──今回は、発売中のミニアルバム『The Legend of WASUTA』のタイトルにちなんで、みなさんの伝説を5つのテーマごとに挙げていただきたいと思います。まずはメンバーの“可愛い伝説”からお願いします。
三品 MVのリップシーン撮影のときの美里が、すごく可愛いと思います。あざといんですよ。自分を可愛く見せるために生きているというか(笑)。もちろん他のメンバーも可愛いんですけど、美里のリップシーンは「はい、私の番がきました!」みたいな感じでやりきっているなと。
小玉 普段から自分に合ったメイクや服を選んでいるし、仕事の面でも自分の見せ方や角度が、ちゃんと分かっているんですよね。
松田 うれしいな。リップシーンに関して言うと「この角度で撮られたくないな」とか「こう見えたら嫌だな」とか細かいポイントがあるんです。いわば自分のコンプレックスを避けて通るようにしているんですよ。
廣川 『スタスタ』(『わーすたのスタンダードスタジオ』)という配信番組で、罰ゲームで告白するというコーナーがあったんです。
松田 確かにその辺の羞恥心はないかもしれない。私は妄想するのが大好きなんですよ。少女マンガや恋愛系のゲームが大好きなので、その中で良かったフレーズなどを、ファンの方が喜んでくれそうなセリフに言い換えたりするんです。
──プライベートでのメンバーの“可愛い伝説”はありますか?
小玉 瑠香は移動中によく寝るんですけど、そのときに必ず隣にいるメンバーの肩に頭を乗せてくるんです。その距離感が近くて。ステージ上ではカッコ良くて、サバサバしているイメージがあるのに、意外とプライベートでは可愛い面を見せてくれるんです。もしも私が男の人だったら、そのギャップがタマらないだろうなと思います(笑)。
廣川 瑠香が頭を乗せる相手は梨々華が多いよね。
三品 寝心地が良くてベストポジションなんです。
小玉 私も瑠香が置いた頭の上に頭を置くのがベストポジション!
──次はメンバーだけど惚れてしまうほどの“カッコいい伝説”をお願いします。
松田 葉月は小柄なのもあって幼い雰囲気だし、みんなでいると「かまって~」みたいな感じなんです。
廣川 誰に対しても気遣いがすごいんですよ。
小玉 いつも一歩引いて、みんなのことを見てくれてるんです。
坂元 メンバーのことが好き過ぎて、喜ばせたい欲があるので、メンバーに尽くしております(笑)。
廣川 わーすた結成○周年とか年末最後のライブとか節目のときに、メンバー全員に「いつもありがとう」ってメッセージを書いて、一緒にお菓子や入浴剤をプレゼントしてくれるんです。マメだし、人を喜ばせるのが好きなんだなって思います。
坂元 昔から両親の誕生日や結婚記念日などにプレゼントを渡すのが好きだったんですよ。普段から「ありがとう」って言える訳じゃないので、そういうときに感謝の気持ちを伝えるようにしているんです。
松田 誕生日プレゼントが、誰よりも実用的なところも、ちゃんとメンバーを見てくれているんだなって感じます。
三品 分かるー!
小玉 私が「まつ毛の1部分が上がらない」ってずっと言ってたら、それを上げる用のビューラーを贈ってくれました。普段からメンバーの発言を聞いてくれている証ですよね。
三品 私はアホ毛がすごくて(笑)。髪をポニーテールにまとめるときに便利なワックスや、くしにワックスが付いている最新便利グッズをもらいました。
廣川 私が「肩こりがひどい」って言ってたら、肩こりグッズをもらいました。
松田 その子に合ったものをくれるんですけど、私は玉子グッズをもらいました。ゆで玉子の茹で時間が分かるものや輪切りにするものなどをセットしにしてくれたんです。
坂元 とにかくメンバーの誕生日プレゼントを考えるのが楽し過ぎるんです。
──そんな坂元さんがカッコいいなと感じたメンバーは誰ですか?
