サッカーW杯北中米大会(6月11日開幕)に臨む日本代表メンバー26人が15日に発表され、Jクラブに所属する国内組は過去最少3人だった。その一人、J1広島のGK大迫敬介(26)は欧州でプレーする海外組に臆することなく、Jリーグで培った自信と、家族への感謝を胸に大舞台へ挑む。

初選出までの苦悩も明かした。(取材・構成=田村 龍一)

 22年カタールW杯に続き、森保一監督(57)が率いる日本代表は、国内組が前回大会の7人を下回り、DF長友佑都(39)=FC東京=、GK早川友基(27)=鹿島=、大迫の3人。大迫は、勝利も敗戦も含めた国内の経験に胸を張る。

 「(対戦相手の)レベルが上がれば上がるほど、GKの役目は増えてくる。僕自身、一番得意なシュートストップでチームを勝たせたい。(引き分けなしで決着させる今季の)百年構想リーグのPK戦を経験して成長した。GKが日本代表を勝たせる試合をしたい」

 広島は今季、ドイツ、ポーランドの両国籍を持つバルトシュ・ガウル監督(38)が就任。より攻撃的サッカーが求められる中で、大迫のミスも出た。

 「正直、キャリアの中でも一番難しい半年。チームが新しいサッカーをするときに、自分だけ逃げて安全なプレーをするのは違うと思い、勇気をもって新しいスタイルに合わせた。失点数が多く、悩んだときもあったが、やり続けてよかった」

 昨年11月、一般女性との結婚と第1子の長女誕生を発表した。W杯初選出は自宅で喜び合ったという。

 「(最近)家でW杯の話題は出さなかった。試合のパフォーマンスが良くなかったので。(発表当日に)『選ばれなかったらゴメン』と奥さんに言ったら、『この4年間の敬介君の積み上げが評価され、今があるんだよ』と言われ、救われた。勇気が湧いた。選ばれ、子供には『夢、かなったよ』と言った(笑)。家族にすごく感謝している」

 正GK鈴木彩艶(ざいおん、23)=パルマ=や昨季JリーグMVPの早川との競争は厳しいが、大迫は前を向いて挑み続ける。

 ◆大迫 敬介(おおさこ・けいすけ)1999年7月28日、鹿児島・出水市生まれ。26歳。小学1年から江内サッカースポーツ少年団で競技を始め、中学はフェリシドFCに所属。高校から広島ユース。卒業後の18年にトップチーム昇格。19年2月19日、ACLプレーオフのチェンライU(タイ)戦で公式戦デビュー。

同23日の清水戦でJ1初出場。同年6月のチリ戦で日本代表デビュー。21年に東京五輪代表選出も出場なし。国際Aマッチ11試合8失点。188センチ、87キロ。利き足は右。

編集部おすすめ