指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ≠MEが3月3日(日)、グループの5周年を記念した≠ME 5周年コンサート「≠ME 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」を東京都・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで開催した。

【写真】「≠ME 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」ライブの様子【29点】

≠MEにとって初のアリーナ単独公演となる今回、Overtureではこれまでの5年間の集大成とばかりに、会場のファンから大きなコールが響き渡った。
メインステージから光が差した先のセンターステージに冨田が登場。ダークなピアノの音がゆっくり流れると、『天使は何処へ』を独唱し、「おおー!」と歓声が起こる中、頭サビを歌い上げると、アレンジされたダンスナンバーがスタート。メインステージからは、ポップアップで勢いよくメンバーが飛び出して登場し、会場を驚かせた。

続く『チョコレートメランコリー』では全員がセンターステージへ。迫真のパフォーマンスを見せたかと思うと、菅波・谷崎のセリフに歓声が沸いた。続けざまに櫻井がマイクスタンドを手にすると、センターステージが高くせり上がり、桃色の照明で照らされる中センターを務める『桃色デイブレイク』で美声を轟かせた。

さらに永田センターの『ワタシアクセント』では炎の中で迫力のダンスパフォーマンス、『アンチコンフィチュール』ではグリーンのレーザーで壮大さを演出したかと思うと、最後の決めポーズはそれぞれセンターを務める楽曲のポーズをとり、エモーショナルさも演出。

蟹沢が「ノイミーのこと、愛してるかー!」と煽ると会場のボルテージが一気に上昇。ダンスナンバーにのせたノリノリの自己紹介ではファンからの名前のコールが起こると最後には河口の「まだまだ声出せるー?」を合図に「ノイミー!ノイミー!」と特大コールに包まれた。

オープニングを大胆に飾ったダンスナンバーとは雰囲気を一変させ、蟹沢・川中子・櫻井・冨田の4人が『月下美人』を熱唱したかと思うと、河口隊長を筆頭に尾木・落合・菅波の4人が客席通路に登場。『こちらハッピー探検隊』では恒例になった「雰囲気イリュージョン」のコーナーでは河口が真っ二つになる驚きのイリュージョンに加え、センターステージからメインステージへと瞬間移動を成功(?)させ、ハッピーな空間に包まれた。

続くコーナーは2人ユニット。
昼公演では鈴木・谷崎の映像から『サマーチョコレート』がスタートすると「ひぃちゃん!さややん!ひぃちゃん!さややん!」と、とびっきり可愛い空間に。ねこみみをつけて登場した永田と本田の“しおみる”ユニット『2時半ろけんろー』ではにゃんにゃんコールでファンを楽しませた。会場を真っ赤なペンライトに染めた『ピオニーズ』を歌唱する蟹沢と冨田は、手を繋いで見つめ合う姿で魅了した。

夜公演では、メンバーと曲順をシャッフルしてユニットを披露。『2時半ろけんろー』を鈴木・谷崎が、『ピオニーズ』を永田と本田、『サマーチョコレート』蟹沢と冨田がオリジナルの衣装でパフォーマンスし、歓喜のあまり絶叫にも似たファンの声が響き、≠MEにとって初の試みで進化を見せるとともに、会場を大いに沸かせた。
 
スクリーンにはピンク色で「WARNING」と書かれ「超絶可愛い注意報が発令されました!皆様直ちに避難してください!」とアナウンスが流れると、鈴木の「ちゅーする?」を合図にメンバーが会場通路に設置されたお立ち台に立ち、『想わせぶりっこ』を客席間近でキュートにパフォーマンス。

本田センター『てゆーか、みるてんって何?』ではトロッコに乗ってファンに手を振りながら会場を周回。歌詞に合わせたペンライト振りに、『ポニーテール キュルン』でのガチ恋口上とファンも休む暇なくメンバーに応えていく。

楽しげな映像を挟むと、『ヒロインとオオカミ』MVでお馴染みのオオカミ耳をつけたメンバーがポップアップで飛び出しステージに再登場。キュートな振り付けで魅了した。

さらにこれまでの軌跡を回顧するメンバーインタビュー映像で会場一体がエモーショナルになったなか、今度は水色の衣装に着替えたメンバーが登場。MVが公開中で話題の、3月20日(水)に発売する1stアルバム『Springtime In You』のリード曲『ラストチャンス、ラストダンス』をコンサート初披露し、桜の映像と共に春らしく温かい空間に包まれた。


