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ドラマ『天皇の料理番』では、病弱な役柄を演じるために20キロの減量、続いて撮影された映画『俺物語!!』では、逆に30キロの増量と、役作りのために過酷な体重コントロールを行った鈴木。
減量の方法としては、食事の量とともに小さなスプーンを使ったことを明かし「スプーンが小さいと噛む回数が稼げるので、満腹感が早く得られる」とその効果のほどを説明する。だが「痩せるという状態から栄養失調になり、精神的にやられて怒りっぽくなったり、何も考えられない状態になるので、人格が変わっていくのがつらい」とその過酷なダイエットの状況を振り返る。
対して増量について、鈴木は自分の好きな蒸しパンを大量に摂取したことを告白。「蒸しパンはカロリーも油も高いから、稼げるんです」と説明し、1日4回、20分の間で蒸しパンを詰め込むだけ詰め込むという食事を摂取していたことを明かした。だがこれについても「検査行っても問題はなかったんですが、消化に体力を使うので、朝起きても疲れが取れなくて」とこちらも大変な時を過ごした様子を振り返った。
鈴木が役者として転機になったのは、23歳の時に映画監督の塩谷俊に見いだされたことだったという。それから2010年に公開された映画『ふたたび swing me again』で鈴木を主役に抜擢、俳優の道が開けたことを明かす。その後塩谷は2013年に急逝、ちょうどその3日後に連続テレビ小説『花子とアン』のオーディションだったという。
「とても芝居に向かう心境じゃなかった」と語る鈴木だが、ちょうどその課題が「自分が死んでいくのを愛する人に伝える」ということを振り返る。そのほかにも、その時のオーディションが朝ドラは7回目くらいだったこと、合格後に行った英語指導は塩谷の兄が行ったことなど、偶然が重なったことで「これは塩谷さんに導かれて、俺のために作られた役なんじゃないかと思ったです。ずっと守られたような気がして」と、目頭を押さえながら故人を偲んだ。

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