ももいろクローバーZや私立恵比寿中学が所属するスターダストプロモーション「STARDUST PLANET」に所属する7人組アイドルグループukkaが、1月21日(日)に、東京・恵比寿のLIQUIDROOMにて、ワンマンライブを開催した。昨年末に、リーダーの川瀬あやめがグループを卒業し、新たに2人のメンバーを加えて7人体制となったukkaの新体制お披露目ライブのタイトルは『New Chapter“7”』。
新体制の始まりを見届けようと多くのファンが駆けつけ、チケットはソールドアウトに。今回は、ニコニコアイドルチャンネルでも独占生配信された新体制初ライブの模様をレポートする。

【写真】ukka新体制お披露目ワンマンライブ【10点】

ピンクのペンライトで染まったLIQUIDROOMのフロア内に、ピアノとストリングスが印象的なukkaのおなじみの『We are...』が流れ出すと、まずは、メンバー5人がステージに登場。5人が手招きするような形で新メンバーを呼び込むと、2人は手を繋いで現れ、会場からは大きな拍手と歓声が上がる。ステージに7人全員が出揃うと、『つなぐ』でライブがスタート。昨年12月30日に行われた川瀬あやめの卒業コンサートの本編最後に歌われた『つなぐ』からライブを始めたところに、これからもukkaを繋いでいく、続けていく…という7人の強い思いや矜持が感じられるオープニングとなった。


1コーラス目は会場全体に多少の緊張感もあったが、4つ打ちのリズムがファンの気持ちを高揚させてゆき、続く2曲目の『Rising dream』のイントロで、茜空が「始まりました!楽しんでいきましょう!」と客席を煽ると、緊張感から解放されたファンもコールやクラップでそれに応え、3曲目『WINGS』では「ウォー!ウォー!」といったシンガロングが巻き起こり、ライブの序盤から早くも一体感が生まれていた。

最初のMCパートでは、新メンバーの2人が自己紹介を。中学2年生の若菜こはるが「ukkaとして、皆さんに認めてもらえるように精一杯頑張ります」と挨拶。続けて、中学3年生の宮沢友が「とても緊張しているんですけど、皆さんと楽しい時間を過ごしたいです」と挨拶をすると、会場からは温かい声援と拍手が贈られた。

そして、次のブロックはライブ定番曲『リンドバーグ』からスタート。メンバーの名前を叫ぶコールとサビの大合唱が会場中に響き渡ると、同じくライブでの定番曲『Viva La Vida』へと続く。
さらに、『214』、『アフタヌーン・グラフィティ』、『恋、いちばんめ』と人気曲を畳みかけると、次の『カノープス』で会場の空気は一変。横一列に並び、真っ直ぐな眼差しで歌い上げる7人の歌声と、それをじっと見守り聴き入っているファンの姿が印象的だった。

その後のMCパートで、全国9ヶ所をまわる春ツアーの開催が発表されると、会場からは大歓声が上がる。7人での本格始動が高らかに宣言されたような、喜びに満ち溢れた瞬間だった。そして、次のブロックへ。メジャー1stシングル『wonder little love』でスタートすると、コールが映える『さいしょのさいしょ』、クラップが映える『エビ・バディ・ワナ・ビー』と、ファンと共に作り上げる初期の人気曲が続く。


ワチャワチャとした緩めのトークコーナー後、着替えを終えた全メンバーが赤いガウンを羽織ってステージに揃うと、ファンの期待値が高まっていくのが感じられる。すると、ここで、新曲の『Overnight Rainbow』をサプライズで初披露。イントロでガウンを脱ぐとメンバーはピンクの新衣装へとチェンジしていた。ステージ上にはピンクの衣装を纏ったukka、フロアにはピンクのペンライトを振るファン。会場中がピンク一色に染まった光景は、今回のライブのハイライトのひとつだったと言ってもいいだろう。

そんな新曲で後半戦がスタートすると、「ハイ!ハイ!ハイ!」というかけ声で盛り上がる『コズミック・フロート』、懐かしいアイドルソングのテイストが漂う『don’t say Love』へと続き、最後のMCパートへ。
ここで、改めて、新曲『Overnight Rainbow』が2ndシングルとして3月20日にリリースされること、それに伴い、各地でリリース記念イベントが開催されることが発表された。

そして、いよいよライブは最後のブロックへ。ダンスナンバー『スーパーガール★センセーション』、『キラキラ』、『ラブパレード』と、これまでに何度もファンとの一体感を作り上げて来たライブ定番曲を3曲立て続けに披露し、駆け抜けるように本編は終了。特に、『ラブパレード』のサビで、フロアを埋め尽くしたピンクのペンライトが大きく揺れる景色は圧巻で多幸感に満ち溢れていた。

余韻に浸る間もなく、会場からすぐさまアンコールが沸き起こると、メンバーそれぞれの名前が書かれた新しいグッズのTシャツに着替えた7人が登場。「アンコールまだまだ盛り上がっていくよー!」と茜空が煽ると、人気曲『AM0805の交差点』からスタート。
さらに、『それは月曜日の9時のように』、『ティーンスピリット』と新旧のライブ人気曲3曲を一気に歌い上げる。ファンからの定番のコールやクラップも相まって、最高の一体感をもってアンコールも終了。

本編で披露した楽曲は全18曲。そこで既にライブでの人気曲や定番曲を出し尽くしたかに思えたが、アンコールにはまだ鉄板の3曲が控えていた。今回、初めて観る7人での歌割りやフォーメーションを楽しみながらも、改めて、ukkaの曲の良さを再認識させられたファンも多かったことだろう。また、特にアンコールの3曲では、7人のソロでのそれぞれの力強い歌声と7人の声が重なり合った時の厚みや深み、ハーモニーも存分に感じられたのではないだろうか。


今回が初ステージとなった新メンバーの2人は、最初こそ、緊張感や初々しさが感じられたが、自己紹介以降は、初ステージであることを忘れさせるくらいに堂々としたパフォーマンスだったのがとても印象的だった。ukkaの新章への期待は高まるばかり。これから、リリイベや春ツアーを経て、どのような成長や進化、化学反応が見られるのか…楽しみに見守っていきたい。

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