◆明治安田J2・J3百年構想リーグ第17節 藤枝3―0磐田(16日・ヤマハスタジアム)

 J2藤枝がアウェーで磐田を3―0で下し、「蒼藤決戦」3連勝を飾った。前半26分にDF森侑里(27)の先制点、後半4分に明大卒ルーキーFW真鍋隼虎(22)の追加点を演出したのは、今季加入の背番号10のMF菊井悠介(26)だった。

2アシストの活躍で勝利に貢献し、「いつも以上に力が入るゲームでした。多くのサポーターが来てくれていた中で、勝ててよかった」と笑顔を見せた。

 先制点は、こぼれ球に素早く反応し、ゴール前の森へラストパス。森のヘディング弾をお膳立てした。後半4分のゴールでは、左CKから右足で正確なクロスを供給。真鍋の頭にピタリと合わせた。

 この日、槙野智章監督は、磐田との前回対戦で一発退場していた菊井に、あえてキャプテンマークを託した。「いつもロッカールームの掛け声だったり、見えないところでの振る舞いですごくキャプテンシーを発揮してくれている。ピッチでもリーダーシップを取ってくれている」と信頼を口にする。菊井自身も、前回対戦の因縁を前向きな力に変えていた。「蒼藤決戦は、藤枝に関わる全ての人のプライドに関わっている。勝負するだけ。

気持ちで負けたら話にならない」。試合前には、オーストリアのザルツブルクのロッカールームに掲げられる自身の好きな言葉「ハードワークは才能に勝る」の精神を仲間に共有。全員攻撃の意識を高め、宿敵撃破へ導いた。

 真鍋の追加点をアシストした左CKにも、磨き上げてきた武器が詰まっている。プロ入りした松本山雅時代、当時監督だった名波浩氏(現日本代表コーチ)から「CKはキッカーの質が8割。キックでほとんど勝負ありなところがあるから磨きまくれ」と助言を受け、多彩なアイデアと精度を追求してきたという。

 黄金の左足を持つ名波氏が育てたキッカーは、特別大会ラストのホームいわき戦へ視線を向ける。「たくさんの方々に来ていただいて、すごく力になりました。勝利の喜びを分かち合えたことはすごくうれしかった。また厳しい戦いになると思いますが、しっかり勝って、最後もサポーターの方と喜べるように準備していきます」と力を込めた。(伊藤 明日香)

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