SKE48小畑優奈が3月31日に初の写真集を発売した。現役時代はセンターポジションに2度抜擢されるなどその将来性に大きな期待と注目を集めていた小畑。
卒業発表から卒業まではわずか1ヶ月ほどの期間しかなかった。当時、取材で語られることのなかった胸の内を改めて本人に聞いた。(前後編の後編)

【写真】卒業から2年、グッと「大人になった」小畑優奈の撮り下ろし&写真集カット【6点】

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――小畑さんは卒業を発表したのが2月中旬で、卒業したのが3月末でしたから、取材する間もなく巣立っていきました。そこで聞きたいんですけど、なぜ卒業を考えるようになったんですか?

小畑 在籍している時に選抜にも入らせていただいて、センターもやらせていただいて。でも、自分はこれ以上成長できるのかな、自分の目標って何だろうと考えるようになったんです。でも全然思いつかなくて、そのうち「こんな気持ちで選抜に入れてもらってていいのかな……」と思うようになったんです。
アイドルを辞めて、違う道に進んだらどうなるだろうなって。

――それを考えるようになったのが、16歳とか17歳?

小畑 そうですね。センターに立たせてもらったからこそ、落ちたイメージがついて辞めたくなかったので。それよりは、いい時に辞めたほうがカッコいいと思ったんです。

――誰かに相談はしました?

小畑 ほぼほぼしてないです。同期のなかでは伝えた子はいました。
でも、発表した時点で「知ってたよ」という人もいました。

――アイドルではない世界を羨ましいと感じたことはありましたか?

小畑 それはあります。私、縛られるのが苦手なので。アイドルならではの縛りから解き放たれた自分ってどうなっちゃうんだろうと思っていました(笑)。

――卒業した次の日、何をしました?

小畑 次の日は覚えてないですけど、3月31日に最後のお仕事が終わって、その日のうちに髪を染めました、金色に(笑)。握手会の日程が残っていたから、その髪色で出たんですけど、ファンの方はびっくりしていましたね。
でも、なんでも試してみたい欲が強いので。髪色を変えたら自分はどう変わるんだろうって確かめたかったんです。

――卒業してから何か変わりましたか?

小畑 自然と痩せました。アイドル時代の後半はめっちゃ食べてたんです。ストレスで、食にしか当たることができなくて。もう、ぷっくぷくでした(笑)。
でも、普通の生活をしているうちにダイエットしたわけでもないのに8㎏も痩せました。

――現在はどんな生活をしていますか?

小畑 ハンドメイドをやったり、お洋服を作らせてもらったりしています。卒業前からファッションに関することが好きで、卒業後にもっと好きになって。そういう方向に進みたいなと思っていたところでお話をいただいたので、やってみることにしました。自分が作ったものをファンの方に届けたいなと思っていたので。

――ハンドメイドって地味な作業が続くんじゃないですか?

小畑 そうです。
地味な毎日を送っています(笑)。でも、黙々と作業することも好きなので。苦ではないですね。

――卒業後にYouTubeも始めましたよね。

小畑 YouTubeは……最近アップしていないんですけど(笑)、なかなか掴めないんですよね。何をすれば再生回数が伸びるのかが。


――3月13日、野島樺乃さんのソロライブに来場していましたね。

小畑 同期のかのとは入りたての頃から仲がいいんですけど、研究生だった時代にカラオケへ行った時に聞いた声とは、まったく別人じゃないかっていうくらいの歌声で……びっくりしました。1曲目から鳥肌が立ちましたね。かのの全力ってすごいんだなと思いました。

――同期といえば、後藤楽々さんも『ZIP!』でレポーターをやっていますね。

小畑 そういうのを見ると、すごく刺激を受けます。かののライブに行って思ったのは、自分もそういう活動がちょっと恋しくなるというか。

――恋しくなる? また活動を始めたいということですか?

小畑 今、揺れています。過去に戻りたいわけじゃないけど、夢に出てくることもあるんです。本番直前に急遽出演することになって、ポジションがわからないままステージに出る夢とか。でも、今のお仕事も不安定ではあるけど、楽しいことは楽しいんです。どういう形で何をしたいかと聞かれたら、まだ答えられないんですけど、自分に向いていることならやってみたいなと思うようになりました。写真集が完売したことも自信になりましたし。今、人生の重要な岐路にいるのかもしれません。

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