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今作のAKB48は新たな試みとして、選抜メンバーをYouTube及び公式SNSで5月1日から順次発表していった。センターとして発表されたのは、2022年5月にお披露目された17期生の佐藤綺星だった。
初めてセンターに立つことになった佐藤は、「やったー! 嬉しい」という感想とともに涙をこぼした。収録後、姉に電話をした。すると、もう一度大粒の涙がこぼれてきた。
佐藤は、「加入する前からセンターに憧れていた」という。センターになりたいと公言もしてきた。こういう新人は珍しい。
2年前のお披露目の日、『大声ダイヤモンド』を真ん中で踊っていたのは佐藤綺星だった。
センターに決まってからの取材で、彼女はこう話してくれた。
「20歳までになりたい気持ちがありました。私は加入したのが17歳だったから、あと2年と少ししかありません。急がないと間に合わないからスタートダッシュをしようと思いました。加入当初から先輩もライバルだと思うようにしました」
こういう考えを持てる研究生はほとんどいない。研究生のライバルは研究生であって、先輩はあくまで先輩。別物だと考えがちだからだ。
彼女は、ジャズダンスやHIPHOPを取り込んだチアダンスをやっていたので、アイドルダンスに移行するのに、さほど抵抗がなかった。そのためか、加入後わずか3か月で選抜メンバー入りを果たした。この出世スピードは異例だ。
ルックスやダンススキル、将来性だけでなく、性格もまた異例だ。とにかく人懐こいのである。人と会話する時、やたら距離が近い。同期のメンバーをやたらハグする。姉と兄からは徹底的に甘やかされて育ってきた。二女が食事をしているだけで、兄は「かわいいねぇ」と目尻を下げた。
典型的な末っ子として育てられはしたが、綺星は綺星で自立していた。小学校では児童会長。勉強も運動もできた。高校での得意科目は現代文と数学Bだった。
綺星が小学3年生だった頃、姉がAKB48に加入した。アイドルモードの姉を劇場で直視して、アイドルのすごさを実感した。
自身がオーディションを受けたのは17歳の時。姉から活動の大変さは聞いてきたが、それでも受けたいと思った。アイドルが元気を届ける存在であることを知っていたからだ。オーディションでは姉が現役メンバーであることは明かしていなかった。
加入以降は破竹の勢いで人気を伸ばしてきた。研究生公演のセンター。レッスンでも同期を引っ張る存在だった。加入から3か月で選抜入り。4作連続の選抜メンバー。そして、今回、5作目でセンターに上り詰めた。
綺星という名前は「アイリス」が由来だ。ギリシャ神話に登場する虹の女神「イーリス」の英語読みだ。果たして彼女は、AKB48と世間のあいだに虹をかける救世主となれるか――。
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