【写真2点】『SASUKE』を基に考案された障害物レース
近代五種は水泳、フェンシング、馬術、レーザーラン(射撃とランニング)の5種目で争う競技。
今回、IOCによる協議を経て、TBSの人気番組『SASUKE』の海外版である『Ninja Warrior』を基に考案された障害物レースが、馬術に代わる新しい種目として採用されることが決定した。
障害物レースについては、昨年テスト大会が4度実施された。TBSから『Ninja Warrior』の撮影セットを貸し出し、大会によっては雲梯に似た器具や、反り返った壁などが障害物としてコース設定され、タイムを競う形式で行われた。
この新しい種目を取り入れたことにより、近代五種はオリンピック競技の中で最もエキサイティングで親しみやすく、人気のある競技の1つとなる可能性を秘めている。
国際近代五種連合(UIPM) 専務理事 Shiny Fangは「テレビにおける『Ninja Warrior』現象のパイオニアであり、そのオリジナル番組『SASUKE』の発明者であるTBSからの継続的なインスピレーションは、UIPMがNinja (Warrior)スタイルの障害物レースを、広く認知されたスポーツとして、より発展させるための大きな力になると信じています。我々は『Ninja Warrior』以上の興奮とダイナミズムを五輪競技レベルで再現し、他の近代五種種目とシームレスに融合させることを望みつつ、2028ロサンゼルス五輪でのデビューを期待しています」とコメント。
TBSホールディングス代表取締役社長・佐々木卓は、「SASUKEというテレビコンテンツがベースとなった種目が五輪に正式採用されたのは画期的なことだと思います。TBSとして大変光栄で喜ばしい事だと感じております」と語っている。
なお今回の決定に伴い、2025年から開催される国際近代五種連合主催の競技大会は、障害物レースを加えた5種目での開催が予定されている。
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