先日最新シングル『Da Dan Dance!/ヒート ビート アイランド/5 to the 5th Power』をリリースし、9年目を走り出したライブアイドルの重鎮・アップアップガールズ(仮)。数多の同期グループが卒業や解散を選び、アイドルのその先へ進んでいく中、彼女たちが挑戦し続ける理由とは何なのか?
──今年5月に8周年を迎えて9年目に突入したアプガですが、2017年9月に7人から現在の5人体制となりましたね。
1年9カ月が経過し、現在もパワフルなライブスタイルで突き進んでいます。改めて5人のアプガについて、みなさんがどう捉えているかを聞かせてください。

古川 5人っていうのが早めにしっくり来たから、まだそれしか経ってないのかって感じがしますね。

関根 7人から5人になったときは、これまで築き上げてきたアプガを止めたくないし5人でやるしかないって感じだったんですよ。それこそ、結成当初かのような踏ん張りどき感がありました。でも、自分が思っていた以上に5人って形が定まるのが早かったですね。もちろん最初は不安もあったし、ステージ上に人が少ないってことにも違和感を感じましたよ。でも気づいたら、5人ってやりやすいなって。ステージいっぱいに踊れるし、いい面がたくさんあったんです。

森 今、5人のまとまり感がすごく出ていると思いますね。あと、最近いろんな対バンに出させてもらって、アプガは貫禄がすごいって言われるんですよ(笑)。でも、私たちはずっと下から這い上がる精神で活動してきたので、今もその感覚でやっているんです。
だから、そう言われるのが不思議な感じ。

──ずっと挑んでいる感があるってことでしょうね。

森 そうですね。前のめり精神はずっと変わらずにありますね。

佐保 5人って、数字的にもグループとして見たときにもいい感じがします。全員のそれぞれの役割分担やキャラが、よりはっきり見えるようになったなって。そしたら、ライブ自体も新しく生まれ変わった気がするし、曲の幅も前よりもっと増えたんです。いろんな人に聴いてもらいたいなって曲が増えました。

新井 もちろん当初は、7人から5人になって寂しいって気持ちもありました。でも、みんなも言っているように結構すぐに5人がしっくり来るようになったんです。5人で全然行けるなって思いました。前の曲を全部5人バージョンに直して覚える作業は大変でしたけど、でも歌ってみたらしっくりきましたね。


──なるほど。あと昨年は、PASSPO☆やベイビーレイズJAPAN、チャオ ベッラ チンクエッティなど長年活動してきた仲間のアイドルの解散も多かったですよね。

古川 そこは単純に寂しいなって気持ちですね。やっぱ不安にはなりましたよ。用しているライバル、安心して戦える相手がどんどん解散して、この先、私たちだけで戦えるのかなって不安はありました。けど、なんか意外とアプガとは別に考えていました。けど、自分たちも解散しなきゃいけないのかなとは全然考えなかったです。自分たちは、アプガをやってくことしか頭になかった。

──同世代が少なくなって、対バンがほぼ年下の後輩になりましたね。そこについても聞きたいです。

新井 変わったのはそこですよね。アプガ“さん”って呼ばれるようになりました。
新しいグループが出てくると、衣装可愛いな、曲いいなってつい見ちゃいます。

──刺激や焦りを感じたりしますか?

古川 確かに世代交代みたいなのが進んでいるんだなと思うと、その中で生き残っていくためにはどうするかってことは考えるようになりました。今すごいですからね、若い子たちのグループ。歌える子も踊れる子もいっぱいいるし、面白いなと思って見ているので。うかうかしてられないけど、自分ららしくいくしかないって気持ちが強いです。

──さて、そんなアプガのニューシングル『Da Dan Dance!/ヒート ビート アイランド/5 to the 5th Power』がリリースされました。それぞれの曲について聞いていきましょう。『Da Dan Dance!』はポップな雰囲気あふれるナンバーです。

関根 ストーリー仕立てになっていて、5人になってからおとなしい歌だったり女性らしい歌を歌うことが多かったんですが、聴いていて楽しくなる幸せあふれるようなメロディの歌ですね。平和が訪れたかのような感覚になると思います。

佐保 タイトルだけ見ると、アプガまためちゃ踊るんだろうなと思われるかもしれないけど(笑)、雰囲気で言うと、みんなで楽しく体動かそうよって感じです。歌詞は、それぞれのなりたい自分に向かって進んで行こうって感じなんですけど、私のパートでは“ヤー!”って空手の掛け声が入っていたり、大好きな“イカ”ってワードが入っていたりして、そこだけ超私に寄っているのですごくお気に入りです(笑)。


──ラテン調の『ヒート ビート アイランド』はいかがですか?

