「80歳を目前にした泉谷の生き様(ライブ)を作品化する試み」だそうで、今回は「終わりのないオイラの欲望が渦巻くライブ映画にはファンも参加させたいと思った」と、あえてクラウドファンディング方式での制作を決めた。
泉谷と石井監督との関係は80年代の日本のニューウェーブ、ロック映画にさかのぼる。泉谷は石井監督が大学在学中に発表したインディペンデント映画『狂い咲きサンダーロード』(1980年)で音楽に関わったほか、その2年後の『爆裂都市 BURST CITY』には役者として出演した。同映画の公式情報では「企画」に名を連ねるほどで「石井監督にとってキーパーソン的な存在だった」と言われている。
そういったなかで今回の映画は、泉谷のライブを石井監督の手によって映画化するという異色の企画。泉谷のライブは完成されたパフォーマンスではないだけに、石井監督の手腕が大きなポイントになる。
泉谷は石井監督について「やはりね、やりたいんだろうね一緒に。こう言っちゃなんだけど、俺と一緒じゃなきゃ、いいものが作れないのかもしれない」と言うが、一方の石井監督は「泉谷さんに頼まれたら、嫌だって言えないでしょ。それは、私ももう歳ですけど、泉谷さんもかなりの歳だから、やはり撮っておかないと、というものがあるし、ま、いいタイミングなんじゃないですかね」と苦笑い。
さらに泉谷は「ライブとはテクニックではない。その人間の生き様を見せるもの」と断言した上で「単なるライブドキュメントでも回顧でもない。80歳を前にしたオイラ自身を作品化する試みだと思っているわけだからな。
クラウドファンディング募集は「MotionGallery(モーションギャラリー)」で、5月17日正午から9月11日午後11時59分までの約4ヶ月間。撮影については8月27、28日に予定しており、その後、来年1月まで編集を行い完成を目指すという。
また、上映について、泉谷は「映画館ではなくライブハウスにしたい」としている。その理由について「もう、みんな忘れてしまっているかもしれないが、コロナ感染の時は全国のライブハウスが苦境に立たされ、それこそ営業ができなくなったライブハウスが続出したわけだよ。その時、オイラは率先してライブハウス支援に動いてきた。オイラにとってライブハウスは、いわば人生を育ててきてくれた場所だからな。つまりライブハウスが好きなんだよ。だから、今回の映画は改めて、そういったライブハウスの支援活動の場にしたいと思っているわけさ。
クラウドファンディングで目標金額に到達しない場合についても「映画は絶対に完成させる」とキッパリ。「オイラの映画は実行確約型クラウドファンディングだからな(笑)。例え未達であっても内容の変更はしない。石井監督とタッグを組む以上は、誰もが納得する映画を完成させる。あえて言うなら目標が達成できたら地方での公開も考えていきたい」と語っている。

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