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【写真】力強い眼差しがかっこいい、チッチチチーチーチー撮りおろしカット【10点】
──オーディション合宿ではBiSHを始めWACK所属の現役メンバーも参加されていましたが、緊張しましたか?
チーチー もともとWACKのファンだったけど、オーディションはファンとして参加しているわけではなかったので、めちゃくちゃドキドキしました! でもオーディションを通して、WACKに所属するグループのことをもっと知りたいとも思いましたね。
──特に印象に残ったメンバーはいますか?
チーチー 6日目の審査で、『FiNAL DANCE』(BiS)を一緒にパフォーマンスしたネオさん(ネオ・トゥリーズ/BiS)です。ネオさんは「今まで一緒に組んできた子たちのことを詳しく知らなかったことを後悔しているから、アユナCちゃん(チーチーのオーディション時の仮名)はどうしてWACKを受けたのか、どこのグループに入りたいのか全部教えてほしい」って言って、私の意見を肯定しながら寄り添ってくれて。私のことを知ってくださろうとしてくれるのに感動しましたし、私も私で課題曲をやるにあたって、「今BiSが大事にしていることがあれば教えてください」と遠慮なく聞くことができました。
──頼もしい先輩ですね。実際のパフォーマンスも堂々としていて、お見事でした。
チーチー ネオさんが「今私たちでグループを組んでいると思ってやってみて」と言ってくれたんです。だから、意見を本当に言いやすかったし、パフォーマンスをしていても楽しかったですね。
──オーディションの最終日には候補生でチーム分けを決めることになり、なかなか決まらずにいた中でもチーチーさんは率先して意見していましたね。
チーチー オーディションに参加するまではむしろ自分の意見を言えないタイプだったんですけど、3日目のパフォーマンス審査で人の目なんてどうでもいいってなってからは意見を言った方がいいなと思うようになれました。
──そして「WACKオーディション」では、合格者発表の時に所属アーティストが勢ぞろいして、現役メンバーの前で合格者を発表します。順番にグループ名と合格者名が呼ばれる中で、自分が呼ばれるまでどんな気持ちでしたか?
チーチー 自分の名前が呼ばれるところが想像できなかったし、どんどん合格者が呼ばれていくなか、最後のグループのASPにも1人呼ばれて。2人は受からないだろうなって思っていたので、「ああ、終わったな。どうしよう」って頭が真っ白になりました。その中で最後に「アユナC」と呼ばれてとにかく驚きました。本当に頭がパニックっていう感じでしたね。
──今後チーチーさんも現役メンバーとして依頼があれば、また合宿に参加しますか?
チーチー もう行きたくないです(笑)。苦じゃなかったって言ったら嘘になるし、デスソース入りのカレーはむちゃくちゃ辛くて本当にしんどい! WACKに入りたいっていう気持ちでなんとか一週間乗り切ったけど、死ぬかもって何回も思ったくらいですから(笑)。
──お話を聞いていると、チーチーさんはすごく冷静に自己分析ができるタイプだと思うのですが、ご兄弟がいらっしゃったりしますか?
チーチー 三姉妹の次女でした。でも学校にいたときは、グループ行動が苦手でしたね。女子って自然とグループができるじゃないですか? でもいつもみんなで行動するのは面倒くさいなって思って、「1人で行動させてください」っていう手紙を書いて友人に渡しました(笑)。
──なかなかパンチのある手紙ですね(笑)。
チーチー みんなの気持ちが一緒なのは楽しいんです。たとえばクラスではお調子者タイプでも、競技では真剣になるじゃないですか。だからそういう同じ真剣さで目標に向かって頑張ったりするのは好きなんですけど、女子の仲良しグループみたいにベタベタしているのは苦手なんですよ。ASPは一人行動するタイプが集まっているから過ごしやすいですね。
──合格をしたことをご両親に伝えたときの反応はどうだったんですか?
チーチー そもそもオーディションを受けると言ったとき、最初は反対されていて。やっぱり過酷だし、「親として、娘がデスソースを食べたりするのは見られない」っていうお母さんの気持ちもわかるんです。だけどBiSやBiSHのライブ動画・パフォーマンスをいっぱい観せて、どうしてもやりたいことなんだって説得しました。今では、お母さんもすっかりファンになって応援してくれています。
──友達などにはアイドルになったことを伝えました?
チーチー それがまだ言っていなくて……。でもオーディション前にやっていたバイトを辞めるときは、「なんで?」って聞かれたのでASPに加入するんだって伝えました。そうしたらわざわざ調べてくれたんですけど、最初に1stアルバム『ANAL SEX PENiS』のタイトルが目に入ったらしくて(笑)。衝撃を受けつつも、最後には納得してくれました。
──確かにASPは、数あるWACKのグループの中でも特に過激なイメージがありますね。
チーチー ミュージックビデオも過激ですしね(笑)。私も実はこれからどんなことするのかっていう不安がめちゃくちゃあります。でもそれを上回るワクワクもあって、どんなに過激でもASPとしてはかっこいいっていうことがあれば、自分がどう思われるかは気にせずに全力でやりたいって思えるんです。
──オーディション時はアユナCという仮名で、現在はチッチチチーチーチーという名前になりました。初見では噛みそうになる名前ですが、チーチーさんは最初からすらすら言えましたか?
チーチー アハハ。私も最初はどう発音すればよいのかわからなかったし、チが何個あるの?ってなりました(笑)。
──もうアユナCよりもチッチチチーチーチーの方が馴染みましたか?
チーチー そうですね。初日はアユナCっていう名前もすごく恥ずかしかったんですよ。でも5日目とかには愛着が湧いちゃって、もう完全にアユナCという人物になっていましたね。それが今は『千と千尋の神隠し』みたいに、もはや本名の方が「それ誰の名前だっけ」ってなることがあるくらいすっかりチーチーで馴染みました(笑)。
──これからASPのメンバーとして、してみたいことはありますか?
チーチー MVの撮影をしてみたい! あとはお客さんがたくさん入っためちゃくちゃ大きい会場でライブもしてみたいです。
──最後に、今後の抱負を聞かせてください。
チーチー この記事を読んでくれた方にはまずASPの音楽を聴いてもらいたいです。そして、ちょっとでも興味を持ったらぜひライブに来て欲しいってめちゃくちゃ強く思っています! 私にとって、今ここが人生の始まりみたいな感じなんです。ずっとASPを続けたいし、ASPとして売れたいから、生で聴きに来てくれたらうれしいなと思います。
(取材・文/池守りぜね)
▽チッチチチーチーチー
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