坂元 今は克服しつつあるんですけど、昔からコスプレしている人や着ぐるみが怖くて苦手なんです。わーすたはアニメのイベントなどにも呼んでいただくことがあるんですけど、そういう場はコスプレイヤーさんだらけじゃないですか。まだ人間味のある方はいいんですけど、顔とかを隠してたら怖くなるんです。会場を歩くときもビビり過ぎて周りを警戒していたんです。
──続いては心霊現象やトラブルなど“怖かった伝説”をお願いします。
小玉 『スタスタ』で催眠術をかける回があったんですけど、催眠術師の方が前日からメンバーがかかりやすいかどうかをテストまでしてくださったんです。その事前のテストでは、私だけ催眠術にかからなかったんですよ。なので当日の配信では私が見守り人になって、4人が催眠術にかけられるところを見ることになったんです。
──たった1人の見守り人というのも責任重大ですね。
小玉 しかも、かけた催眠術は「4人とも小玉梨々華のことが好きになる」というもので。実際に催眠術をかけられたときの4人の目が本当に怖かったんですよ。「梨々華は私の物!」って泣き出す子もいて(笑)。
──催眠術にかかっている間の記憶はあるんですか?
廣川 人によると思うんですけど、私の場合は、いつもの自分と、めっちゃ梨々華のことを愛している自分という2つの自分が存在していて。「私、何を言ってるんだろう……」と思いながらも、どんどん気持ちが高ぶっていくんです。
松田 私も催眠術にかかっているときは、すごく梨々華のことを愛していたの(笑)。
廣川 そのときは美里に梨々華を取られるのが嫌で、めちゃめちゃムカついて。ちょっとケンカになって言い合っちゃったんですよ。理想のデートコースを語る流れがあって、美里が「前に梨々華とこんなことがあったから、ここに行きたい」みたいな話をしたんです。それを聞いた私は、「前にこんなことがあったって何!?」って怒り心頭ですよ(笑)。
三品 正直、奈々聖と美里がバチバチし過ぎて、催眠術にかかっている私ですら引いてた(笑)。
松田 私は奈々聖と違って、真剣に梨々華を愛している自分しかいなかったんですよ。なので催眠術が解けたときは本当に恥ずかしかったです。実際に恋愛してライバルが現れたら自分はこうなるんだろうなって震えました。
小玉 それを生放送で配信するカオスな回でした(笑)。
──小玉さんは災難でしたね(笑)。続いてはメンバーのおっちょこちょいな“ドジ伝説”を教えてください。
三品 美里の忘れ物が酷いんですよ。リュックをお店に忘れるなんてことは日常茶飯事で、海外に行ったときも飛行機の中にパスポートを忘れて入国できなかったり、海外のコンビニに入ってレジに携帯とパスポートを忘れたり。
──海外だと、そのまま盗られてもおかしくないですよね。
三品 でも、それが全部戻って来るんですよ!
松田 自分だけじゃなく人にも迷惑がかかるので、忘れ物は本当に直したいんです。だから最近はフライト中、パスポートを首からかけています。でも、どうして忘れるのか理由が分からないんですよ。解決策が見当たらなくて、忘れ物をするたびに心拍数が上がっています。せめて今手に持っているものは忘れないように心がけています。
三品 持っている物ばかりを気にして、違う物を忘れるんですよ(笑)。
廣川 去年、特に酷い時期があって、1週間でパスケースや財布など大事な物を3つぐらい失くしたんですけど、全部戻って来たんですよ。
松田 警察署から電話があったので、「何か悪いことしたかな」と思ったら、「忘れ物が届いてますよ」って。
小玉 絶対に返ってくるから、忘れ物をしても、私たちからしたら「後で見つかるよ」ぐらいの気持ちで謎の安心感があります(笑)。
──返ってくるから余計に失くす気もしますけどね。
三品 そろそろ返ってこない方がいいかもね(笑)。
──他にドジなメンバーはいますか?
松田 奈々聖は衣装を着ているときでも平気でゴハンを食べて、しょっちゅう食べ物をこぼしちゃうんです。
三品 汚してない衣装がないよね。毎回、衣装が新しくなるたびにメンバーは「また汚すよ」って言うんです。それに奈々聖は「今回は大丈夫」って自信満々に答えるんですけど、案の定こぼして。
小玉 どうして絶対に汚すのに自信を持って汚さないって言うのか理解できなくて。
──膝にハンカチを敷いたりもしないんですか?
廣川 しないですね。本当はキレイでいたいんです。自分的には、めちゃめちゃ気を付けているつもりなんですけど……って言ってることが美里と変わらないですね(笑)。
坂元 しかも汚れが落ちない物を落とすよね。
──汚れはどうするんですか?
坂元 落ちないままですね(笑)。
廣川 ただ最近はシミ抜きグッズを持ち歩くようになりました。私が汚すのを知っているファンさんが、めっちゃくれるんですよ。
──もうこぼす前提の対処法になっているんですね。私服でもこぼすんですか?