古川 私が振り付けを担当させていただいたんですけど、この曲は、昭和っぽさがテーマになっているんです。アプガは全員平成生まれですけど、でもアプガっぽい感じがすごくあって、ライブに合う曲なんです。そういうチグハグな感じも含めてみなさんに楽しんでいただきたいです。

森 この曲を歌うにあたって郷ひろみさんの映像を観て、研究したんです(笑)。あと、今回の3曲ができたときに両親に聴かせたんですけど、この曲が一番好きって言っていました。なので、いろんな世代の方に響く曲なのかなって思っています。

──『5 to the 5th Power』は、アプガ初の自己紹介ソングです。

新井 今「5 to the 5th Power」って同タイトルのツアーをやっているんですけど、ツアーのテーマソングが欲しかったんです。他のメンバーが歌のパートの子の特徴を3つ4つ箇条書きにして、それをサウンドプロデューサーのmichitomoさんがまとめてくれて歌詞ができあがったんです。なので、この曲を聴けばアプガがどういう子たちの集まりでファンとの絆はこうですよっていうのすぐ分かる、アプガをパッと説明できる曲になっています。コールもあるのでそこで名前を覚えてもらえるし、ソロパートではダンスもあるのでぜひライブで観て欲しいです。

──8周年で自己紹介ソングができたのも、アプガはまだまだ進んでいきますよ感が出ていますね。


古川 確かに、最後に自己紹介ソングは出さないですもんね(笑)。

──それにしてもアプガは、ライブや企画で次々と新しいチャレンジをしていますよね。

古川 ハイ、最近だとライブペインティングしたり、faniconってアプリを使ってファンの方とライブを考えたり、ファンの方と100人で反復横跳びのギネス世界記録にチャレンジしたりと、相変わらずいろんなことに挑戦しています(笑)。

──では、これからどんなことをやってみたいですか?

古川 運動会! 

関根 ずっとやりたいって言っているよね。

古川 ファンの人と一緒に何かやるの楽しいんで、メンバーごとにチームで分かれて対決したいです。オリンピックもあることだし、聖火ランナーにもなりたいよね。

新井 あとはこの間、初めて女性限定イベントをやったのでまたやりたいですね。あと、男性限定の男祭りをやって欲しいって声もあるので。あと、新規無料ライブがすごく楽しかったので、それをもう1度やれたらいいなと思っています。

──新しくファンになってもらうための面白い試みですね。

古川 ファンの人たちがアプガを観たことがない友だちを連れてきて、私たちは1番の武器のライブでもてなすっていうイベントでした。ほんと、私たちらしいPRかなって思います。


──ほかにやってみたいことはありますか?

佐保 この間ライブペインティングとコラボして、ライブをやっている後ろで絵を描いてもらったんです。その空手バージョンで、空手をやっている前でライブをやりたいです。

古川 めっちゃいいじゃん!

森 それすごいよ!

──空手の人は、型をやるんですか? 組手ですか?

佐保 両方です。バックダンサーみたいなバック空手。私は空手黒帯なので、どっちも行き来します。

新井 どっちもやるんかい(笑)。

佐保 来年オリンピックもあるし、勝手に裏オリンピックをやりたいです。たまに前と後ろが交代して、空手の方が歌って、うちらが空手やるとかいいなぁ(笑)。

古川 待って待って、空手の方が歌うの? 無理だよ(笑)。

佐保 じゃあ、バック空手ライブ実現に向けて、頑張って空手シンガーを集めます(笑)!
新井愛瞳(あらい・まなみ)
1997年11月19日生まれ、群馬県出身。153センチ。B型。
Twitter : @arai_manami_ao

佐保明梨(さほ・あかり)
1995年6月8日生まれ、東京都出身。162センチ。AB型。
Twitter : @saho_akari

関根梓(せきね・あずさ)
1996年6月14日生まれ、長野県出身。153.5センチ。AB型。
Twitter : @azusasekine

古川小夏(ふるかわ・こなつ)
1992年6月5日生まれ、神奈川県出身。155センチ。A型。
Twitter : @konatsufurukawa

森咲樹(もり・さき)
1993年10月12日生まれ、静岡県出身。165.3センチ。O型。
Twitter : @mori_saki1012
Information
9年目のアップアップガールズ(仮)「来年は勝手に裏オリンピックをやりたい」

最新シングル『Da Dan Dance!/ヒート ビート アイランド/5 to the 5th Power』
好評発売中。
また、「アップアップガールズ(仮)ライブハウスツアー2019 5 to the 5th Power」が7月7日(日)のHEAVEN‘S ROCK さいたま新都心 VJ-3(埼玉)と、7月13日(土) club FLEEZ(群馬)の2公演を残し公演中。 そして、毎年恒例の「アップアップガールズ(フェス)」も7月15日(月・祝)に新宿BLAZEにて開催決定。
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