みつばち花粉とも呼ばれ、みつばちが花粉を花蜜などで固めた「花粉荷」が前立腺肥大症の予防に有用である可能性があることを山田養蜂場みつばち健康科学研究所が前立腺肥大症の患者の協力を得て確認した。花粉荷の前立腺肥大症予防への有用性を科学的に裏付けるものとして、注目される。
 実験では検証に協力を得た前立腺肥大症の患者47人を花粉荷エキス(エタノール抽出物)の高用量群(1日320ミリグラム)と低用量群(1日160ミリグラム)、プラセボ群の3群に分け、12週間、花粉荷エキス錠またはプラセボ錠を摂取してもらい、その前後で2つの指標、最大尿流量(放尿の勢い)と残尿量を比較。 その結果、高用量群では、最大尿流量が摂取前と比較して、増加した。一方、低用量群とプラセボ群では有意な増加は認められなかった、としている。 また、残尿量についても、低用量群とプラセボ群では摂取前と比較して増加したが、高用量群では減少が見られた。一方で、花粉荷エキス錠の摂取による有害事象は認められなかった、という。 山田養蜂場みつばち健康科学研究所では「今回の検証結果から、花粉荷を継続摂取することで、夜間に頻繁にトイレに起きなければならない方や頻尿の方など、初期の段階の前立腺肥大症の方への穏やかな症状軽減、または、予防に有用である可能性がある」と話している。
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