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たとえばドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)第4話では、自身初の母親役に挑戦。テレビドラマへの出演は今作で5作目ながら、シングルマザーゆえの苦悩を見事に表現してみせた。
しかも彼女が演じた萱場千寿留は、我が子のために殺人を犯してしまう役どころで、物語のクライマックスシーンでは涙を流す一幕も。普段の明るい姿からは想像できない迫真の演技力は、「めるる演技」でTwitterのトレンド入りを果たすほど大きな話題になった。
とはいえ、彼女の演技力が称賛されたのは今に始まったことではない。2022年7月期のドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』(TBS系)で事故の加害者役を演じた際には、法廷で静かに涙を流すシーンが脚光を浴びていた。
また2021年10月期の水曜ドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系)では、杉野遥亮演じる黒川森生に想いを寄せる中学時代の同級生・橙野ハチ子を熱演。
作中で弱視の主人公から白杖を奪ったり、過激な言葉を投げかけたりと、卑劣な行為で2人の仲を引き裂こうとするヒール役を見事にこなし、演技力の幅を見せつけていた。
生見の演技力は、視聴者はもちろんドラマの制作陣も一目置いているようだ。
たとえば彼女は現在、ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)に主要キャストとして出演中。同番組の企画・プロデュースを担当する清水一幸氏いわく、生見の出演は彼と脚本家・岡田惠和氏からのラブコールによって実現したそうで、番組公式サイトで「昨年8月に生見さんの出演したドラマを見て、普段テレビで見る、いわゆる“めるる”と違ったその姿に、脚本の岡田さんと『絶対に出て欲しい…!』という話になった」と当時を振り返っている。
恐らく“8月に出演したドラマ”とは、8月5日に放送された『石子と羽男』第4話のこと。
また『教場0』をプロデュースした渡辺恒也氏も、同じような理由を口にしている。「別の作品でのお芝居を拝見して、“こんなにナチュラルな演技ができる方なんだ”と感じたのがきっかけで今回、オファーさせていただきました」と語っており、いかに多くの人が生見のギャップや意外性に惚れ込んでいるのかがわかる。
確かにバラエティで見る生見は、いつも明るく元気なイメージだ。対してドラマなどで目にする生見は、シングルマザーや事故の加害者など、どこか“陰”のある役柄ばかり。ここでもし普段と同じ明るい役柄を演じていたら、視聴者の目には“いつものめるる”としてしか映らなかったかもしれない。
あえてオフィシャルイメージと正反対の役柄を演じたことで、もともと高かった演技力がさらに際立つ結果になったのだろう。
“女優・生見愛瑠”の躍進はまだまだ始まったばかり。これからも多彩な演技力を見せつけ、お茶の間をあっと驚かせてほしい。
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