乃木坂46、櫻坂46、日向坂46。坂道シリーズ3グループで、昨年から世代交代が進んでいる。
昨年10月には、東京・新宿の東急歌舞伎町タワーにて、坂道3グループによる「新参者」なるライブイベントが開催されたのだが、出演したのはタイトルが示す通り、各グループの中で最も新しい期のメンバーのみということで大きな話題を集めた。

【写真】華やかな晴れ着姿を披露した乃木坂46の新成人メンバー【6点】

乃木坂46は2022年2月に加入した5期生が、日向坂46は同年9月に加入した4期生が、そして、櫻坂46は2023年1月に加入した活動歴1年未満の3期生がパフォーマンスを披露。まさに、次の時代を担う“新参者”達に注目が集まった形だ。今回は世代交代が進む坂道シリーズ3グループの2024年春の動きを比べてみたい。

まずは、乃木坂46。この春は、メジャーデビュー12周年を記念したバースデイライブを開催。
今年は、3月7日(木)から10日(日)の4日間、さいたまスーパーアリーナで開催することが発表されたばかりだ。「バスラ」の愛称がすっかり定着した乃木坂46のバースデイライブ。

昨年、1期生のキャプテン秋元真夏やエース齋藤飛鳥と2期生も全員卒業したため、今年は初めて、3~5期生のみでバスラに挑むこととなる。今回は、初日から最終日にかけて、乃木坂46の歴史を感じられるような構成になると言われているので、現メンバーによる初期曲のパフォーマンスにも注目が集まりそうだ。

そんな中、新参者の5期生の中では、井上和が目覚ましい活躍を見せている。昨年、シングル曲『おひとりさま天国』でセンターに抜擢されると、恒例の夏の神宮球場でのライブや歌番組などでも活躍。
年末のNHK紅白歌合戦でも堂々としたパフォーマンスを披露した。

今年1月からは、TOKYO FM系列の全国ネット人気番組『SCHOOL OF LOCK!』内でレギュラーコーナーがスタート。多くの先輩たちが通ってきた単独でのラジオパーソナリティというポジションも掴んだ形だ。同番組では、4期生の中心メンバーである賀喜遥香もパーソナリティを務めているので、乃木坂ファンにとっては、さらに重要なラジオ番組となった。

また、乃木坂46は、選抜メンバーだけではなく、アンダーメンバーの勢いにも注目したい。昨年は、アンダーメンバーのみが出演するアンダーライブを横浜アリーナで開催。
3日間の公演がすべて完売したほどだ。

今年も早速、今月末に、横浜のぴあアリーナMMで3日間のアンダーライブが開催される。アンダーメンバー1人1人の魅力を再発見出来るのはもちろん、とにかく会場の熱量が半端ない。選抜を目指すアンダーメンバーのアツいパフォーマンスを是非生で体感してみて欲しい。

このように、エース級の選抜メンバーからアンダーメンバーまで層が分厚い乃木坂46。今年も坂道シリーズはもちろん、日本の女性アイドルグループ界全体を引っ張っていくことは間違いなさそうだ。


続いては、櫻坂46。昨年は、スタジアムライブ開催、大型フェス「COUNTDOWN JAPAN 23/24」への出演、NHK紅白歌合戦への返り咲き…と年末に大きな話題をいくつも届けてくれた。昨年、大躍進したグループにおいて、特に注目を集めたメンバーの1人が藤吉夏鈴だろう。昨年6月リリースの6thシングル『Start over!』で表題曲での初センターに抜擢されると、歌番組やライブでその存在感を発揮。紅白での圧巻のパフォーマンスも記憶に新しい。

もともと、テレビ朝日のバラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』内のドラマに出演したり、マクドナルドのサムライマックのCMに起用されたりするなど、坂道ファン以外にとっても気になる存在だった藤吉だが、昨年12月に、ようやく公式Instagramを開設。
今後は、彼女からの発信にも注目が集まりそうだ。

また、櫻坂46は、選抜メンバー以外のメンバーからなる「BACKS LIVE!!」にも力を入れ始めている。乃木坂46で言うところのアンダーライブ的な役割を担うBACKS LIVE!!。現在、豊洲PITやZepp Divercityといった大型ライブハウスで開催中だ。

そこでは、「新参者」でも活躍した3期生にも大きくスポットが当たることになるだろう。櫻坂46は世帯交代も進みつつ、グループ全体への応援体制もますます強化されて来ているという印象だ。
ちなみに、このBACKS LIVE!!の開催は、昨年11月のZOZOマリンスタジアムで発表されたのだが、そこで、3期生を代表して意気込みを語った石森璃花の姿も印象的だった。

そして、最後に、日向坂46。昨年末は紅白落選という…メンバーにとってもファンにとってもショックな話題があっただけに、今年は、攻めの姿勢に期待したいところなのだが、今年最初のニュースとして飛び込んで来たのは、1期生の齊藤京子の卒業発表だった。

同日、KinKi Kids堂本剛とももいろクローバーZの百田夏菜子の結婚発表もあり、齊藤卒業のニュースが少し埋もれてしまったのは残念だったが、歌唱的にもバラエティ的にも中心的存在だった齊藤のこのタイミングでの卒業は、日向坂46にとっては大きな痛手となるだろう。4月に横浜スタジアムで行われる卒業コンサートでの齊藤の日向坂46としての最後のパフォーマンスにも注目だ。

昨年、松田好花がニッポン放送の『オールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティに抜擢されるなど、メンバー個人個人の活躍も目立つようになってきた日向坂46だが、世代交代という点では、他の坂道2グループと較べて進んでいないような印象があるかも知れない。しかし、昨年12月に放送された音楽特番『ミュージックステーションSUPER LIVE』では、休養中の丹生明里に代わって、4期生16歳の正源司陽子が『One choice』で初センターを務めると、キレのあるダンスとその愛くるしい笑顔でファンを魅了。

また、ライブでは、4期生楽曲『ブルーベリー&ラズベリー』も人気曲となりつつある。日向坂46が今年再びグループとして大きく飛躍していくためには、4期生の成長と活躍は不可欠。正源司以外にも、個性的なメンバーはまだまだ沢山いるので、今年は、さらに4期生に存在感を発揮していって欲しいものだ。

2024年はまだ始まったばかりだが、今年もドラマやバラエティや情報番組、CMや雑誌やラジオで、坂道メンバーの姿を見ない日は無いと言ってもいい。今年は是非、乃木坂46は5期生、日向坂46は4期生、櫻坂46は3期生のメンバーに注目してみて欲しい。そして、推しを見つけたら、その成長過程も含め、見守って応援していくのも面白いだろう。

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