10日には、シリーズを象徴するキャラクターである「貞子」が、公式Xを通じて「いつもパワー全開で、とてつもないエネルギーに満ち溢れていた偉大なる父。
鈴木さんは、1990年に「楽園」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビューし、翌年の「リング」で一躍トップ作家の仲間入りを果たした。その後も「らせん」で吉川英治文学新人賞を受賞。2013年には「エッジ」で、心理サスペンスやホラーの優れた作品に贈られるアメリカの「シャーリー・ジャクスン賞」を日本人として初めて受賞するなど、その功績は国際的にも高い。
「1998年に公開された映画版『リング』と『らせん』の同時上映は、配給収入10億円を記録。翌年の『リング2』では配給収入21億円を叩き出し、社会現象を不動のものにしました。井戸から這い出る貞子の姿は日本映画界の恐怖を塗り替える衝撃を与え、ハリウッドでもリメイクされています」(映画ライター)
"見ると死ぬ呪いのビデオ"に始まる不条理な恐怖を描いた「リング」、その後日譚を医学的視野から描いたサスペンスタッチのホラー「らせん」。そしてシリーズ第3作であるとともに、物語の完結編となっているのが1998年に刊行された「ループ」だ。そこでは貞子の"真実"が明かされているのだが、結末を知っている人は意外と少ないのではないか。
「完結編の『ループ』では、驚くべき真実が明かされます。実は『リング』や『らせん』の世界は、人工生命を誕生させるシミュレーション装置の中の仮想現実であり、現実世界に蔓延する不治の病の正体は、映画で真田広之が演じた高山竜司のデータを仮想世界から現実世界に蘇らせたことが原因だった。そして、本作の主人公こそ、その復活した高山であったのです。作品の核となる仕掛けが"出オチ"となるため、当時、映像化されなかったのでしょう。その後の『らせん』のラストに繋がる展開もお見事としか言いようがなく、未読の方には是非おススメしたいですね」
貞子の追悼コメントの通り、鈴木光司氏が遺した物語はこれからも色褪せることなく世界中で読み継がれていくことだろう。
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