ハスキーボイスと笑顔を武器に、きつねダンスの大ブレイクにも貢献した元ファイターズガールの中心メンバー・讃岐花笑。2023年末に5年間活動したファイターズガールを契約満了で卒業し、今年1月からタレント活動を本格的にスタート。
北海道の魅力を発信する「道民の妹」が目標だという讃岐に、ファイターズガール時代の思い出やタレント活動への思い、そして今シーズンにおける北海道日本ハムファイターズの注目ポイントなど話を聞いた。

【写真】全身カットも元ファイターズガールの讃岐花笑【4点】

小学校4年生のときにヒップホップダンスを始め、高校では全国大会で優勝するような強豪校のダンス部に所属。もともとファイターズファンであり、高校時代にはダンス部の活動の一環で、ファイターズ戦のオープニングダンスを担ったこともある讃岐にとって、ファイターズガールは憧れの存在だったという。

「ファイターズファンになったのは、父親の影響です。父が野球をやっていて、シーズンシートを持っていたので、よく観戦に行っていました。2019年まで、ファイターズガールがスタンドで踊って盛り上げる応援ステージというものがあったんですけど、近くで見たダンスがすごくかっこよくて。
『私も一緒に踊りたい』と思ったのが最初でした」

ダンス部を引退した高校3年生の12月、早速オーディションに応募。その後、2023年末まで5年間ファイターズガールとして活動した。当初から、2023年のエスコンフィールドHOKKAIDO開業まではファイターズガールを続けたいという想いがあった。

「毎年オーディションがあるので、翌年もそのまま続けられる保障はなかったですし、コロナ禍で活動が制限された時期もあったので、去年エスコンが開業したときには本当にうれしかったです。コロナ禍では、観客がいないスタンドでYMCAとファイターズ賛歌だけを踊る、という日もあって。そういう時期があったからこそ、エスコン開業でやっとファンの方と会えたというか、一緒にしっかりと応援することができて感動しました」

2022年には、ファイターズのチアダンス・きつねダンスが大ブレイク。
「エスコン開業で、きつねダンスを盛り上げてくれたお礼もファンの方に直接伝えることができました」と笑顔を見せる。

「最初に球場で踊ったとき、まだきつねの耳とかしっぽをつけてない状態だったのもあって、『なんだこのダンス!?』みたいな感じで、球場がざわついていたのを覚えています。拍手とかじゃなくて、本当にざわざわしてたんですよ(笑)。私はバリバリ踊りたい系だったから、最初はなかなか振り付けも覚えられなかったし、恥ずかしい気持ちもありました。でも、パ・リーグTVさんやメディアの方がうまく取り上げてくださって、ほかの球団の選手も踊ってくれて。スタンドでも一緒に踊ってくださる方が増えていって、気付いたらすごく楽しくて大好きになっていました」

きつねダンスを引っ提げ、『ミュージックステーション』をはじめ、歌番組にも多数出演。
讃岐は、『第73回NHK紅白歌合戦』でのステージが一番印象深かったと振り返る。

「自分の人生に『紅白歌合戦』に出る、なんてことが起こるとは思ってなかったので、本当にびっくりでした。私、その前に出演した『ミュージックステーション』で振り付けを間違えてしまったんですね。だから、紅白では絶対に間違えられないという緊張もあったし、何より周りはテレビで見るような有名人だらけ! 山内惠介さんの曲で出させていただいたんですけど、山内さんは『どさんこワイド』という北海道のローカル番組に出演している方だし、一緒に踊ってくださった乃木坂46さんはアイドル好きの私にとっては憧れの存在だし。乃木坂46さんの付けているしっぽを持つ振り付けがあったんですけど、ものすごく恐れ多いというかドキドキしました(笑)」

「きつねダンスのブレイクで人生が大きく変わった」という讃岐。きつねダンスがなかったら、卒業後の進路は全く別物になっていたという。


「実は、ファイターズガールに合格した高校3年生のとき、すでに美容の専門学校に進路が決まっていたんです。学校に通いながらファイターズガールをやることはできますが、試合になかなか出ることができなかったり活動に制限がかかってしまうため進学をやめました。それもあって、卒業後は改めて美容に関することをやりたいなって思っていたんです。きつねダンスのブレイクで、いろんなメディアに出させていただいて、人前で喋ることも好きになったし、MCも楽しいと思えるようになって、タレントとして活動してみたいと思うようになりました」

今年1月からは、「ココノススキノ」1階にOPENした【全国初共創型オープンラジオスタジオ“MID.α STUDIO”】で週に一度オンエアされる冠番組「かえのひとりごと」もスタート。培ったトーク力を発揮している。

「初回放送のときは、もう紅白のときより緊張しているんじゃないかと思うくらい(笑)。
お腹も痛くなって大変だったんですけど、ファイターズガール時代に私を知ってくださった方が見に来てくれたりして、なんとかやり遂げた!という感じでした。最近はゲストの方が来てくださったりするので、徐々に慣れてきて。自分の素が出せるようになって、楽しくなってきました。でも、やっぱりまだまだなので、反省会でちょっとだけ病むときもあります(笑)。今後は、美容好きを活かしてコスメの新商品を紹介するとか、新しいコーナーも作っていきたいです」

さらに、同じ元ファイターズガールの大西真帆、山口伶奈とYouTubeチャンネル「にゅーさんにん」を開設。興味があるという美容系動画が中心かと思いきや、バッティングセンターに行ったり、喧嘩ドッキリをやってみたりとバラティー色の強い動画が多い。


「企画を考えるのが大変なんですけど、私たちらしい色を出せたらということで、面白い企画を多めにしています。プロ野球チアだったからなのか、バッティングセンターの動画は評判がよかったです。バッティングセンターに行くのが久しぶりだったので、3人ともすごく残念な結果でしたけど(笑)。次撮るときはもうちょっと練習してから行こうと思います」

ファイターズガール時代から、チャームポイントは独特のハスキーボイスと明るい笑顔。北海道を拠点に、「道民の妹みたいな存在のタレントになりたい」と意気込む。

「やっぱり、この声は自分の一番の強みですね。声で覚えてもらうことが多いので。あとは、明るいところと意外と打たれ強いところかな。ファイターズガールの5年間で、かなりメンタルが鍛えられました(笑)。落ち込むこともありますけど、次の日には忘れちゃうというか。寝たら忘れられるのも強みかなと思います。得意なダンスも活かしたいですし、温泉好きなので、そういう北海道のいいところを紹介するようなレポーター業にも挑戦したい。ファイターズガール時代も、おもしろ担当でしたけど、よりおもしろい私をお見せできるように頑張ります!」

卒業しても、ファイターズ愛は変わらないという讃岐。「今年こそ!」と、今シーズンの活躍にエールを送る。

「まず、今季は選手が補強されたのが強いですよね。オープン戦の調子もよかったですし、チーム全体の雰囲気も盛り上がっているようにキャンプの様子を見て感じたので、期待しています! 私がファイターズガールだった5年間、最高が5位だったので、今年はAクラスに入ってクライマックスシリーズで活躍するファイターズが見たいなと思っています。私もファンとしてしっかり応援したいです! スケジュールが分からなかったので、開幕戦のチケットはまだ取っていないんですけど、もしお仕事がお休みになるようだったらすぐに球場に飛んでいきたいと思っています!」

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