従前に自民党幹事長もつとめた立憲民主党の小沢一郎衆院議員は25日、自民党内から「石破総理降ろし」の言動が相次いでいることを皮肉り「石破氏の本当の敵は結局、自民党」とXで発信した。


 つまり「安倍派を始めとする裏金議員の多くが石破おろしに血眼」と真相を指摘。

「石破氏は安倍政治を長年批判してきた訳で、潰し合いが表面化しただけ。石破氏に失うものはない。だからこそ最後に本気で自民党政権の闇を明らかにすべき。それは総理にしかできない。初心忘れるべからず」と石破氏にエールを送った。


 確かに党内の国会議員だけでなく、自民の地方組織からも総理の退陣や自民執行部の刷新を求める意見書や要望が出ている。


 直近報道では自民党奈良県連は「次点の新人候補(国民民主候補)に3万票差まで追い上げられ、厳しい選挙になった」と石破総理・総裁に責任があるかのように主張しているようにも見える。


 しかし、苦戦理由の一つに候補自身が5年間で876万円も政治資金収支報告書に記載せず、秘書が金庫に保管していたなどと、いわゆる「裏金議員」当事者であったことやこの候補の選対部長も「裏金議員」で、今回は非改選の参議院議員であったことへの批判もある。「自分のことを棚に上げ『刷新された執行部で』って、おかしいと思う」との県民の声もある。


 小沢氏は24日のXでも「目下、自民党内は『石破総理辞めろ』の大合唱。だが、退陣要求している議員をよくよく見ると、裏金議員だったり、統一教会癒着議員、旧安倍派だったりと、一体どの口が言うのかという話。石破総理が辞めれば次の総裁は更にひどいのが出てくる」「最後にこの12年半の自民党の闇の全てを暴露すれば、歴史に残る総理となるだろう」とも発信している。


 政治とカネ、旧統一教会問題など安倍政権から岸田政権まで、国会軽視の強行採決も含め、山積した党内問題を背負ってスタートした石破内閣。「国会を正常化し、自民党を最も浄化できる人」との見方が映し出されているよう。(編集担当:森高龍二)

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