そう考えた瞬間、眠ることすら怖くなった。
でも誰に相談しても、きっと「考えすぎ」と言われる。
だから私は、自分で“答え”を確かめるしかなかった。
入居してからまだ日が浅いというのに、私はすでに“この部屋に安心できない自分”に気づいていた。
玄関を開けた瞬間に空気の流れを探し、家具の位置を確認し、鍵の履歴をチェックする。
そんなことを、毎日繰り返すようになっていた。
けれど、誰にも相談できなかった。
不動産会社に話しても「気のせい」と言われるのが目に見えていたし、友人に話すのも、どこか恥ずかしかった。
「高級タワマンなのに何が不満なの?」って言われそうで。
でも私はもう、“確かめたい”気持ちを止められなかった。
“誰かが入ってるのかどうか”を、ちゃんと知りたい。
そう思った私は、家電量販店のサイトを開き、小型の室内用カメラを検索し始めた。