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──上島さんが、HKT48に入ろうと思った理由は何ですか?
上島 小さい頃からバトントワリングをやっていて、ステージに立つ機会が多かったんですけど、もっとたくさんのステージに立てるような人になりたいと思ったんです。それと昔からアイドルが好きで、私もアイドルになって輝きたいなって。
──アイドルを好きになったきっかけというのは?
上島 小学生のときに、HKT48の『メロンジュース』が発売されて、アイドル好きの友達から「知らないの?」って、勧められたんです。流行ってるものを知らないのはヤバいぞって思って聞いたらハマちゃいました。
──そしてオーディションに合格して、福岡に来たわけですが、何かびっくりしたことはありますか?
上島 駅とたくさんのお店がつながってるのが、すごいなって。
──いや、駅ビルとかそんなに珍しくないですよね(笑)。
上島 ずっと転勤族だったんですけど、私の住んでた場所はそんなに都会じゃなかったので……。
──HKT48で好きな曲は?
上島 『Chain of love』です。HKT48で憧れているはるたん(上野遥)さんがセンターの曲なんです。
──上野さんのどこに憧れているんですか?
上島 全部です! なんていうか、いつでも真剣で一生懸命で、公演に対する気持ちも熱いし、振り覚えも完璧。
──卒業した指原莉乃さんも「はるたん先生」って、ダンスでは頼りにしてましたもんね。
上島 なので『Chain of love』をステージで一緒に歌ってみたいです。
──上野さんのことは昔から好きだったんですか?
上島 最初は、(朝長)美桜さんを好きになりました。可愛いアイドル!って感じで、友達にも「美桜ちゃんが好き」って言ってました。今も大好きでYouTube(みおちゃんねる)は全部観てます。足を痛めてずっとリハビリをしていたことを知ったり、そんな中でも頑張ってファッションショーのランウェイを歩いている姿を見たり、HKT48に入ってファンのときより近い存在になって、今ではもっと憧れになりました。
──朝長さんってのんびりしているように見えて、裏ではすごい努力しているんですよね。ちなみに怖い先輩っていますか?
上島 いないです! みんな仲良しです。
──本当ですか?
上島 でも、前に公演のMCで怖い先輩を聞かれて、岩花詩乃(現在は卒業)さんって答えたことがあって。
──(笑)。
上島 しかも詩乃さんがいないステージで言ってしまったので、陰口みたいになっちゃって(笑)。
──同期で仲がいいのは?
上島 うーん、誰がってなくみんなと仲がいいですね。5期生のグループLINEで、どこどこに行こうって、誘って出かけたり。
──5期生の間ではどんなポジションなんですか?
上島 年齢的には上から3番目です。今、研究生公演(「脳内パラダイス」)をしていて、何か気になったことは言うようにしているんですけど、あんまり発言が得意な方じゃないし、まとめるタイプでもないですね。
──上島さんって周りから子供っぽく見られることが多いと思うんですけど、実はもう高校3年生なんですよね。
上島 握手会でも中学生だよねって、本気で間違えられて(笑)。ごめんなさいって気持ちです。
──いぶはる(石橋颯&工藤陽香)と鬼ごっこしたりはしていない?
上島 やらずに見てますね(笑)。
──幼く見られるのは嫌ですか?
上島 年相応に見られたいです。だから美桜さんのメイク動画を観て勉強したり。
──同じ高3といえば田中美久さんもいますが。
上島 みくりんさんは同い年だけど大人っぽいなって思います。一緒に公演に出ることもあるんですけど、たくさんかまってくれます。いきなり私のまわりの空気を食べたり(笑)。
──何ですかそれ! 空気を食べるって意味が分からないですよ(笑)。
上島 一緒にいても、あんまり会話とかにはなってないです(笑)。でも真面目な相談をLINEでしたりすると、秒で返ってきたりします。忙しいはずなのに。
──身長が低いから子供っぽく見られてしまうんですかね? 5期生の中だと小さい方?
上島 下から3番目です。一番小さいのが146センチの竹本くるみちゃんで、次が(石橋)颯で147センチぐらい、私が147.5センチ。颯は中2で、くるみちゃんは高1だから……。
──2人はまだまだ成長期! 身長を伸ばすためにやってることってあります?
上島 朝起きて背伸びしながらカーテンを開けると伸びるって聞いたんです。
──効果が出るといいですね。でも劇場でのパフォーマンスは、身長を感じさせない大きな動きですよね。
上島 できるだけ手を伸ばして元気にやってるんですけど、最近はそれだけじゃダメだなって。はるたんさんみたいに、もうちょっと表現力を身に着けないと。多少動きは小さくなっちゃってもいいから、しっかりと意味を考えて踊ることも大事だなって思うようになりました。
──すごくしっかり考えてますね。今、HKT48では九州ツアーをやっていますが、回ってみてどうですか?
