
4月5日に横浜スタジアムにて開催された卒業コンサートをもって、日向坂46を卒業した齊藤京子。メンバー屈指の歌唱力を持ち、近年では女優業でも存在感を示していた彼女は、グループの中でも唯一無二の魅力を放っていた。
約8年間の活動の中で、マルチな才能を武器に多方面での活躍を見せてきた齊藤。グループの枠を越えて、歌手としてソロで活動する機会も多く、2022年には、人気YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にて、日向坂46の7thシングル『僕なんか』の表題曲をソロ歌唱し、その歌声に絶賛の声が集まるなど、ファンを魅了してきた。また、2023年には、自身初の単独主演ドラマ『泥濘の食卓』(テレビ朝日系)で、バイト先の店長と不倫し、狂気的なほど純粋な愛でその家族にまで寄生する主人公を怪演。女優としての才能も開花させた。
4月5日開催の卒業コンサートの後に更新されたInstagramでは、齊藤は、「8年間アイドルとして活動できたことは、私にとって人生の想い出です。」などと振り返り、「私はアイドルが心からの天職でした! 生まれ変わっても絶対アイドルになります」と綴っていた。そんな齊藤に対して、SNSでは、「最高の時代をありがとう…」「最後の姿もしっかり目に焼き付けました」「新たな旅立ち応援しています!!」といった労いのコメントが多数寄せられており、彼女の存在がグループやファンにとって、いかに大きなものだったのかがうかがえる。
なお、齊藤と同期である加藤史帆は自身のブログにて、日向坂46としてデビューする前から齊藤とはシンメトリーの立ち位置でパフォーマンスすることが多かったとしつつ、「私の中ですごい特別な存在」「京子がいたから頑張れたことばかりなんです」と、彼女に対する信頼感を明かしていた。加藤のコメントから、2人がお互いに切磋琢磨し合いながら成長してきたことが伝わってくる。また、齊藤の後輩にあたる上村ひなのは、かつて齊藤にかけられた言葉に救われたことを明かし、「常に日向坂みんなへの愛情を持って活動をされている姿がいつもカッコ良くて、そんな京子さんにずっと憧れてきました」「日向坂の後輩達の進む道の可能性も、沢山広げてくださりました」などと感謝を述べていた。齊藤のアイドルとしての姿はメンバーの指針にもなっていたようだ。
多くのファンやメンバーに見送られ、グループを卒業した齊藤。