどお話に出た、昨年9月の3Dコラボも非常に楽しかったです。コロナ禍の今はなかなか難しいかもしれませんが、状況が改善すればやってみたいコラボなどはありますか?
るる 話してる企画がいっぱいあるよね。
リゼ めちゃくちゃいっぱいあります。
るる 『リゼるるListen』でも使ったビリビリする機械(低周波マッサージ器)をつけたまま、『マリカ(マリオカート8 デラックス)』をやろうって話してます(笑)。
リゼ 電気ビリビリ『マリカ』は絶対に実現したいよね。なんで二人の間でこんなに魅力的な企画だと盛り上がっているのかはわからないんだけど(笑)。
るる 電気がビリビリしてるときの肩の動きとか、皆さんにも見てほしいんです(笑)。肩が飛んでいくんだよね。
リゼ 『リゼるるListen』では伝わらなかったと思うので、身体がこんな大変なことになってるんだよって見てもらいたいです(笑)。
──『マリカ』で負けると、罰ゲームで電気が流される企画なのですか?
るる 二人とも、ずっと流しっぱなしだよね?
リゼ え、そうなの? 私は順位変動によって切ってほしい(笑)。勝ってる方がハンデを背負うみたいな。
るる それもいいかも。

またとない機会だから、思いつくことは全部詰め込みたい
──再び、5月29日のイベントに向けてのお話を聞かせてください。イベントでは3Dモデルで、ラジオの公開収録とミニライブが開催されるそうですね。ライブでは、3月に発売されたCD『LINK・LINK』の収録曲がライブ初披露されることになると思います。「リゼるる」で、オリジナル曲のCDが出せたことについての感想を教えてください。リゼ オリジナル曲が3曲もあるってすごいよね。
るる 本当に。
リゼ しかも、ライブをやると見越していたかのように、タイプの違う3曲になってますから(笑)。
るる そうなんだよね。文化放送さんは、これも計算ずくだったのかな(笑)。
リゼ 番組のジングルにするために、ラジオで曲を1曲作るということはあるのかなとも思うんですけど。3曲もリリースさせてもらえるって。しかも、CDジャケットも書き下ろし。ジャケット用に、私たち二人だけのイラストを描き下ろしてもらえたこともすごくなかった?
るる イラストもすごいし、全部がすごい!
リゼ そうだね(笑)。それ以前も、「にじさんじ」全体の周年記念のアルバムなどに参加させていただいたことはあったんですけど。自分たちがメインでドーンっていうのは今後ももうないだろうし、一生を通しての思い出になりました。
るる ラジオのパーソナリティを1年間やらせていただけるだけでも、すごく誇らしいことなのに、さらにCDまで出していただけるなんて。 めちゃくちゃ嬉しかったです。
──初めてのラジオイベントをどんなイベントにしたいですか?
リゼ こういうご時勢ですが、今のところはお客さんに会場に来てもらえる形でやろうということで進んでいて。それは、すごく貴重な機会だと思うので、会場まで来てくれた人も、配信で見てくれている人も、みんなに楽しんでもらえるようなイベントにできたらなとぼんやり思っています。
るる イベントがやれるかやれないかみたいな状況の中、やらせてもらえることになっているので、いろいろな形で見てくださる方、そして、今回は見られない方にも、思いが届けられるように、気合を入れて挑みたいと思っています。
リゼ 本当にまたとない機会だから、悔いのないように。しゃべるのも、遊ぶのも、ライブも、思いつくことは全部詰め込みたいね(笑)。
るる うん! 本当に全身全霊をかけてやりたいと思います。
──イベントも間近に迫ってきましたが、緊張感と楽しみな気持ち、どちらが強いですか?
るる 私は、楽しみな気持ちの方が強いです。リゼ様は?
リゼ 緊張というよりも、「絶対にいいものにするぞ!」っていう意気込みがいちばん強いです。
るる 緊張もあるけれど、リゼ様と一緒にイベントをできることが楽しみだし、リスナーさんからもすごく楽しみにしてくださっている声が多いから。私自身も楽しめるような心構えをしておきたいです。
配信でリゼ様が思いを語ってるのを聞いて、もらい泣き
──お二人とも、過去に「にじさんじ」の大きなイベントへの出演経験もあります。そういった経験を積んだことによって、イベントなども、より楽しめるようになっている実感はありますか?リゼ 今までのイベントのように、たくさん出演者がいる中の一人として出してもらうみたいな形ではなく、今回は、自分たちの名前を冠してもらっているイベントなので、「私たち次第だ」と思うところがすごく強くって。あ、これまでのイベントで「私一人くらい、どうなっても大丈夫でしょ」と思っていたわけじゃないですよ(笑)。でも、今回はやっぱり特別。「緊張してる場合じゃないぞ」みたいな気持ちはありますね。
るる あ、話が変わっちゃうんですけれど。今、思い出したことがあって。
──なんでしょうか?