上島 ありがたいことに全公演参加をさせていただいてます。ツアーのレッスンで演出の方から「研究生は先輩の敷いたレールがあるから、こんな大きなステージに立てるんだよ」って言われて、本当にその通りだなって。だからこそ今回のツアーで何かものにしたいなって。今までは指原さんに甘えていた部分もあるかもしれないけど、自分たちでできるようにならないといけないって。
──やっぱり指原さんの存在って大きかったですもんね。
上島 そうですね。テレビにたくさん出ているのもありますし。芸能界に詳しくないうちのお父さんが、指原さんと同じグループにいるなんてすごいなって言ってきますもん。あとお父さんは『恋するフォーチュンクッキー』が踊れるんですよ!
──指原さんがセンターの! 48グループのファンじゃなくても、あのメロディと特徴的なダンスはなんとなく知ってますもんね。でも上島さんって、指原さんのツイッターで期待のメンバーって紹介されていましたよね?
上島 朝、ツイッターをチェックしてたら、その投稿を見つけて手が震えました。
──フォロワーが260万人いますからね。一気に知名度があがったと思いますよ。ツアーを通しての目標ってありますか?
上島 人見知りなので全員と話せるようになりたいです。それと、ただ参加しているんじゃなくて、「楓ちゃんがいたから、ステージが盛り上がったよ」ってファンの方から言ってもらえるようになりたいです。ゆくゆくはグループを引っ張っていける存在になりたいなって思っています。
──HKT48センター宣言ですね。
上島 いや、センターということにこだわってないです。
▽上島楓(かみじま・かえで)
2001年8月22日生まれ、愛知県出身。B型。147センチ。HKT48 5期研究生。ニックネームは「かえで」。2018年11月26日開催のHKT48の7周年記念公演にてお披露目された。
インタビュー本編は前ページまでで終了だが、ここからは彼女のパーソナルにより迫るために実施した12問12答をお送りする。
<好きな音楽は?>
BiSHさんが好きです。中3ぐらいのときに、音楽アプリでたまたま聞いてハマっちゃいました。歌も表現力もダンスも可愛いところも全部好きです。今年、TIFに出たときにお会いできるかなと思ったんですけど、出演日が違って会えなかったんです。残念。
<視力は?>
左が0.8で右が0.9ぐらい。まあまあいいです。ファンの方の顔もちゃんと見えます。
<好きな香りは?>
柔軟剤の匂いが好きです。特に好きなのはソフランのオレンジのやつ。ベビーパウダーのような甘い香りに、ラベンダーやピンクペッパーの香りをブレンドしているらしいです。
<手先は?>
不器用ですね。図工の授業でうまく作れなくて居残りになったこともあります。料理はまあまあできるんですけど、お菓子作りはぜんぜんダメ。バレンタインにみんなに配るクッキーを作ったんですけど、なぜかバキバキで硬いものになっちゃいました。
<好きな靴は?>
普段はスニーカーを履いています、でももっと可愛い靴がほしいです。身長が小さいから厚底の靴がいいなと思うんですけど、転んじゃいそうで怖いです。
<頭脳は?>
時々、頭が良さそうって言われるんですけど、そこまでじゃないです(笑)。得意科目は国語で文章を書くのが得意です。あと国語の「この人の気持ちは?」みたいな問題もできます。でも漢字があんまり書けないし、言葉もあまり知らないです。あと数学が大の苦手です。
<やってみたい髪型は?>
やってみたいのは外ハネ。アイドルって感じで可愛いなって思います。あとは三つ編みを入れたり。
<好きな食べ物は?>
お寿司が好きです。一番好きなネタはサーモン。あとはハマチにエンガワも好き。ウニは苦手です。あとは骨が入った魚、サンマとかイワシとか光り物も苦手です。
<空腹時はどうなる?>
お腹がグーってなっちゃうのが恥ずかしいから、親指と人差し指の間のツボを押します。他にもツボはあるんですけど、こっそり押せるから指のツボがおすすめです。学校だとツボを押すんですけど、劇場とかだと食べ物があるので、お腹が空いたらすぐ食べます。
<利き手は?>
左利きです。HKT48だと左利きは村重杏奈さん、秋吉優花さん、(水上)凜巳花。キャラが濃いですね。全員でユニットをやったら楽しそう。私は3人の後ろにいるバックダンサーでいいです。
<腕立て伏せは何回できる?>
バトントワリングをやっていた頃は毎日やってたんですけど、今は何回できるか分かりません。でもお風呂上がりとか夜中とか、急に腕立て伏せをやりたくなることがあって、何なんでしょう。
<脚は速い?>
今は分かんないですけど、50メートル走は8秒でした。バトントワリングのほかにバスケをやっていたので、運動神経はいい方だと思います。
(取材・文/関根弘康)