12月25日のライブで『わーすた』から卒業する坂元葉月。今回、いろんなことを一緒に乗り越えてきたかけがえのないメンバー4人との出会いから卒業を決心した理由、そしてこれからのわーすたへの想いを語ってくれた。

(前後編の後編)

【写真】坂元葉月とメンバーの思い出が詰まった写真集『わーすた旅行記』掲載カット

──わーすたメンバーと出会ったときのことは覚えていますか?

坂元 (松田)美里と初めて会ったのはスト生(iDOL Street研究生)時代だったんですけど、自己紹介ですごく緊張していたのを覚えてます(笑)。緊張しすぎたせいなのか声もすごく高くて、名前も最初は聞き取れなくて。私たちに会うのに緊張してたからステージに立ったら頭が真っ白になっちゃうんじゃないかと心配もしてましたが、一緒に活動していくうちにだんだんと自分らしさも出てきて安心しました。声も最近はめっちゃ通るくらいしっかり出ています(笑)。

──廣川奈々聖さんはどうでしょう

坂元 奈々聖は私のイメージでは「The正統派アイドル」。最初は私のノリで話しかけてもいいのかなと思っていたので、話しかける話題はめっちゃ考えていました。でも、実際に会ってみたら、めちゃくちゃ優しくて話しやすい! グループでは私が最年長だったんですけど、リーダーは奈々聖だったので自分が支えなきゃって思っていました。

──小玉梨々華さんは『hanarichu』でも一緒に活動していました。

坂元 梨々華がデビューしたときに、その会場に私もいて。初めて見たときに、すごい田舎っぽい子が来たなって思いました。でも、それがすごく可愛かったし、声もえげつなく可愛くて! 梨々華にずっと「とろろ」って言わせては、「可愛い~」って盛り上がってました(笑)。


──出会った当時は田舎っぽかった小玉さんですが、現在は?

坂元 大人っぽくなりすぎて「私が好きだったピュアな梨々華ちゃんはどこ?!」って感じです(笑)。でも、中身は変わっていないので、そこはこれからも変わらずにあってほしいです。それに、ファンの皆さんも梨々華が綺麗になっていることにめちゃくちゃびっくりしていると思うので、もっと自分に自信を持ってください!

──最後に三品瑠香さん。

坂元 瑠香はスト生時代からダンスも歌も上手くて、私の方が先輩ではあったんですけど、憧れていた部分がいっぱいありました。実際に会っても「あなたの悪いところはどこですか?」ってくらい完璧だったんですが、一緒に活動してみると意外に緊張しいだし、自分に自信を持ていなかったりする部分があって。「そうだよね、瑠香も人間だもんね」って思ってからは、余計に話すようになりました。それそこ、地元に帰るときは新幹線が同じ方向だったので一緒に出かけたり、お揃いのブレスレットを作ったり。

──わーすたのメンバーって本当に仲良いですよね。これまで喧嘩したことなどもないですか?

坂元 ないですね。ライブのセットリストを決めるときに意見し合うことはありますけど、仲が悪くなるような喧嘩はしたことがないです。「喧嘩した方がいいじゃないか」ってときもあって、スタッフさんからも「腹を割って話した方がいい」と言われたこともありました。でも、腹を割って話すこともそんなにないし、自分でも何でこんなに仲が良いのか分からないです(笑)。


──そもそも坂元さんはどういう経緯で卒業を決めたんですか?

坂元 この日に決心しましたみたいなのはないですけど、ずっと一緒に切磋琢磨してきたグループが解散したり、先輩方の卒業を近くで見て、いつか自分にもそういう日が来るんだろうなってぼんやり思うことがあって。同じ年齢の子がカッコよく働いている姿を見て、私は守られてばっかりで意外と大人になれてないんじゃないかと思ったんです。10年間アイドルを続けられたというのは自信にも繋がったし、自立してもっと成長したいという想いが強くなりました。それに、贅沢なんですけど、アイドルのときにはできなかったような友達と気軽にカフェへ行くとか、メイクを気にせずに遊びに行ったりしてみたいなって。この決断が正解かは分からないけど、最大限できることはやりきったと思っているし、この決断に後悔はありません。

──個性豊かな4人のメンバーとの6年間の活動はどうでしたか?

坂元 やってきたことを振り返ると濃密だったんですけど、6年間と言われると「もう? 6年?」って感じがしてて。すごく中身の濃い、いい時間過ごしたなって思います。

──ファンの皆さんに伝えたいことはありますか?

坂元 なかなか会えないこんなご時世に卒業発表してしまって申し訳ない気持ちはあるんですけど、みなさんが応援してくれてたから、今の私たちはここまで成長することができました。私的にはファンのみなさんがいるから、これからのわーすたに不安は全然なくて。「わーすたのファンって素敵な人しかいないんだよ」って声を大にして言いたいくらい自慢の存在です。

──目立つことが苦手だった女の子が10年間アイドルを続け、6年の間『わーすた』というグループで青春を謳歌しました。改めて、昔と比べてどんな大人へと成長したと思いますか?

坂元 人前に立つことが得意になったかと言われたら今もそんなことはないんですけど、たくさんのファンの方と出会えて、昔に比べたら何億倍も明るくなったと思います。
最初は対バンライブイベントでも他のグループのアイドルさんに話しかけることすらできなかったのに、今は世間話をできるようになったり(笑)。

──ファンのおかげで成長できた、と。

坂元 皆さんが私に寄り添って、私の話を楽しく笑顔で聞いてくれたりとか、私に興味を持ってくれていろんな質問をしてくれたり……。人と話すのってこんなにも楽しいんだってことを教えてくれました。ほんとにファンの方のおかげでしかないです。

──坂元さん卒業後、わーすたは4人で活動を続けます。心配な気持ちはありませんか?

坂元 全くないですね! 絶対4人でも大丈夫だと思ってます。いろんなことを一緒に乗り越えてきたからこそ分かることもあるので。強いていうなら、みんな素敵な個性を持っているんだから、もっと自分を出しても良いんじゃないかと思います(笑)。

──4人でのわーすたの活動を見るのは楽しみですか?

坂元 めちゃくちゃ楽しみです。絶対にライブは観に行きますし、それこそテレビとか街中でわーすたを見る機会が増えたらいいなって思います。

──最後に、「わーすた」として活動してきて幸せでしたか?

坂元 幸せでした。
人間としても成長できましたし、いろんな経験もさせてもらえて。自分でも頑張ったなと思うくらい努力もしてきて「私、やればできるじゃん」というふうにも思えました(笑)。すごくいい時間だったし、おおいに幸せです。

【前編はこちら】わーすた 坂元葉月ラストインタビュー、目立つことが苦手だったアイドルの10年間の軌跡

▽わーすた(The World Standard)
坂元葉月、廣川奈々聖、松田美里、小玉梨々華、三品瑠香からなるデジタルネイティブ世代アイドル。5人最後のグループ写真集『わーすた旅行記』(徳間書店)が絶賛発売中。

▽ライブ インフォメーション情報
2021年12月25日(土)
「The World Standard~わーすたリクエストアワー~」
開場11:15 / 開演12:00 
「The World Standard~坂元葉月 卒業ライブ~」
開場17:00 / 開演17:45 予定
会場:東京・中野サンプラザホール

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