あまり世間では知られていないかもしれないが、今をときめくジャニーズタレントのなかには、幼少期から役者として活躍していた人物も少なくない。今回はそんな彼らの意外なドラマ出演について振り返ってみよう。


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たとえば近年俳優として頭角を現しているHey! Say! JUMP・有岡大貴は、子役として活躍していた経歴をもつ。代表的な役柄は、2001年放送のスーパー戦隊シリーズ『百獣戦隊ガオレンジャー』(テレビ朝日系)で演じた“風太郎”だ。

役回りはガオレンジャーのもとに現れた謎の少年という設定。一見すると、ただの子どもといった印象を受けるが、その正体は「ガオゴッド」という神が化身した存在だった。

ときおり喋り口調が尊大になったり、見た目以上に大人びた性格だったりと、当時10歳の有岡にとってはかなり難しい役柄だったはず。それでも子どもらしいあどけなさに風格を織り交ぜた芝居で、たしかな存在感を発揮していた。

そして時は流れて2022年、有岡は庵野秀明が手掛けた映画『シン・ウルトラマン』で再び特撮作品に携わることに。「禍威獣特設対策室」の一員・滝明久を熱演し、翌年発表された「第46回日本アカデミー賞」では新人俳優賞に輝いている。

子役時代にスーパー戦隊シリーズを経た有岡が、約20年後に別の特撮作品で活躍するというプロセスには、感慨深いものがあるだろう。

さらに、同じくHey! Say! JUMP・中島裕翔も幼少期から俳優として活躍している一人だ。とりわけ、KAT-TUN亀梨和也演じる桐谷修二の弟役を務めたドラマ『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)への出演が有名で、実の兄弟のようなやり取りが注目を集めた。


またヒロインの小谷信子を演じた元女優・堀北真希とは、ちょっとした思い出がある模様。自身がレギュラーを務めるラジオ番組『Hey!Say!7 UltraJUMP』(文化放送)の2020年5月15日放送回にて、その時のエピソードを語っている。

撮影当時12歳だった中島は、「ちっちゃいからね、お姉さんに憧れるんですよね。堀北真希ちゃんすっごいかわいいなって思ってて……」と当時を回顧。さらに日テレの食堂に一緒に手を繋いで食べに行ったこともあるそうで、「甘酸っぱいわー」と振り返っていた。

7月25日で21歳を迎える若きジャニーズのスター・なにわ男子の道枝駿佑も、若くして俳優としてのキャリアをスタートさせている。2017年放送のドラマ『母になる』(日本テレビ系)がデビュー作で、14歳にして主演・沢尻エリカ演じる柏崎結衣の息子・広(こう)役を務めた。

「北國新聞」のコラムで同ドラマの脚本家・水橋文美江氏が語ったところによると、広のキャスティングはかなり難儀したという。設定が13歳(中学1年生)と微妙な年齢だったため、「大人っぽくてもいけないし、幼すぎてもいけない」「素直さも欲しいけど、思春期特有の親に対するつっけんどんな感じも欲しい」などさまざまな葛藤があり、その条件にぴったりな子を探すべくスタッフは関西方面にまで足を伸ばしたそうだ。

そしてようやく見つけたのが、当時「関西ジャニーズJr.」として活躍していた道枝である。

起用な子よりも不器用な子を……、こなれた芝居よりもフレッシュさを……。そんな水橋氏の想いに応えた道枝は、同ドラマで確実に爪痕を残し、以降も『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)を始めとするドラマ作品に次々出演するように。


さらに2022年は、若手ジャニーズの登竜門として知られる『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)で5代目・金田一一役を射止めていた。

他方で、過去に意外な作品に出演していたのがKinKi Kids堂本剛。元々は子役として芸能界の門を叩いており、8歳だった1987年にお笑いコンビダウンタウンを主役に据えた『ダウンタウン物語』(毎日放送)に出演。浜田雅功の幼少期を担当していた。

ちなみに当時は“堂本直宏”という名義で活動しており、これは実姉の初恋の人が由来になっているのだとか。なお堂本は小学5年生の時に子役活動を引退し、1991年にジャニーズ事務所へ入所している。

今や貴重なジャニーズたちの幼き姿。現在放送中のドラマに出演している子役のなかにも、未来のスターが紛れているかもしれない。

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