【前編はこちら】若月佑美が明かす家族愛「ハグ&おんぶをするくらい仲良しで周りから不思議がられます(笑)」
【写真】『ラジエーションハウス』に出演している若月佑美、撮り下ろしカット【16点】
──『劇場版ラジエーションハウス』には人の生死を分ける「災害時の72時間の壁」というお話が出てきますが、若月さんは芸能生活で「壁」を感じることはありますか?
若月 壁はいろいろあります。お芝居でも壁はもちろんありますが、最近で言うと「体力の壁」ですかね。どうしても抗えない、年齢による体力の衰えは感じています。めちゃめちゃ疲れやすいし、治りにくいんです(笑)。周りには「まだ早いよ」と言われるんですけど、やっぱり自分としては若い頃とはちょっと違うと思うんですよね。
特に舞台のお仕事は、年齢に合った役ばかりではないんです。映像では年齢に合った役をいただくことが多いですが、例えば2.5次元の舞台なんかは年齢設定もあるようで無いんです。時の流れを表現する意味で高校生時代から30代まで演じるような時には、序盤に高校生の時の描写があるととても大変なんですよ(笑)。そこはやっぱり壁ですね。
──具体的には、高校生と30代の隔たりはどこにあると思っていますか?
若月 “元気さ”ですね(笑)。そもそも自分が元気なタイプじゃないというか、声も低いですし、キャピキャピはしていない方なんですよね。
──体力づくりは意識していますか?
若月 そこまで運動好きではないので、ランニングをしたりジムに通ったりすることができなくて、自宅でのトレーニングが中心になっています。YouTubeで大食い動画とか料理動画とかのおいしそうな食べ物を見ながら筋トレをするのが好きなんですが、「すごく変わってるね」と言われます(笑)。
──トレーニングの動画じゃなく、食べ物を見るんですか?
若月 そうです。「いいなぁ、食べたいなぁ」と思いながら筋トレをするのにハマっているんです。「いつか食べよう」という夢を持ちながら(笑)。あとは「我慢してる」という自分への励みというか。
──写真集で鍛え上げた腹筋を披露する機会もあったかと思うんですが、それも自宅でのトレーニングで仕上げるんですか?
若月 家ですね。あれは撮影の2週間くらい前からドカ食いをやめて、そこからの2週間でどれぐらいできるかチャレンジしてみたんです。といってもずっと筋トレをしていたわけじゃなくて、5分間トレーニングくらいのものをYouTubeで見て、本当に効果があるのか自分で実験してみよう、ということでやってみました。
──トレーナーをつけたりジムに行ったりじゃないんですね。
若月 そうですね。トレーナーさんがいると、ずっと同じモチベーションでいないと申し訳ないなと思っちゃうんです。「あまりやりたくないな」って気持ちで来られても嫌だろうなと思うので、誰にも迷惑かけずに家でやります(笑)。
──家でそこまで追い込めるのは、意志が強いんでしょうね。
若月 何か目的があると頑張れるんです。あとは自分のモットーとして「自分に後悔しない」というのがあって。自分が1日筋トレをやっていなかったとしたら、やっていないことを誰も知らなくても自分は知ってるじゃないですか。例えばその日なにかで転んだりした時に「筋トレをやらなかったからだ」って思うのが嫌なんです。でもちゃんと筋トレをやってさえいれば、例え転んでも「私はちゃんと筋トレしたから、それが原因で転んだわけじゃない」と思える。
──徳を積んでいる感覚なんでしょうか。
若月 そうですね。
──劇場版『ラジエーションハウス』では、唯織(窪田正孝)にとって杏(本田翼)が憧れの存在でしたが、若月さんにとって憧れの存在はいますか?
若月 私は韓国の俳優さんに憧れがあります。
──若月さんも最近Netflix作品に出演されていましたから、世界配信されて韓国の方の目に触れることもありますよね。
若月 はい、言語が伝わらない国で私の演技を見てもらえることはうれしいです。私も、そういう俳優さんになれるように頑張りたいです。