廣川 白のTシャツを1回で汚しちゃうこともしょっちゅうです(笑)。
──汚れが目立たない服を選ぶしかないですね。最後は長い活動の中で感動した“泣ける伝説”を教えてください。
小玉 毎年、それぞれメンバーの生誕祭を行っているんですけど、去年は仲の良い友達、学校の先生、お母さんなど、メンバーにゆかりのある方々からビデオレターや手紙を贈るというサプライズがあったんです。それを聞くたびに、会ったこともない人たちなのにメンバーの気持ちになって感動して泣いちゃうんですよ。中でも印象に残っているのは葉月のお母さんからのボイスメッセージですね。
坂元 私のお母さんが手紙を読む声が会場に流れたんですよ。
小玉 私は葉月のお母さんのメッセージに心を打たれて、そのときにスタッフさんが撮影した映像は携帯のフォルダーに今もあって。たまに観返していますね。
廣川 そのメッセージでは特に葉月の小学生の頃のエピソードが印象に残ってる。
坂元 小学生のときに買ってもらったのがオシャレなランドセルで、普通の物より小さかったんです。みんなのランドセルはピアニカや笛を挟めたんですけど、私のは挟むところがなくて、ずっと嫌だったんですよ。小学生も高学年になると、みんなのランドセルも壊れ出して、リュックサックでも登校できるようになったんですけど、なかなか私のは壊れなくて。
──良いランドセルだから普通よりも頑丈でしょうしね。
坂元 だから自分で壊しちゃえと思ったんですけど、なかなか壊れないんです。「よし切ろう」と思ってランドセルの肩紐の部分をハサミでシャギーに切ったんです。それをお母さんに見せて「放り投げたら破れた」って嘘をついて。お母さんも疑うことなく、「そうなん」ってリュックサックを買ってくれたんです。でも、その嘘がバレていたことを、お母さんが生誕祭で暴露したんですよ。
廣川 優しいよね。
三品 普通なら怒られるよ。
坂元 ケンカして私がお母さんの携帯を折った話まで暴露して。メンバーだけならまだしも、こんなファンのいる前でバラすんだって驚きました。
松田 そういう仲の良い親子関係が微笑ましくて泣けました。
小玉 こんな感じで、わーすたの生誕祭は泣けると思うので、ぜひ観に来てください(笑)。
──では最後にリーダーの廣川さんからミニアルバム『The Legend of WASUTA』の聴きどころを聞かせてください。
廣川 今回のミニアルバムはゲームをコンセプトにした5曲が収録されているんですけど、通して聴くと本当にゲームを体感しているような気持ちになれます。ゲームと聞くとピコピコ音やテンポの早い曲を連想しがちですけど、こんなにゲームって幅広い表現ができるんだって私自身も発見だったし、完成度の高い自信作に仕上がっています。
アイドル業界に確信を起こしたわーすたが残してきた伝説
(1)ライブ中での動画撮影&拡散OK
今となってはライブ中に撮影OKのアイドルも珍しくないが、わーすたは、いち早く画像・動画撮影&拡散OKにした。SNSを活用するための施策で、ツイッターなどでファンが動画を拡散させたことで、日本だけではなく世界中にわーすたの輪が広がった。
(2)海外9カ国でのライブパフォーマンス
グループ名の由来が「The World Standard (世界標準)」だけあって、わーすたは結成当時から世界進出を強く意識していた。これまで中国、シンガポール、台湾、フランス、タイ、スペイン、ベトナム、香港、カナダで海外公演を行い。8月にもモンゴル公演が予定されている。
(3)KAWAIIカルチャーを織り交ぜた衣装
世界に「KAWAIIジャパンアイドルカルチャー」を発信することを使命としてきたわーすたは、ポップで斬新なデザインの衣装にも定評がある。たけうちはるか氏、木村優氏と女性クリエーターが手掛け、曲によって和洋折衷を取り入れたりと多彩な工夫が凝らされている。
▽小玉梨々華(こだま・りりか)
2000年10月1日生まれ、北海道出身。161センチ。A型。担当カラーはパステルブルー。
▽坂元葉月(さかもと・はづき)
1998年9月9日生まれ、兵庫県出身。155センチ。O型。担当カラーはパステルイエロー。
▽廣川奈々聖(ひろかわ・ななせ)
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。157センチ。B型。担当カラーはパステルグリーン。
▽松田美里(まつだ・みり)
1999年8月2日生まれ、広島県出身。163.5センチ。A型。担当カラーはパステルパープル。
▽三品瑠香(みしな・るか)
2001年3月17日生まれ、愛知県出身。165センチ。A型。担当カラーはパステルピンク。