【写真】対局の凄さを語る将棋AI開発者・杉村達也、ほか番組カット【3点】
「ABEMA」の将棋チャンネルでは、「SHOGI AI powered by ABEMA」というオリジナルのAIシステムを用いてイチ早く対局の形勢をパーセンテージの勝率で表示し、グラフに即座に反映。初めて対局を観た人でもわかりやすく、スポーツを見るかのような臨場感のある視聴環境で人気を博している。
「第71期王座戦五番勝負」第4局では、勝率99%だった永瀬拓也王座が、ミスとされる一手を指したことでAI評価値が逆転、藤井竜王・名人の勝率を91%と示した。このAIの想定を覆した一幕に「藤井聡太はAIを超えた」と大きな話題を呼んだ。
番組では、藤井竜王・名人が活用している将棋AI「水匠」開発者の杉村達也が出演。この対局における“スゴさ”を解説した。杉村は「終盤の藤井竜王・名人の“勝率1%”という数字は、正直に言うと“おまけ”の判断。もし対局相手が将棋AIだったら、100%負けていた局面だった」と話した。
さらに「藤井竜王・名人は、AIが示す候補以外の一手を指したため勝率1%になったが、そのリスクを負った上で、永瀬王座のミスを誘えば一発逆転できる手を選んだ。その戦略通り、永瀬王座は持ち時間がない中で追い詰められてしまい、結果としてミスが生じた」と振り返った。
番組MCを務めるお笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇は「AIが分析ミスをしたのでは?」と質問。杉村は「AIが間違えたわけではない。
この話を受けて、進行を務めるテレビ朝日の平石直之アナウンサーは「藤井竜王・名人は、人間同士の対局だけで使える戦略を取ったわけですね」とコメントした。
また、AIの進歩について、松陰寺は「ChatGPTに『コントを書いてください』と指示したら、鼻で笑ってしまうくらいつまらないものだった。進歩に期待しているけど、クリエイティブな部分はまだ追いついていないと感じた」と話した。
その一方で、「つい最近、AIタレントがCM出演するニュースがあった。僕はそれを見て、初めてヤバイと思ったんです。自分への危機が迫っているようで、『仕事がなくなるかも?』と怖くなった」とこぼした。
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