大森靖子を中心に成され、若者を中心に圧倒的支持を集めるアイドルグループ・ZOC(ゾック)。そんなZOCの新メンバーオーディションで、応募総数3000通を超える中から唯一勝ち抜いたのが、15歳の逸材"鎮目のどか"だ。
大森靖子が見出したその才能を紐解くべく、本人にインタビュー。涙を流しながら語ったZOC加入後のこと、そしてファンに届けたい想いとは?
(前後編の後編)

【写真】ZOC 15歳の逸材・鎮目のどか 存在感を放つ撮り下ろしショット

──オーディションドキュメンタリー動画の中でも語っていましたが、もともと自信があることしか挑戦しないタイプ?

鎮目 英検とかトランペットもそうなんですけど、「これなら自分は結果を残せる」と納得した状態じゃないと挑戦したくないんですよ。昔から失敗するのが怖いので。逆に言うと、失敗しないように努力するのは得意な方だと思います。小心者なんですかね? 完璧な状態じゃないと、一歩を踏み出したくないんです。

──ただ結果的には自信がなかったダンス審査もパスして、1人だけ合格という栄誉を勝ち取ります。

鎮目 正確に言うと、ダンスの審査後に面談があったんです。そこでは「ZOCに入ったときの自分のイメージを教えてください」と言われたことを覚えています。のどか、そこで「イメージできません、今はまだ」って答えちゃったんですよね。

──それはそうでしょうね。その時点では受かってもいないんだから。しかし大物感が漂うコメントです(笑)。


鎮目 当たり障りのないことを喋ろうと考えたんですけど、咄嗟にそれができなかったんです。

──「自分が入ったことで、ZOCをもっと大きくしていきたい」とも発言していましたよね。

鎮目 めっちゃ上から目線に思われたかも(笑)。あのときはアルバム『PvP』が出るタイミングでもあったし、単純に靖子ちゃんの書いた名曲たちをもっと大勢の人たちに聴いてもらいたいという気持ちが大きかったです。

──自分が実際にZOCの一員となり、驚いたことはありますか?

鎮目 いまだに毎日が驚きと戸惑いの連続です。ZOCのYouTubeを観たら自分がいるので、「あれ?」って混乱するんですよ。たとえばお風呂に入っていても「なんで東京にいるんだっけ?」とか思うことがありますし。まだ慣れていないんでしょうね、この環境に。レコーディングとか撮影とか“生まれて初めて”のことばかりが続きますし、毎日を新鮮な気持ちで過ごしています。

──慣れない鎮目さんに対して、メンバーもサポートしてくれたりします?

鎮目 カレンちゃんが個人的にダンスや歌を教えてくれるんです。カラオケに連れていってくれたりもしますし。でも、メンバーになってみて一番難しいなと感じたのは取材です。
私は話すことがそんなに得意じゃないので、全員でのインタビューがあると他のメンバーが私に話を振ってくれるんです。

──鎮目さんはZOCというグループに対し、どういうかたちで貢献したいと考えていますか? 売りや個性はどんなところにあるのでしょう?

鎮目 私、よくネットに「家庭環境がいい」って書き込まれるんです。それも少し嫌味っぽいニュアンスで。

──嫌味? どういうことでしょうか?

鎮目 ZOCって個性が強いグループだって言われているじゃないですか。前にいたメンバーが抜けた大きな穴は、私なんかじゃ埋められないって言われ続けていて……。だけど家庭環境が悪くなかったとしても、個人で抱えている悩みは絶対あるはずだから……。(※号泣しながら)幸せに生きているように見える人だって、実際は苦しんでいたりするんです。のどか、そういうことを伝えていきたい。そういうふうに苦しんでいる人たちを励ましていきたい。

──グループとしての勢いは以前より増している印象がありますけどね。

鎮目 ありがとうございます。こうしてメンバーになったからには、今までのZOCになかった色を自分から出していきたいと思っています。


──今後、鎮目さんはどんなアイドルになるんでしょうね。

鎮目 シンプルですけど、やっぱり1人でも多くの人に知ってもらいたい。自分が本当にずっと好きなグループだから、もっともっと広めていきたいなと思うんです。精一杯頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!

【前編はこちら】ZOC 鎮目のどか「他と比べられない存在だった」グループへの想いとオーディション秘話

▽鎮目のどか
今年1月に開催された「ZOC 新メンバーオーディション」を経て、グループに加入。15歳とは思えない存在感を放ち、ZOCに新風を巻き起こす。鎮目が参加した最新アルバム『PvP』が絶賛発売中。現在、全国20都市を回るツアー「ZOC FOR PRAYER TOUR 2021」も開催している。
編集部おすすめ