【芸能界ぶっちゃけトーク】
小泉今日子(60)が日本武道館公演で、銀テープに「戦争反対」のメッセージをのせ、またライブ前にも憲法9条の朗読を流したことで、「政治とエンターテインメントの融合」などとSNSで話題となった。
その一方で、ロックバンド「サカナクション」の山口一郎(45)が「自分はバカだから、政治のことはわからない」とし、ミュージシャンに政治的発言を求めるような風潮があることに慎重な姿勢を見せ、別の意味で話題となっている。
タレントが政治的発言をすることは別に驚くことではない、以前からあったことだ。昔からSNSで言いたい放題だったラサール石井は今や社民党の参院議員だし、ネットメディアに出まくっていたタレント弁護士の北村晴男氏も日本保守党の参院議員。昨年の参院選には世良公則も無所属で立候補している。
世の中的には「タレントが政治を語るな」「いや、どんどん発言すべきだ」という議論をいまだに続けている人もいるが、政治家への転身をめざすという意味では、このSNS時代は発信がしやすいと思う。その昔、タレントが政治家を目指すとなると、テレビ局は「事前運動」につながるというので、出演させないという格好をとっていた。そこでタレントたちは出馬(するかも)とみられるのはイヤだと、あえて政治的な発言を避ける傾向にあった。
しかし僕が思い出すのは、「石原軍団」のことだ。故・石原慎太郎元東京都知事にからんで、というより選挙のたびに石原軍団が応援演説で各所を回っていた。なにしろ、故・渡哲也さん、舘ひろし、神田正輝といった面々が選挙カーの上に上がって話をするのだから、どこの駅前広場もすごい人だかりだった。
ただ、選挙とは関係ないところで舘と話している時に、彼がボヤいていた。ちょうど石原都知事がディーゼル車を都内に入れないという政策を決めた時だ。石原プロの主な俳優はそれぞれキャンピングカーを持ち、ロケ先でそのキャンピングカーを控室の代わりにしていた。
まあ、都内の空気がキレイになったことには納得していたが、割を食ったには違いない。いずれにせよ、かなり昔からタレントたちは普通に政治的活動をしていたのだ。
(城下尊之/芸能ジャーナリスト)

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