今年8月に出演した『ゴッドタン』(テレビ東京系)で、「18禁のエロ漫画を買ってます」とカミングアウトし大きな話題を呼んだ葉月つばさ。昨年12月に発表された「グラビア・オブ・ザ・イヤー2019」では秀賞を受賞した。


清純派のルックス、際どいグラビア、そして濃いキャラクター、三拍子揃い2020年には本格ブレイクが期待される彼女のインタビュー、2回目はよりディープに内面を掘り下げます。(2回連載の2回目)

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(前編<デビューのきっかけと『ゴッドタン』>から続く)

──いつ頃からエロ本を自分で購入し始めたんですか?

葉月 中学、高校ぐらいからですね。ただ実家暮らしなので、あまり買い込めなくて。ネットで購入して、基本的に漫画よりも小説を読んでました。漫画もあったけど、表紙ではエロと分からないものをこっそり。親が「私の本を読みたい」って言ったときはマジ困りました。共有したくないから(笑)。

──クラスに全く話の合う女子はいなかったんですか?

葉月 エロはそうですね。親友の女子とは、『エヴァ』など、アニメの話をしてました。

──エロ系のアニメも好きなんですか?

葉月 エロはアニメよりも絵の方が好きなんです。プライベートでコミケに行った時も、漫画家の先生に「いつも好きです」って会いに行きました。

──憧れの先生に会うのは緊張しないんですか?

葉月 おどおどはします。
緊張しすぎて何も喋れないですね。

──ネトゲもお好きだとか。

葉月 はい。『黒い砂漠』などで有名なPmangのゲームはいろいろやってます。たとえば『TERA』とか『ArcheAge』とか。グラフィックがリアルで可愛いのが好きで、「揺れるお尻、尻尾サイコー!」って言いながらやってます。ゲームも萌え要素があるほうが好きですね。

──学生時代からパソコンを持ってたんですか?

葉月 持ってました。私は母子家庭だったもので、金銭的なこともあって逆にスマホを持ってなかったんですよ。なので外にいる時は誰とも連絡を取れなくて、余計に引きこもりになりました。家だとLINEが来たら、すぐに反応できますからね。

──高校生でスマホがないのはきついですね。
いつまで持ってなかったんですか?

葉月 スマホを持ったのが高校3年生の後半。ただ、もともと友達は少なくて、高校時代は3人しかいなかったので、そこまで困ることはなかったですけどね。全員、腐女子でしたけど。

──クラス内でのポジションはどんな感じだったんですか?

葉月 高校入学当初は無口で「可愛いね」って。なぜなら中学までの同級生が一人もいなかったんですよ。一カ月間、誰とも話せなくて、クラスにいるのがストレスで。中学時代は156センチでMAX57キロぐらいあったんですけど、誰とも話さないから絶望的な気分でゴハンも食べられなくなって、身体測定をしたら一カ月間で45キロになってました。

──短期間に12キロも痩せたらクラスメイトも驚いたでしょうね。

葉月 私自身も、「体重計壊れてない?」って思ったぐらい驚きました。

──どういうきっかけでクラスメイトと話せるようになったんですか?

葉月 隣に座っていたクラスのボス的な女子が私の名前を覚えていて、そのうち仲良くなって、彼女のグループに入って喋るようになったんです。まあ性格的には合わなかったですけどね。

──いきなりスクールカースト上位の子と仲良くなっても合わせるのが大変ですよね。


葉月 なので、なぜか勉強のできる男子と仲が良かったり、静か目の女子のグループと仲良くなったりしました。

──他のクラスメイトとも会話はあったんですか?

葉月 話せるには話せるんですけど、やはりコミュ障なので。一発仲良くなるとバーッと話すんですけど、そうなるまでは、なかなか話すタイミングが分からなくて。

──コミュ障だけど体育は得意って珍しいですよね。

葉月 高校に入学して、私の印象が一変したのは体育の授業でして。ドッジボールをやったら、怪力で男子にボールをぶつけ過ぎて、「あいつ強ぇ。キャラとイメージが違う」ってネタにされて、みんなと打ち解けられました。

──学生時代、芸能界に興味はなかったんですか?

葉月 特になかったです。なので、こういう世界に入って家族も友達も「マジ?」って感じです。私がグラビアを始めてから、高校時代、仲良くなかった子がツイッターをフォローしてきて、「ごめん、無理」ってブロックしました。

──ブロックまでするんですか!

