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今作は映像作家・エリザベス宮地監督がメガホンを取り、音楽をMOROHAが担当。
猟銃を持ち、山へ向かった俳優・東出昌大。電気も水道もない状態での暮らし。狩猟で獲た鹿やイノシシを食べ、地元の人々と触れ合う日々は、彼に何をもたらしたのか──。なぜ俳優である東出昌大が狩猟をしているのか。彼が狩猟をして生命をいただき、生きながらえる生命とは何なのか──。
根底にある気持ちの混沌、矛盾、葛藤を抱える東出昌大という一人の人間が映し出されていく中、MOROHAが発する渾身の言葉とすさまじい熱量が東出自身と重なり合い、問い続けている日々を生々しくスクリーンに映し出していく。
監督を務めたエリザベス宮地は、BiSH、クリープハイプ、藤井風等さまざまなアーティストのドキュメンタリー、MVを手掛ける映像作家。MOROHAの『バラ色の日々』『五文銭』『エリザベス』など数々のMVも手掛け、2017年MOROHAドキュメント映画『劇場版 其ノ灯、暮ラシ』では監督を務めている。
今作は、東出の事務所退所前より宮地監督がオファーをしていた企画となり、途中で頓挫しかけるも、再度東出からの連絡で動き出し、完成・公開の運びとなった。
また自身も出演し、音楽を担当するのは、今年結成15周年を迎えるラップグループ・MOROHA。MOROHA・アフロと東出は長年の友人でもある。
そして自身のドキュメンタリー作品が制作・公開される事になった俳優・東出昌大。今年、映画『Winny』(松本優作監督)、『福田村事件』(森達也監督)等センセーショナルな作品の出演が続き話題を集め、いま日本映画界に欠かせない存在となっている。
東出は今作について「僕はただの被写体でした。ですので『映画を通して伝えたいメッセージ』の様なものはありません。『生きる理由なんて思いつかなくて、死ねない理由を一つひとつ摘み上げては、掌の上で転がしながら確かめる』そんな想いをされている方に届くように、エリザベス宮地監督はこの映画を作ったのかなと、完成した映画を拝見し思いました」とコメントを寄せた。
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