るる 2月の『にじさんじフェスティバル』(にじさんじ Anniversary Festival 2021)」のとき、リゼ様は「Zepp東京のリベンジ公演(にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!東京リベンジ公演)」に出ていて。私、あの後にやっていた振り返り配信も見たんだけど。

リゼ 本当にめっちゃ見てくれてるね(笑)。
るる 配信で、リゼ様がステージに立っていたときの思いを語ってるのを聞いて、もらい泣きしてしまって。
リゼ あはは(笑)。ありがとう。
るる 「リゼ様、そんな思いで、ステージに立っていたんだ」って思ったら、私も「わ〜〜」ってなっちゃったんだけど。今、あのときの話を思い出しちゃった。
リゼ たしかにリベンジ公演も、ちょっと特殊な経緯や状況があった上で、応援してくださる皆さんたちのすごく大きな力のおかげで実現したライブだったから、背負うものがあって。「わー、緊張する。ついにライブだ」ということとは違う気合いの入り方だったんだよね。たしかに、今回もちょっと似ているかもしれない!
るる あの配信を見たからこそ、今回はリゼ様に、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいなってすごく思う。
リゼ そうだね。自分が楽しむことも大事だね。
──鈴原さんがイベント中に、楽しむリゼさんを見て泣かないか心配です(笑)。
リゼ 隣で「リゼが楽しんでる!」 って(笑)。
るる また、「わー」ってなるかも(笑)。
リゼ でも、そうだね。あんまり固くなり過ぎると、みんなに伝わっちゃうだろうし。楽しむこと第一で!
るる リベンジ公演のステージでも楽しそうで、そんな風には見えなかったからこそ、後からあの配信で気持ちを聞いて、すごいなって思ったの。でも、いっぱい楽しもうね!
──鈴原さんご自身は、これまで出演したイベントでは緊張するタイプでしたか? それともイベントが楽しみなタイプでしたか?
るる 私は、すっごい緊張します。いまだに普段の配信でも緊張してるんです。だからライブとかになると、開演前とかは喋れなくなったりするし、奇行に走っちゃったりしますね(笑)。たぶん、当日は変なテンションになってると思うけど、それは緊張してるからです。
リゼ テンションが上がってる、るるちゃんもすごくいいよ! さらにパッションを感じるから(笑)。
るる そうかなあ(笑)。(昨年の11月に)3Dで(休養からの)復帰配信をしたとき、リゼ様がゲストで来てくれたんですけど。あの日も、私、めちゃくちゃ緊張してたよね?
リゼ 緊張はしてたけど、私には、それがエネルギーになってる感じにも見えたよ。
るる 本当?
リゼ 緊張して萎縮してる感じではなかったしね。
るる あの日、リゼ様が肩をポンとしてくれた時も、「あ、だめ。それはウルッとくるやつ!」って思ったけど、なんとか耐えました(笑)。イベント当日も、何かあったら、お互いに高めあえたらいいね。
リゼ 私は、るるちゃんが一緒だからなんとかなるって、安心しちゃってる感じが、めちゃくちゃある。
るる なんだか、すでにもうエモいね(笑)。
リゼ エモいね(笑)。
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公演情報
【にじさんじアワーFestival<2,3部>リゼるるListen】会場:Zepp Haneda
<2部> 5月29日(土) 13:00開場 / 14:00開演
<3部> 5月29日(土) 17:00開場 / 18:00開演
配信:ニコニコ生放送/配信チケット各部3,500円(税込)
※「Go Toイベントキャンペーン」の対象
チケット販売ページ:https://dwango-ticket.jp/
<第1部> にじさんじアワーFestival だいたいにじさんじのらじお
https://live.nicovideo.jp/watch/lv331851938
<第2部> にじさんじアワーFestival リゼるるListen
https://live.nicovideo.jp/watch/lv331853492
<第3部> にじさんじアワーFestival リゼるるListen
https://live.nicovideo.jp/watch/lv331853585
番組情報
『リゼるるListen』毎週日曜 14時30分〜15時00分
出演:リゼ・ヘルエスタ、鈴原るる
文化放送 超!A&G+:https://www.joqr.co.jp/ag/
ハッシュタグ:#リゼるる
YouTubeアーカイブ:
<前半パート> にじさんじ公式
<後半パート> 文化放送V&R
丸本大輔
フリーライター&編集者。瀬戸内海の因島出身、現在は東京在住。専門ジャンルは、アニメ、漫画などで、インタビューを中心に活動。「たまゆら」「終末のイゼッタ」「銀河英雄伝説DNT」ではオフィシャルライターを担当した。にじさんじ、ホロライブを中心にVTuber(バーチャルYouTuber)の取材実績も多数。
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