今回のニュースのポイント


・米株高の一服: NYダウ(46,124.06ドル)、ナスダック(21,761.89)、S&P500がそろって反落。高値圏での利益確定売りが優勢となり、東京市場にも調整圧力が波及しそうです。


・ハイテク株への調整: ナスダックが前日比0.8%安と主な指数の中で下落率が大きく、金利観測や高PER(株価収益率)銘柄への警戒感が、日本の半導体関連株などの重石となる可能性があります。


・円安による収益期待: ドル円が159円前後と円安水準で推移しており、輸出企業の収益改善期待から、海外投資家の買いを誘いやすい環境が下値を支える要因となります。


25日の東京株式市場で日経平均株価は、前日の米国市場が主要3指数そろって反落した流れを受け、戻り待ちの売りに押されやすい展開が予想されます。寄り付きは売り先行で始まる可能性が高く、その後は為替の動きをにらんだ神経質な展開が想定されます。


 前日の米国市場では、NYダウが前日比84.41ドル安、ナスダック総合指数が184.87ポイント安と、連日の高値更新に対する警戒感が鮮明になりました。特にナスダックの下げ幅が大きく、金利見通しを背景としたバリュエーション調整の動きが見られます。東京市場でも、これまで指数を牽引してきたハイテク株を中心に利益確定売りが出やすい地合いといえます。


 一方で、日本株の下支え要因となっているのが為替動向です。ドル円相場は1ドル159円前後と、円安水準で推移しています。この円安を背景に、トヨタなどの輸出企業の収益期待が高まっており、ドル建てでの日本株の割安感も相まって、海外投資家の買いを誘いやすい環境にあります。シカゴや大阪の先物価格には米株安の圧力がかかるものの、円安メリットを背景とした押し目買いとの「綱引き」が寄り付き後の焦点となるでしょう。


 こうした地合いは、投資家の判断をより慎重にさせます。

米株高の一服を受けて、短期的にはポジション調整(売り)を優先する動きが予想されますが、米景気の底堅さと円安は、企業の業績期待を繋ぎ止めています。企業側にとっても、160円という節目を前にした為替介入への警戒感と、円安による利益増の狭間で、投資や価格戦略の舵取りが難しい局面が続きます。


 きょうの取引では、寄り付きのギャップダウン(窓開け)の幅と、その後の先物主導の値動きに注目が集まります。また、ドル円が160円にどこまで接近するかも、市場の緊張感を左右するでしょう。今後はFRB(米連邦準備制度理事会)要人の発言など金利見通しに関わる材料も意識されますが、当面は戻り売りと押し目買いが交錯する、方向感の定まりにくい展開となりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部)

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