5大会連続のW杯代表に選出された日本代表DF長友佑都(FC東京)が17日、クラブが都内で主催した選出会見に、韓国代表GK金承奎(キム・スンギュ)とともに登場した。長友は「カタール大会から4年間、本当に苦しいこともたくさんありましたが、たくさんの方々に支えられて、ここにたどり着くことができました。

優勝するという夢に向かって、全身全霊をかけて戦いたい」などとあいさつした。

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 長友は「ピッチ外で、この長い1か月以上、(チーム内で)日々いろんなことある。僕はW杯の“嗅覚”をもっている。空気清浄機のように、空気がよどんでいると思ったら、きれいな空気に浄化できるというのを、W杯を通して見せたい」と語った。挫折として、自身の脳裏に刻まれているのが1次リーグで敗退した14年ブラジル大会だ。

 「ブラジル大会の時は本田圭佑も優勝と言っていて、僕も優勝とは言っていたが、実際それが心の底から思っているかというと、そうではなかった。選手の質はもちろんあったが、優勝するだけの実力は日本代表になかった」と振り返る。

 ただ、「今回は優勝するだけの質、プラス、チーム力をもっている。心の底から優勝できると信じて『優勝』という言葉を言えている。これは僕だけでなく、チームメートも、森保監督、スタッフの皆さんも、本気で優勝を狙って、心の底から出てくる言葉。正直その違いはある」と語気を強めた。

 また、W杯期間の長い生活のなかでチーム内の雰囲気が悪くなりかけるといった“嗅覚を感じ取ること”についても、長友は「これ(雰囲気)は日々変わるもの。

4大会出て、計4か月くらい僕もW杯の雰囲気や重圧を体験した。(14年)ブラジル大会でいうと、1戦目(コートジボワール戦)に負けてからチームは非常に落ち込んで、士気もなくなった。みんな不安でどうしたらいいか分からないという状況に、自分自身もなった。そこから奮起することはできなかった」と当時を回顧した。

 そして、続けた。「あの時、今の経験をもった自分がいたら、チームを前に向かせられたと思う。そのくらい、いろんな経験をして、日々変わっていく雰囲気だったり、勝つためのチームはこういう雰囲気だというのは自分の中で分かっていて、修正できる。空気清浄機のように(悪い雰囲気を)きれいな空気にできて、チームがまた新たなに過ごしやすい環境にして、前を向かせられる。そこは言葉ではなかなか伝えられないもの。とにかく、においを感じる。たぶん(それは)4大会経験した僕にしかできない」とうなずき、「(良くするための)答えをもっているというのは自信をもって言える。(それが)口だけではないことを皆さんにこのW杯で見せたい。

見ててくださいとしか言えない」と力を込めた。

 ◆長友 佑都(ながとも・ゆうと)1986年9月12日、愛媛・西条市生まれ。39歳。東福岡高―明大。大学3年時の2007年に特別指定選手としてFC東京でデビュー。08年プロ契約。同年5月に日本代表初選出。10年夏にイタリア1部チェゼーナに移籍し、11年1月にインテルへ加入。トルコ1部ガラタサライなどを経て、21年9月にFC東京復帰。日本歴代2位の国際Aマッチ通算144試合出場(4得点)。家族は女優の平愛梨と4男。170センチ、68キロ。

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