昨年12月に休止した歌手で女優の中山美穂さん(享年54)の所属事務所「ビックアップル」の創業者である山中則男さんが28日、都内で「中山美穂『C』からの物語」(青志社刊)の出版記念イベントを行った。

 1982年に当時12歳だった中山さんをスカウトし、トップアイドルへと育て上げた山中さん。

そんな2人のエピソードや思い出が記された一冊となっている。本の出版にあたって「ここまで話していいのかなという所も書いてあります。涙が出るほどうれしいです」と興奮気味。中山さんについては「僕も決して若くはないですが、中山美穂が先に逝くのはいまだに信じられないし、悔しい気持ちでいっぱいです」と悔やんだ。

 一世を風靡(ふうび)した中山さんだったが、「すぐに売れた訳ではなく、2人で苦労した時期もありました」と決して順風満帆な道のりではなかったという。それでも「日本レコード大賞」の金賞を獲得するなど歌手として数々のヒット曲を生み出した。山中さんは「『母親に家を建てる』という目標をかなえられた時はうれしかったです。今まで苦労してきて良かったと思いました」と懐かしみ、「美穂、頑張ったねと言ってあげたい」と天国へメッセージを送った。

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