今回のニュースのポイント
長期ビジョンで次世代モデルを想起:日産自動車は2026年4月14日、新たな長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」を発表。その中で、次世代スカイラインを想起させるティザー画像を公開しました。
商品数を56から45車種へ削減:収益構造を改善するため、グローバルでのモデル数を56から45へ約2割削減する「選択と集中」を断行。開発リソースを象徴的なモデルへ重点配分する方針です。
「AI主導のクルマ」AIDV構想の旗印:次世代モデルは、AIを中核とした「AIディファインドビークル(AIDV)」を象徴する存在となり、次世代プロパイロット等の先進技術を搭載するショーケースとしての役割が期待されています。
日本を「リード市場」に再定義:日産は日本を米国・中国と並ぶ「リード市場」に位置付け、主力モデルを強化。スカイラインの再投入が実現すれば、国内におけるブランド再構築の鍵となります。
日産自動車が「スカイライン」を再び戦略の前面に押し出す動きを見せているのは、単なる名車の復活劇ではありません。それは、日産がブランド再建と収益構造の抜本的改善を進めるなかで、スカイラインが経営戦略上の象徴的な存在として位置付けられる方向性を示したものといえます。
日産は2026年4月14日、新たな長期ビジョンを発表しました。このビジョンにおいて注目されるのは、商品ポートフォリオの刷新です。日産は現在グローバルで展開する56車種を45車種へと大胆に絞り込み、共通のアーキテクチャを活用する「商品ファミリー戦略」によって開発スピードと収益性を高める方針を打ち出しました。この「選択と集中」のプロセスにおいて、次期スカイラインを彷彿とさせる新型車のティザー画像が公開され、今後のラインアップを象徴するモデルの一つとして示唆されたのです。
今回の戦略の背景には、日産が抱えてきた収益構造の課題があります。
構造面での大きな特徴は、AIを中核とした「AIディファインドビークル(AIDV)」構想との融合です。日産は今後、ソフトウェア主導を超えた“AI主導のクルマ”へと舵を切り、将来的にグローバルモデルの約9割にAIドライブ技術の搭載を目指すとしています。次世代のスカイラインは、AIによる走行・サービス連携や高度な自動運転技術を搭載する「技術の日産」を体現するモデルとしての役割が期待されています。
この戦略は、特に日本市場におけるブランド訴求に大きな影響を及ぼす可能性があります。日産は日本を「リード市場」の一つと明言しており、スカイラインをフェアレディZやGT-Rと並ぶ象徴的スポーツモデルの一つとして再構築することで、プレミアム領域での存在感を取り戻す狙いがあります。スカイラインの再投入は、国内ユーザーやファン層に対して「日産の技術的原点への回帰」を印象づけるメッセージとなるでしょう。
今後の焦点は、具体的な仕様と市場投入のタイミングです。次期スカイラインの具体的な発売時期について、現時点で日産からの公式な発表はありません。しかし、AIDV戦略の先鋒として、どこまで「知能化されたモビリティ」としての新体験を提供できるか。

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