葉月 別に高校時代、悪いことをしていた訳じゃないんですけど、当時のことを仲良くもない人に語られたりしたら、それは違うじゃないですか。名前が分かるようにツイッターで表示するあなたが悪いってことでブロックしました。
他にも中学・高校のクラスメイトは100人以上、芋づる式にブロックしましたけどね(笑)。

──ほぼ全クラスじゃないですか(笑)。

葉月 まあ、そうですかね。仲良くない人に、「あの時はこうだったよね」って言われるのが、あまり好きじゃないので。

──絵を描くのは昔から好きだったんですか?

葉月 小学生の頃から描いてました。私の叔父さんがギャルゲー好きで、その影響で私も『To Heart』が可愛いと思って、それを模写するところから始めました。二次元のエロサイトが2ちゃんねるにあって、そこでセーラー服やタイツなどのイラストがあって、それを保存してましたね。

──その頃から好きな絵柄は一緒なんですか?

葉月 キラキラしたものだったり、闇墜ち系だったり、好きな絵柄や趣味は年ペースで変わって、それがグルグルしてるだけです。

──今の趣味は?

葉月 ネトゲと、絵を描くか、ですかね。

──仕事がない日は家にいることが多いんですか?

葉月 そうですね。家で作業しているか、家事をしているか、猫と遊んでいるか、あとは料理とお菓子作りですね。

──得意料理は?

葉月 オムライスとかパスタですね。
あとは丼物(と言いながら、スマホの料理写真を見せてくれる)。

──盛り付けも完璧でお店みたいじゃないですか!

葉月 昨日はスコーンを作ってティータイムしました。

──猫を抱きながらティータイムは優雅ですね(笑)。

葉月 優雅ですかね(笑)。お酒を飲めない代わりにティータイム。『快楽天』を読みながらティータイムやってますよ。

──『快楽天』は書店で買うんですか?

葉月 年注文しているのでコンビニに届けてもらってます。あとは本屋に行って、好きな漫画家さんが単行本を出してたら買ってますね。

──エロ漫画で好きな雑誌は?

葉月 『快楽天』関係、『COMIC アンスリウム』、『ホットミルク』、まあ買う買わないは作家さんに左右されますけどね。

──家の中はエロ漫画であふれかえってるんじゃないですか?

葉月 そう思われるんですけど、新しい本を買ったら、古いのは好きな作品だけタイトルと先生の名前をメモって処分しちゃいます。

──コレクター気質ではないんですね。

葉月 イベントにも行くので、すごく好きな先生はツイッターのフォローをして、たまに相互フォローになることもあります。
コレクションが溜まっても読まなくなるじゃないですか。私は荷物が少ないのが好きだし、掃除好きなので、処分しますね。服にしても買うのは基本的に古着で、安いので何度か着たらポイって売っぱらって、新たに古着を仕入れています。

──こうして話を聞くと、すべてが家の中で完結していますね(笑)。

葉月 外食する友達もいないんです……。

──地元に戻る気はないんですか?

葉月 地元に戻るのは好きなんですけど3日以上いるとアウェー感が強くなって、「仕事がしたい!」ってなるんです。1週間休みをもらった時も半分以上は仕事をしてましたし、あとはマネージャーさんのお子さんの子守をしに行って、奥さんともおしゃべりをしました。

──全くコミュ障じゃないですよね(笑)。それにしてもオタク趣味がすべて仕事に繋がっていますよね。

葉月 「わい、勝ち組や」って思います(笑)。人との縁にも恵まれていますし、ファンにも恵まれています。ファン同士も仲が良くて、私のいないところでも集まったりしてますからね。私じゃなくてファンの誕生会があって、私がサプライズで登場した時はファンに号泣されました。

──今後やってみたい活動は?

葉月 やっぱり漫画を描きたい、死ぬまでに同人誌を出したいですね。見えるかどうかギリギリの作品を描きたいです。

▽葉月つばさ
1998年6月16日生まれ、青森県出身。2017年にリリースした1st DVDがDMM月間ランキングで1位を獲得するなどヒット。昨年8月に『ゴッドタン』(テレビ東京系)に「第3次ブームの主役に食い込むグラドル」として出演し話題に。Twitter:@Usamimi_World
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