石破茂総理は20日、衆議院に続き、参議院でも与党過半数割れになるものの「続投」の意向を示した。「比較第1党の責任は重い」とし、自公に他党を加えた政権でなく、衆議院での国会対応同様、政策ごとに理解を得られる政党に働きかけて「熟議の国会」での政策を進めていきたい姿勢を見せた。


 一方、野党第一党の立憲民主党、野田佳彦代表は「選挙区1人区で野党が18勝したのは選挙区調整したことの結果」と調整の成果だとし「野党議席の最大化が目標だった。押し上げる力があればよかった。全体として国民は与党にノーという意思表示をした」と強調。


 そのうえで、立憲が改選前と変わらない議席数にとどまったことには「わが党が大きく前進できなかったことについては分析していく」「わが党に積極的な支持が広がっているとは言えない。比例区も含め、政権に代わる受け皿として多くの声を結集するまでにはなっていない」との認識を示した。


 また野田氏は「ガソリン暫定税率の廃止など具体的なテーマで連携し、実現できることは早く実現したい」と今回の参院でも少数与党を実現した成果を形にしていく姿勢を強く示した。


 野田氏は「地方ほどガソリン暫定税率廃止を受け止めていただいた。主張してきた責任がある以上、衆議院では既に通過しているので、今回の選挙で参議院も少数与党に追い込んだ。速やかに法案を提出し、具体的な成果にもっていきたい」と語った。実現を期待する声は大きい。(編集担当:森高龍二)

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