新曲披露にここまでMCを挟まずノンストップで続くコンサートもさらにヒートアップし、『す、好きじゃない!』・『はにかみショート』・『初恋カムバック』とたたみかける。終盤に差し掛かる『まほろばアスタリスク』ではせり上がったセンターステージで渾身の歌声とダンスを披露。大サビではキャノンが発射されるサプライズも。

MCに入ると、一人一人順番に思いを話す場面が設けられた。蟹沢は「改めまして今日は有難うございます。楽屋でも本当にしょっちゅう面白いことがある度に皆で笑いあったりとか、ミュージックビデオも暑かったり寒かったりキャーって言いながら、それをみなさんに毎回報告したくなるんです。ずっと5年間。私達は青春の楽曲を歌わせていただくことが多いんですけど、その届ける歌の物語の、その奥でも私達とみなさんとの青春がずっとずっと築かれているんだなって思って、本当に愛おしく思います。6年目もそんな皆さんと一緒に最高の青春をこれからも過ごしていきたいなと思います。本当に有難うございます!」とコメント。

永田は「そして自分の話で恐縮なんですが、6年目は私自身20歳になるということで、グループにとっても、もっと心強い存在になれるよう、もっともっと頑張っていきたいと思います。6年目もよろしくお願いします。
有難うございました!」

冨田は「≠MEに出会えたことも、≠MEとして皆さんに出会えたことも本当にどれもすべてが運命だったように感じています。そして今日、みなさんと時間を過ごして思ったことがあります。私はアイドルになれて本当によかったって思います。それはみなさんがそう思わせてくれました。そんな大好きな皆さんを私たちが世界一幸せにできるような、グループになれるように頑張っていきますのでこれからも応援よろしくお願いいたします」と語った。

スクリーンに22時を指した時計が現れると、シンデレラが時間に帰ってしまうかのような演出で『デートの後、22時』がスタート。明るい多幸感あふれる中、本編が幕を閉じた。

会場にノイミーコールが響く中、アンコールは、昼公演ではグッズTシャツ・夜公演ではグッズパーカーに着替えたメンバーが再登場。川中子センター曲『君はスパークル』の歌声が響くと会場には大歓声が響き、『自分讃歌』ではトロッコでファンの近くを周り、共にピースフルな空間を作り上げた。

メジャーデビューを飾ったデビューミニアルバムのリード曲『秘密インシデント』は「≠ME 5th ANNIVERSARY」の文字が映し出されるスクリーンをバックに披露され、メモリアルな演出とファンの掛け声で一体感をアピールした。

夜公演では最後の楽曲に移ろうとすると、「ATTENTION」の文字が映し出され、全国ツアーとして『≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」』の開催が発表された。開催地はメンバーの出身地を凱旋するツアーとして、これまで行ったことのない鹿児島県などを含む全国8会場が発表された。


ツアーファイナルとなる7月15日には横浜アリーナでの開催が発表され、リーダーの蟹沢は「初の凱旋ツアーで、メンバーの出身地を回れるということで、そして、ファイナルには横浜アリーナでの開催ということなんですけど、春から夏にかけて、みなさん楽しみがたくさん待ってます!≠MEと最高の季節にしましょう」と満面の笑みで話した。

冨田から「じゃあ、もういくしかないですよね?みなさん準備はいいですかー?それでは行きましょう!」と振りがあり、初のオリジナル曲である『≠ME』がスタート。お馴染みとなった「好きだー!」と叫ぶシーンでは、本公演で一番の叫びが轟き、5年という節目のコンサートを記念すべき曲で締め括った。

最後にリーダーの蟹沢から「私たちから皆さんが見える夢のようなこの場所で、また必ずお会いしましょう!」と深々とお辞儀をした後、ステージ上部へ登ると、全員横一列で手を繋ぎ、マイクを外した声で「本日は本当にありがとうございました!」と挨拶し、祝祭感あふれるなか終演を迎えた。

▼≠ME 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT セットリスト
Overture
1 天使は何処へ
2 チョコレートメランコリー
3 桃色デイブレイク
4 ワタシアクセント
5 アンチコンフィチュール
6 月下美人
7 こちらハッピー探検隊
8 サマーチョコレート
9 2時半ろけんろー
10 ピオニーズ
11 想わせぶりっこ
12 てゆーか、みるてんって何?
13 ポニーテール キュルン
14 ヒロインとオオカミ
15 ラストチャンス、ラストダンス
コンサート初披露
16 す、好きじゃない!
17 はにかみショート
18 初恋カムバック
19 まほろばアスタリスク
20 デートの後、22時

En.1 君はスパークル
En.2 自分賛歌
En.3 秘密インシデント
En.4 ≠ME

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