7人組グループ『真っ白なキャンバス』の小野寺梓が12月16日に1st写真集『偶像に生きる』(光文社)を発売する。2017年9月の結成から5年、メンバーの増減を経てきた中で1人結成時から活動してきた小野寺。
引っ込み思案なアイドルオタクだった彼女の活動の原動力を聞いた。(前後編の後編)

【前編】「引きこもりでろくな人生を送ってこなかった」真っ白なキャンバス・小野寺梓が見つけた居場所

【写真】発売前から写真集も話題に、小野寺梓の撮り下ろしカット【5点】

真っ白なキャンバスでは、この7月に河口湖ステラシアターで2年ぶりに観客の声出し解禁ライブを開催、ライブの現場にも活気が戻ってきた。11月にはTOKYO DOME CITY HALLで5周年記念ワンマンライブも開催し、アイドルライブにいち早く熱気を取り戻そうとしている。ステージでは小野寺も写真集のあどけない表情とは別人のようにエネルギッシュに歌い踊っている。

「アイドルになる前も、引きこもりでもステージに立ちたいっていう気持ちはあったので、ライブでステージにいるといつも幸せで楽しい気分でいられます。声援があると声で反応がかえってくるので倍楽しいですし、ファンと一緒にライブを作る高揚感があるので。その熱気が忘れられなくて、今でもツイッターのヘッダーの画像はコロナ前のコール&レスポンスが盛んなライブの光景にしてます。無料ライブも頻繁に開催していますが、少しでも白キャンの名前を覚えてもらって、これからのワンマンツアーにも来てもらえたらと思いますね」

グループは「あなたと一緒に、大きな夢を描いていきたい。この真っ白なキャンバスに。」をコンセプトに、メッセージ性の強い楽曲やラウドロック系の曲でファンに寄り添ってきた。そこには、小野寺自身も含めネガティブさを抱えて生きる人々への共感もある。

「私は本当はもっと正統派のぶりっ子のように可愛いアイドルでいたいんですけど、いつもそうではなくて素のネガティブな自分が出てしまう時もあります。でもファンにとっては、そういうところも人間くさいなって、身近に感じてもらっているのかもしれません。
そうやって受け入れてもらえるのも5年間やめないでいられた理由のひとつですね。写真集も、私のグラビアの感想などを編集部さんに送ってくれる皆さんの声がなければできなかったかもしれませんし、スタイルにも自信がなかったんですけど」と、ファンとの支え合う関係にも感謝する。

公私とも完璧なパーフェクトアイドルというわけにはいかないようで、ダメな面ものぞいてしまう。プライベートではメンバーの鈴木えまと暮らしているというが、ルームメイトが支えにもなっているという。

「前は麦田ひかると一緒に暮らしていましたし、一人暮らしだった時もあったんですが、ルームメイトがいないとメンタルが不安定になって、夜中に泣きながら配信とかしてしまって(笑)。絶対にルームメイトがいた方がいいです」

それでも「メンバーを3つの単語で表すなら?っていうゲームをやってみた時に、どのメンバーも私を表す言葉に『アイドル』を入れてくれたんです。麦田も鈴木も一度卒業してから再加入しているんですが、グループを離れてからも麦田がアイドル好きだったので、もう一度(白キャンを)受けてみたら?と勧めたのも私なので、アイドルでいることへの熱さでグループに貢献できているのかなと思います」というように、活動にはいつも真剣だった。

「デビューした5年前は歌ダンスMCどれも自信がなかったし、字も下手でやりたいっていう気持ちだけでした。いつまで頑張る!っていう明確な目標もなくて、なんだかやりきったと思えたら辞めようと思っていたんですけどここまできてしまいました。でもまだこのグループでやりたいこともあるので、辞めるつもりもないです!やりきったと思える瞬間も…当分ないと思いますね」と前を向く。

「人間というより、24時間アイドルという人種を生きている感覚でいます。白キャンも人生そのものになりましたね」

まだまだ上り調子だという白キャンの、これからの目標とは?

「私自身は日本武道館のでのライブが目標なんですが、今の白キャンとしては幕張メッセのライブに出たい!っていう目標をグループで持っています。
皆さんをもっと大きい会場につれていくためにも、白キャンをもっともっと大きなグループにしていきます」

これからも全力で白キャンの一員でい続ける
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